遭難艦と鉄道と天使 5
翌朝、どうやらエンジンの修復作業が終わり、これからエンジンテストに入るようだ。
艦橋には普段の担当者に加えて、あの隊長殿、私、そしてロサ殿。
エンジンテストが良好なら、そのままあの「港」のある場所に向かう。
予定なら、あの付近の対岸に帝国軍が集結しているためだ。
対する王国軍はわずか300。多勢に無勢。おそらく、なんの障害にもならず突破されるだろう。
この艦が動けるかどうかが、この300人の命と王国の命運を左右する。
「慣性制御装置作動、艦浮上開始!」
「浮上開始します。」
ヒィーンという甲高い音とともに、艦の巨体が浮き始めた。
「高度10…20…30」
さすがに隊長殿は硬直している。空にとは聞いていても、本当に飛んでる姿を見て驚きを隠せない。
「重力子エンジン始動。両舷 前進 微速!」
「エンジン噴射開始!両舷 前進 微速!」
いよいよ前進だ。まっすぐ進むか?
ゆっくりだが、しかし回転することなく艦は動き始めた。
「艦長!まっすぐ進んでます!」
修理成功だ。
「これより、帝国軍進行阻止作戦に移る。面舵90度!両舷前進半速!」
艦はゆっくりと回頭し、目的地に向かった。
「港」には300人の兵が集まっていた。
川の向こう岸には、帝国軍がずらりと並んでいる。
もしこれが川を渡る動きを見せたなら、ただちに迎え撃てという命令だ。
しかし、これだけの軍勢がどこから動こうが、この数の兵で止められるわけがない。動けば、確実に死ぬ。
分かりきっていた現実だが、いざ目の前にすると動けない。
そしてついに、帝国軍が動き始めた。
ほぼ一斉に川を渡り始めている。
攻撃目標が多過ぎて、王国軍は全く動けない。
わずか300の軍など、まるで意に介さないと言わんばかりに人の波が襲いかかる。
と、その時だった。
ロングボウ、到着。
帝国軍から見て左側からゆっくりと現れた全長400メートルの巨体は、帝国軍の前を遮るように横切る。
もっとも、帝国軍の布陣は幅1キロに及び、いかに400メートルのロングボウでも防ぎきれる幅ではなかった。
が、全く予想外の巨大な城のようなものが突然目の前に現れた。
川を渡り始めた帝国軍も、さすがに後退した。
ちょうど300人の兵の上あたりで停止、回頭して帝国軍と対峙した。
艦の下部にあるハッチが開く。
哨戒機が出てきてゆっくりと降下を始める。
300人のうちの何人かがこの哨戒機に見覚えがあるため、降下地点に集まってきた。
「助けに来たぞー!」
隊長殿が哨戒機のハッチを開けて飛び出した。
もはや援軍などこないと死を覚悟していた300の兵が、一斉に怒声をあげる。
隊長はこの兵をいったん港のところまで下がらせた。
ここから先は、ロングボウが盾となる。
といっても、高度を下げて威嚇するのが精一杯。生身の人間に対し、我々の武器は強すぎる。
艦を恐れて撤退してくれることを願うが、なかなか諦めそうもない。
そうこうしているうちに、帝国軍に動きがあった。
彼らの攻城戦兵器、投石機を組み始めた。
相手が城ならば、投石機で落とせないかと考えたようだ。
この動きは正直有難い。
石が相手なら、遠慮なく弾き飛ばせる。
10基の投石機が組み上がり、ついにロングボウめがけて撃ってきた。
さて、ロングボウにはもちろん、バリアが装備されている。
結果は、いうまでもなかろう。
石が飛んでくるたびに、火花をあげながら弾き飛ばしてしまう。
何発撃っても、傷一つ負わせられない。
この惑星最強の攻撃兵器だろうが、我々には当然、全く歯が立たない。
しかし、さらに帝国軍は動く。
投石機で引き寄せている間に、その右脇から兵を渡河させようとしている。
そちらに動きたいが、今動くと投石機の石が「港」に着弾してしまう。動くに動けない。
ついに、最後の手段を使う決断が下された。
