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先輩魔法少女と見習い魔法少女  作者: 東都新宮
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2話

 家を出てみると、家の前には早速その翠先輩が。


「おはようございます」


 私は笑顔で彼女へ


「全く、パンを食べながらって、どれだけ忘れているのよ」


「ごめんなさい・・・」


「それを食べ終えなさい」


 言われるとおりに、私は食べかけだったパンを食べ終える。

 急いで食べたから味なんて分からない。

 というよりも、マーガリンも塗っていないから、パンそのまま味でそんなに美味しくはないけど。


「食べ終えたわね」


「ふぁい」


「じゃあ、変身するわよ」


「はい・・・」


 先輩は持っていたペンライトのスイッチを押して、変身していく。


「変身!」


 すると先輩は光に包まれる。

 私服だった先輩の服が青色のドレスへと変化していって、青いセミロングだった髪型も長いポニーテールに。

 手には剣が握られている。

 気がつくと、先輩は魔法少女といえる姿に。


「貴女もさっさと変身しなさい!」


「あ・・・はい!」


「へ、変身!」


 私もペンライトを押して変身する。

 身体が光に包まれていって、先輩と同じように急いで着てよれよれだった服が変化していく。

 ピンク色のフリルが付いたワンピースに。

 髪も伸びていって、茶色のツインテールになっていった。

 手には槍が。


「これが・・・魔法少女・・・」


 私は初めて魔法少女に。

 すぐにうっとりしてしまうけれども、少し怒り気味の先輩の声によって、元に戻ってしまう。


「ええ。早く正気に戻りなさい」


「あっ、ごめんなさい!」


「とりあえず、練習として近くの空き地に行きましょ」


「分かりました・・・!」


 私達は空を飛んでいって、近くにある誰も使っていない空き地へ。

 ここなら練習に使えそう。


「貴女は槍を使うのよね?」


「ええ・・・!」


「早速やってみなさい!」


「は、はい・・・!」


 言われるとおり、槍を突いてみるけれども、慣れていなかったためになかなか上手く使えない。

 でも、魔法少女になったから少しはやりかたが分かるみたい。

 ちょっとやりやすいかも。


「全然駄目ね。遅いし」


「ごめんなさい・・・」


「謝るなら、練習して上手くなりなさい」


「はい・・・!」


 しばらく先輩に言われてやっていると、徐々に上手くなっていって、素早く突くことが出来ていった。

 先輩の口調も変わっていく。


「今度は魔法を行うわよ」


 私は念じながら魔法を込めていく。

 すると、持っていた槍がピンク色の光に包まれていって、魔法が入っていくのが分かるように。


「そうそう。いい感じじゃない」


「あ、ありがとうございます!」


「今日は魔獣が居ないから、これで終わりよ!」


 魔獣・・・数年前から現れた、街などを壊していく恐ろしい存在。

 中心の存在を倒したから、残党を倒すだけかと思ったけれども、油断していたためか、また別の中心が出てきたみたいで、何故か最近になってまた増えてきた。

 私が魔法少女になったのもそのため。


「分かりました!」


「じゃあ、変身を解除して」


「はい・・・!」


 家の前に戻って私達は変身を解除した。

 そして、魔法少女から元の普通の少女に。


「じゃあ、今日はこれで。魔獣が出てきたらまた連絡をするから」


「はい!」


 先輩はそのまま何処かへ。

 私は家に帰って、また寝ることに。初めて魔法少女になったものだから、かなり疲れちゃったからね。

 でもこれから楽しみ。

 この街や世界、人々のために頑張らないとね!

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