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カイン IN 南の町

カイン回です。

「それにしても、魔族が多いですね」


 カインが、南の世界でも有数な大きな町を歩いていると、そこらかしこを魔族が大きな顔をして歩いている。

 現在、カインは全身をすっぽり覆うタイプのマントを羽織り、フードを目深に被っている。

 何故かと聞かれたら、彼は迷わずこう答えるだろう。


 かっこいいから! 


 ただの旅人風の最強の剣士……これ以上に、彼を惹きつけるものは無いだろう。

 確かに、イケメンである。

 数多の女性に言い寄られながらも、魔王を倒すまでは……と言って断る自分に酔いしれていた男だ。

 田中の家来になってからも、黒騎士という彼の琴線を触れるところか全力で揺さぶる役職を与えられたのだ。

 ただでさえ緩かった頭のネジが箍を外して吹っ飛んでしまっても仕方が無い。

 それに加えて、今度は謎の救世主として中央世界に殴り込みを掛けた訳だから、頭が木っ端みじんに吹っ飛んでしまったのも頷ける。


「おい! お前旅人か? 魔族様が通るんだ! 道を開けろよ!」


 目の前から歩いてきた、狼型の魔族がカインに突っかかる……いや、今はタケルか。


「ああ、すまない……こんなに醜い魔族とは無縁のところから来たもので」


 酔っている……もの凄く自分に酔っている……まさに泥酔状態の酩酊状態である。


「なんだぁ? 奇遇だな……俺も、こんな礼儀知らずの命知らずの人間は始めて……だっ!」


 そう言って、狼型の魔族がいきなり爪で襲い掛かって来る。

 しかし、その爪は空を斬る。


「あっ? 以外にすばしっこいなお前……今ならまだ謝れば許してやるぜ?」


 いきなり斬りかかって来た奴のセリフでは無い。

 すでに狼型の魔族の背後に移動しているカインが大きく溜息を吐く。


「私がすばっしこいというよりは……貴方が遅いだけでは? それと、それ以上は動かない方が……」


 言うよりも早く、狼型の魔族が背後からまたも爪で切り付けてくる。


「斬られてから後悔してもお……せえ……ぞ?」


 しかし、その爪がカインに届くことは無い。

 何故なら、手を振り下ろした瞬間に肘から下が綺麗にスライドして地面に落ちた。


「その言葉、そのままお返ししますよ」


 それだけ言ってカインが何事も無かったかのように歩き出す。

 かっこいいぞカイン! 北の世界での数々のやらかしを知る人が見なければ。


「いてー! いつの間に! テメー待てやコラー!」


 自慢の右腕を失った、狼型の魔族が大声で叫ぶがカインは無視してスタスタと歩き出す。

 自然と周囲の人達が、距離を開ける。


「お前……なんてことを」

「魔族様に逆らって、生きてられる訳が」

「やめてよね……これでとばっちりでも受けたらどうしてくれるんだい」


 周りの人達が小声で、文句を言うが正面切って言える奴はいない。

 それほどまでに、この世界で魔族は恐れられているのだ。

 とはいえ、そんな騒ぎを起こしてしまえば……


「待てそこの男! 魔族に手をあげてただで済むと思うな!」

「人間風情が生意気な! ちょっと強いからと、調子に乗った事を後悔させてやる」

「まあ、もっとも死んだ後で後悔できたらだがな」


 すぐに魔族の衛兵達に囲まれる。

 周囲には約8人の魔族……全員が犬だ……犬のお巡りさん達だ。


「フッ……」


 立ち止まったカインがフード被ったまま、鼻で笑う。


「そうですか? でしたらどうなされますか? 私を捕まえますか?」

「捕まえる? そいつは、ちげーな……ぶっ殺すだよ!」


 そう言って、衛兵の1人が剣を抜く。

 それを合図に他の衛兵たちも、腰の剣を一斉に抜くとそのまま斬りかかって来る。


「乱暴な方達だ……でも手っ取り早くて助かります」


 全員が同時に斬りかかったにも関らず、その全ての剣が固い何かに阻まれる。

 いつの間にか現れた漆黒の剣で、その全てを弾いたのだ。

 それも一太刀で4本ずつ同時に弾き返すという離れ業だ。

 周囲にどよめきが起こる。


「くっそ……無駄な抵抗するなよ!」

「これで、魔族様の本隊が来たら、私達まで何をされるか……」

「ここは、とっとと離れるに越したことはないわね」


 この状況でも、周囲の人間からは怯えの色しか出ない。

 いや、むしろカインが抵抗したことで状況が悪化したとでも思っているのだろう。

 だが、当のカインはいかにこいつらをカッコよく倒すかしか考えていない。

 突き抜けた馬鹿である。


「ここの魔族は愚かですね……剣を交えてもまだ彼我の強さの差が理解できないと見える」


 顔を真っ赤にして、怒りを露わにしている犬の魔族達を冷たく見据えると、カインが地面を蹴る。

 それから正面の魔族に体当たりをかます。

 それだけ……それだけで、魔族の1人は壁まで弾き飛ばされて気を失う。

 さらに、その両横に立つ魔族のうちの1人を蹴り飛ばし、残った1人に対して裏拳を放つ。

 この時点で、8人のうちの3人が脱落したことになる。


「な……なんだこいつ!」

「本当に人間か!」


 残された5人が無傷にも関わらず、戸惑い後ずさる。