威嚇のための「未臨界砲撃」である。
「艦首回頭!右へ90度!」
帝国軍に対し左側をさらけ出す格好になる。
側面のバリアは前面に比べて効果が下がるが、それでも投石機相手なら充分過ぎる防御力だ。
仮にバリアをすり抜けても、艦橋にでも直撃しない限りこの艦は石ぐらいでビクともしない。
さて、未臨界砲撃といっても、砲の先端部付近では凄まじい爆発が発生する。
その真下に人がいれば、無事では済まない。
発射方向には充分注意せねばならない。
我々には連合軍規第53条を守る義務がある。
大気圏内における防衛規定であるこの条文には、戦闘停止のための威嚇に関する項目があるが、ここでは極力人命の損耗を回避せよとある。
後々のことを思えば、帝国軍と言えどもなるべく無傷で追い返したい。
ということで渡河される前に砲撃し、前進意欲をくじくことにした。
「砲撃用意!」
艦長の声が響く。
「0.5バルブ装填、未臨界砲撃、始め!」
通常は装填から発射まで10秒はかかるが、ものの3秒ほどで発射された。
ずがぁぁぁんという巨大な雷が落ちたかのような砲撃音が鳴り響く。
通常の砲撃は艦首より青白いビームの帯がまっすぐ走るが、この砲撃では装填量が少なく未臨界なため、艦首前方で派手に光るだけだ。
光の玉はロングボウよりもちょっと小さいくらいの300メートル程度。花火みたいなもので、数秒後には消えてしまった。
この300メートルの光の玉の直下はかなりの熱が発生しており、もっとも熱いところでは川の水の一部が沸騰し、水蒸気を上げていた。
ただし川幅が500メートルあり、砲撃ポイントは帝国軍の対岸付近、まだ帝国軍も渡河を始めたばかりのため、この灼熱部分は直撃していない。
訓練と実践で砲撃に慣れた我々にとっては、音はそれなりだが、やはり迫力はない。
とはいえ、帝国軍の受け止めようは我々とかなり異なる。
前触れもなくいきなり駆逐艦と同サイズ程度の火の玉が爆音と共に現れ、直後に最前列の兵に熱波と水蒸気が襲いかかる。
もっとも、数秒間だけサウナに入った程度の温度ではあったが、この得体の知れない攻撃に恐れをなした兵は、もはやその先に進めない。
帝国軍の足は止まった。
投石器の攻撃も収まり、一帯は静けさを取り戻した。
その様子を私は地上で見ていた。
無線から、川の中に取り残された兵がいないか、確認を求められる。双眼鏡で確認するも、まだほとんど川に入っていなかったためか、全員対岸に引き返したようだ。
ロングボウに報告すると、あちらの観測結果も同じ。幸い、帝国軍側の死傷者は皆無と判断された。
なお、この哨戒機には相変わらずロサ殿が同行しているのが、この攻撃直後から妙に静かだ。
後部座席のあたりを見ると、あのロサ殿がうずくまってる。
「おい?どうした?腹でも痛いのか?」
予想外の行動に、ちょっと心配になってきた。
「リーナス中尉…私とんでもないことしちゃったんじゃないでしょうか?」
急にどうしたのか?ここ2日ほどとんでもなさを見せつけられてはいるものの、今日はまだ何もしていない。
「帝国の兵隊さん、たくさん死んじゃった…どうしよう…」
涙目になってる、あれだけ何事にも動じない性格の彼女が、急に弱気になったのを見るとまるで別人のようだ。
たまには大人しいのもいいんじゃないか…なんて思ってみたが、やはり彼女らしくない。ここはいつものエンドレスラジオの方がお似合いだ。
「艦より連絡あり、さっきの未臨界砲撃では人的被害確認されず、帝国軍は進撃停止、作戦は成功、大丈夫だ。」
それを聞いた彼女、今度は突然私に抱きついてきた。よかったよかったと、わあわあ泣きわめいる。
軍隊にいる以上、人の生死と隣り合わせのはずで、現に先の戦闘ではロングボウでも2人亡くなっている。当然覚悟ができてるものと思っていたが、大丈夫か?
