2/16
1話
「ふわぁ・・・」
いつものように目を覚ますと、窓からはすでに昼前の水色の空が見えていた。
かなり眠っていたみたい。
疲れているのかな?
それを見ながらベッドから起きようと思ったけれども、今日が日曜日だったことを思い出したので、また寝ることに。
だって、この気持ちよさを感じていたいから。
でも・・・
『♪~』
枕元に置いてあるスマホから着信音が。
誰から掛けてきたのだろう。
「はい・・・」
『何をやっているの!?早く来なさい!』
電話からはかなり怒っている女性の声がしてくる。
何かしちゃったのかな。
でも、このまま寝ぼけていて誰の声かは分からない。スマホの画面を見れば分かるけれども、見ていない。
「誰・・・?」
『翠よ!今日から貴女も魔法少女になったんじゃないの!?』
「そうだった!」
『早く来なさい!』
名前を言われて思い出した。
急いで服を着替えて、キッチンで急いで焼いたパンをくわえながら、そのまま家を出ていく。