だが、この場合は文明の落差があまりに大きく、我々の攻撃はすなわち虐殺行為ともいえるほど一方的な破壊力だ。
正義と悪という見方で行けば、悪も悪、極悪な部類。その極悪行為に自分が関わってしまったことが、天使とまで言われて上機嫌だった彼女にとって、まさに許されざるべきことだったのだろう。
ちょっと彼女のことが気の毒になってきた。軍隊にはあるまじきくらい、純真なんだろう。
だいぶ落ち着いてきたものの、まだがっしりしがみつかれた状態。こんなところに隊長でも入ってきたらどうしようかと気が気でないところに、ロングボウより通信が入った。
彼女と引っ付いたまま、無線機をとる。
「カスティーラよりロングボウ、どうぞ。」
また地上の確認要請か何かかと思っていたが、この数日待ち望んでいた事態を知らせる通信だった。
「ロングボウよりカスティーラ、救援隊到着の報あり!現在、我が艦隊の第4小隊がこちらに急行中。」
もうこないんじゃないかと思っていた救援隊が、ようやく到着した。しかも、救援隊として派遣されたのは、我々が所属する第4小隊だ。
このままこの惑星に土着する覚悟をするものも多かった艦内乗員は、おそらく今頃馬鹿騒ぎだろう。
こっちはこっちで、つい今しがたまでしおらしくしていたロサ殿が大喜びだ。
ただ、その小隊約300隻が今ここに向かっているという連絡もきた。
つまり、この上空に駆逐艦300隻がずらっと現れることになる。
我々にとって喜ばしいのは当然だが、問題はなんの前触れもなく300隻が現れたら、この惑星の住人はパニックになることだ。
ということで、大急ぎで隊長の元に知らせに行った。
知らせたところで驚きは隠せないだろうが、なんの前触れもないよりはまし。ともかく、隊長以下300人の兵には伝えた。
問題は、帝国軍だ。
さっき脅しをかけた上に、300隻も押し寄せたら一体帝国軍はどうなるのか?
1万2千人の大軍だ。特に軍上層部が動揺すると、統制が取れなくなり逃亡者が相次ぐことがありうる。
後々のことを考えると、帝国軍とはいえあまり惨めな状況に晒したくはない。できれば300隻が来てしまう前に、あちらの長には知らせておいた方がいい。
無線で艦長に意見具申してみたが、あちらでも同じことを考えていたそうだ。
そこで、「帝国軍交渉作戦」があちらから立案された。
また作戦か…しかも大体面子は想像がつく。
予想通り、交渉人はロスアーナ軍曹、後衛に私。
この場合は王国代表者もいた方がいいということで、隊長殿にもご同行願った。
問題は、さっきまで取り乱していたロサ殿が、この作戦参加に同意してくれるだろうか?
さっきはああいう姿を見てしまった手前頼みづらいが、艦の上層部の決定である以上、伝えるしかない。
しかし私が所属するのは航空課、彼女は元々物資管理課の人間。階級に差はあれど、実は同い年。いつの間に私が彼女の上官のような役割を担っているのやら。
少々気が重い任務だったが、彼女はあっさりと承諾。
「帝国軍の方もびっくりされてはかわいそうですものね。」
今度は相手の攻撃につながるわけではない任務のため、引き受けてくれたものと察する。彼女らしいか。
さて、その交渉相手だが、隊長曰く、帝国軍のトップは通常「将軍」らしい。
貴族の中から1人、軍の責任者として将軍に任命するそうだ。
1万人以上の軍の将軍というと、それなりの身分と実績を持つ人物がなるらしい。
これまで以上に手強い相手になりそうだ。
ちなみに帝国の言語も我々や王国と同じ統一語。いや正確には、帝国の標準語が王国でも標準語として使われるようになったと言うことらしい。
しかし、帝国軍の将軍はこの1万2千人の中のたった1人。この大軍の中からどうやって探すのか?
だが隊長殿曰く、居場所は見ればすぐにわかるという。
てことで、哨戒機で帝国軍上空を飛んでみた。
なるほど、明らかに偉い人がいるらしい場所が見えてきた。
そこには大きな軍旗が二本、妙に整然とした陣形に陣幕が張られていて、あれが将軍がいる場所だろうとすぐにわかる。
帝国ぐらいになると、軍の威厳を保つため将軍の居場所は普通の兵とは違うところを見せつけないといけないらしい。偉い人の考えることはどこも同じなのだろうか。
ということで、その陣の前に降り立つことにした。
もちろん、衛兵らが着陸した哨戒機をぐるりと囲んできたが、さきほど威嚇射撃を加えたあの艦の使者だと言うと、将軍にとりついでくれることになった。
ついに将軍との謁見だ。
派手な鎧に立派なヒゲ、いかにも鍛錬された体。歴戦の猛将という風格だ。
一方こちらはやっと大人の仲間入りをしたばかりのか弱い女性軍曹。いくら正装で身を固めても、見てくれの差は歴然だ。
それにしても、どんな人物を前にしても全く動じないこの彼女、不機嫌そうな将軍様を前に笑顔を振り向けて平然と立っている。
「用向きを聞こうか。」
将軍様が口を開く。
「もうすぐ私たちの仲間がたくさんくるので、お知らせにまいりました。」
「なんだ、それがどうした。わざわざ私に言わなければならないことか。」
「だってあんなのが300隻もくるんですよ~、びっくりしませんか?」
ロングボウを指差して言ったが、もはやこの娘にかかれば大型駆逐艦も「あんなの」呼ばわりである。
しかし、これが将軍の癇に障ったらしい。
「なんだと!?あんなもの300や400きたところでどうということはないわ!」
「将軍様はよろしくても、兵の皆さんはやっぱり驚くと思いますよ~。兵の皆さんを気遣われる将軍様ですから、ぜひお知らせしておいた方がいいだろうと思いまして。」
「ん…そうだな、兵には知らせておかねばいかんな。」
パニックの恐ろしさを知っているようだ。さすがは戦のプロ、その点は理解してくれた。」
すぐさま側近に
「何が現れても将軍承知のこと、動揺せぬよう兵に知らせよ。」
と使いに走らせた。
が、将軍様はこちらを見て
「で、その300の空飛ぶ城がなにゆえこんなところに現れるのだ。」
「私たち3日前にこの星に落っこちてきたんですけど、やっと見つけてくれてお迎えに来てくれるんですよ。」
言ってることは一言一句間違いないが、多分将軍様の常識からはかなり飛躍があって理解されてない。
「わざわざ迎えにくるのに、300も来る必要があるものか。」
おっしゃることごもっとも、確かに多すぎる。
おそらく帝国軍と対峙している旨を知らせたため、小隊全艦が降下することになったのだろう。
「この帝国の大軍を攻撃し排除するためであろう!」
ああ、やっぱり普通はそう思うだろうな。
「いいえそんな、私たちはあなたがたを襲ったりしませんよ~。」
可愛らく答えても、説得力はないぞ。
「そんなつもりなら、あの一隻で充分ですし。」
殺るつもりなら、とっくに殺ってますよ。脅し文句だ、これは。
「だが我が帝国軍は"鉄の王国"を屈服させ、支配権を確保せよとの皇帝陛下よりの命を受けている。命を果たすまで、最後の一兵になるまで戦う、それが帝国軍だ!」
徹底抗戦を宣言されてしまった。周りの兵も動揺しているようだ。
なにせ本来なら苦もなく勝利できる相手、あと数日戦えば帝国に凱旋、という予定のはずが、勝ち目のない戦いに身を投じることになろうとしている。
ただ300隻の接近を知らせに来ただけなのに、相手から全面攻勢を宣言されてしまった。このまま帰れば、無事では済まない。
だがこれまでも王国の強面な隊長や貴族をも丸め込み、何事も上手くまとめてきたこの女性軍曹の本領発揮の場となった。
「じゃあ、王国を乗っ取るよりもいいものが手に入るなら、手を引いてくれます~?」
何を言いだすんだ?ロサさん。
「なんだ、そのいいものとは。」
「いろいろありますけど、私達と付き合うことです。」
急に将軍様に告白してしまったぞ…って!何言ってるんだ、おい!
「もう王国とはお付き合いすることになったので、これから私たちの作ったいろいろなものが王国にもたらされるんですよ~。」
ああ、付き合うってのは交易するってことか。
「王国の方々があの船直してくれましたし、感謝感激!これが縁で、この星の人が見たこともないものがどんどんこの王国にもたらされるんですよ~。帝国の方々もいかがですか?」
さてここで、帝国の将軍の立場で今の言葉をどう解釈したか?まとめてみよう。
すでにあの怪しい空飛ぶ船を所有する国家は、王国と同盟関係にある。
しかも、王国はすでにこの空飛ぶ城を直したと言っている。つまり、この城の建造技術を手にしている可能性がある。
ここで我らが徹底抗戦して最後の一兵まで戦って破れることになれば、これを口実に王国が空飛ぶ城を引き連れ、帝都を蹂躙することになるだろう。
だがいまこの娘は、我らに同盟を結ばないかといっている。
この話、帝国にとってにわかには受け入れがたいだろうが、時間稼ぎにはなるかもしれない…
…こんな感じのことを考えてるようだ。
しかし実際にはまだ王国と正式に交易に関する条約締結がなされたわけではないし、ましてや駆逐艦の修復技術が王国にあるわけではない。鉄板を二枚くれただけだ。
「…お前たちと同盟を結ぶには、どうすればいいんだ?」
徹底抗戦ムードから同盟に傾いた。
「簡単ですよ~。付き合ってくださいって言えばいいんです。」
言ってることはごもっともだが、片思いの相手に気持ちを打ち明けるのとはちょっと違うと思うんだが。
ちょうどこの時だった。
タイミングよく、救援にきた我が第4小隊が上空を通過しはじめた。
総数約300隻。次から次へと、我々の頭上を通過する。
さらに後ろから戦艦がやってきた。
そうか、エンジンの壊れたロングボウを回収するため、戦艦まできてしまったようだ。
全長3500メートル。当たり前だが、この戦艦の前ではロングボウですら小さくみえる。
そんな大量の船がきて、彼女はといえばニコニコしている。
「やった~戦艦きた~!街でお買い物できる~。」
笑顔の理由はそんなところだろう。しかしこの余裕は相手の将軍にはなんと映っただろう。
雲のような大型戦艦をみて笑いを浮かべるなど、不気味に見えたに違いない。
私は彼女のことをエンドレスラジオと称し、隊長や子爵様は天使と呼んだ。
だがおそらくこの将軍には「悪魔」に見えたのではないか。
この戦艦の登場が、将軍様に決断を促したようだ。
「わかった。同盟を結ぼう。だが私は帝都に手ぶらで帰るわけにはいかない。陛下に献上できるなにかをいただきたい。」
国交を結びたければ贈り物を贈れという。あくまでも帝国が上という立場をとりたいらしい。
その件は明日までに回答することになった。
ともかく、帝国軍の侵攻を止めることはできた。