 しかし、それを許すかっこつけカインじゃない。

 止まる事なく、1人一撃で沈めながら最後の1人の正面まで移動する。


「く……くるなぁ!」


 恐慌状態に陥った最後の1人が、無茶苦茶に振るう剣を人差し指と親指で摘むと、逆に喉元に剣を突きつける。


「ここには魔族がどれくらいいるのですか?」

「くっ! 離せよ!」


 しかし、魔族の男はその質問に答えることなく抵抗する。

 それに対して、カインがまずは左肩を斬りつける。


「ぐあっ! てめー斬りやがったな! 魔族の衛兵にこんなことして……」

「でっ、その魔族とやらは何人居るのですか?」


 喚き散らす魔族の喉元に再度剣を突きつけて、カインが問いただす。


「うっ! くっ……100人は居る! お前1人でどうこう出来る数じゃねーからな! それに、ここの領主は百人衆の1人だぞ! それも魔狼の魔族、ウルバス様だ! 魔眼と、強靭な爪をお持ちのあのお方にかかればお前なんて」

「で、そのウルなんたらって人とは、どこに行けば会えますか?」


 聞いても無いのに、自分の上司の武器をさらけ出す……やはり、この世界の魔族は馬鹿である。


「くっ! ウルバス様ならあそこの大きな館だ! 行ってみろ! すぐに殺されるぞ!」


 そして、家まで丁寧に教えてくれる。

 なんて、馬鹿なんだ……魔族。


「ああ、有難うございま……す!」


 そう言ってカインが、最後の1人を殴り飛ばすと教えて貰った館に向かって歩き始める。

 後ろでひそひそと、カインを指さして話す声が聞こえる。

 きっと、皆さん感動されているのでしょうね。

 ようやく私の力を理解してくれたみたいですね。

 それじゃ、この街を解放してさらにこのカリスマの虜にしてあげましょう。

 そんな事を考えながら、カインはズンズンと歩き始める。


「おいおい、勝手に行って殺されてろ」

「心配だわ……魔族様にこんな事して、私達まで罰を与えられないかしら」

「取り合えず、この人達を手当しといた方が良いんじゃないか?」

「そ……そうだな、少しでも印象を良くしておかないと」


 全然そんな事無かった。

 でも、そんな事も露知らずカインはにやにやと館に向かって突き進むのみだ。

 流石カイン! 


「しっかしショボい館ですね……」


 目的の館に辿り着いたカインが、建物を見渡しながらポツリと呟く。


「ああ? なんだ人間? こんなところに何か用か?」


 門のところに居た狼型の魔族が、カインを睨み付ける。

 対するカインは、努めて平常に優しく微笑みかける。


「ええ、貴方の上司にこの街を解放してくれませんかと、頼みに来ました」


 その言葉に、男が大声をあげて笑う。


「ふ……フハハハハ! 面白い奴だなお前……だがそれは無理だな。何故かって? 今からおめーは死ぬからだよ!」


 それからよく笑ったという感じで、クックと漏らしてカインの肩に手を置くと、思いっきり顔に殴りかかる。

 しかし、ギャラリーの居ないこの場でカインがかっこを付けることはあまりない。

 自分に酔いしれる事はあっても。


「そうですか……では、勝手に入りますね。聞こえていないでしょうけど」


 迫って来る拳が当たるよりも先に、男の首を切り落としたカインが後ろをチラッと見て、何事も無かったかのように館に入っていく。

 当然、館は蜂の巣をつついたような大騒ぎだ。

 この世界で、ここ半年くらいは魔族に正面切って逆らう人間なんて勇者以外居なかったのに、見た事も無い旅人が侵入してきたのだ。

 当然、ここを納めているウルバスにとって恥ずかしい事このうえない。

 全力で、自分に辿りつくまでに殺せと部下に命じてある。

 自分のとこまで辿り着かれたら、たとえ返り討ちにしても他の百人衆に馬鹿にされるのは目に見えている。

 たかが、人間にそこまで踏み込まれるとは、狼の手下も大した事無いな……なんて笑いものにされてなるものか。

 そんなプライドの為だけに、全配下をたった1人の男に差し向ける事自体が恥ずかしいと思わないのだから、良く分からない。

 むしろ、ここはスムーズに遠して、良く来たなと大物感たっぷりで対応するのが正解だったのでは無いか……と床に横になった状態でウルバスは考えていた。

 そして、ウルバスが座って居た大きな椅子には、全身を黒い甲冑で包んだ1人の男が座ってその姿を見下ろしている。


「さてと……貴方には、服従か死しかありませんが、我が主にも意向を聞いてみる必要があるかもしれませんね」


 ゾッとする……

 自分の配下全員を、わずか5分と経たずに無力化し、一切の抵抗を許さずに自分をボコボコにしたこの男が、誰かに仕えているなんて考えもしなかった。

 いや、確かにいきなり人間が1人で魔族に歯向かうなんて、今考えたらありえない話だ。

 組織だって動いているか、背後に何かの存在があるに決まっている。

 それどころか、この男の強さは異常だ。

 ウルバスの魔眼は二つの効果を秘めている。

 1つは、相手の魔力の流れを読み取ること。

 そして、もう1つは魔眼の魔力によって、相手の魔力の流れを妨害することだ。

 だが、カインの魔力を読み取ったときに、気付くべきだった。

 カインが纏う魔力は、神気でなかった時点でこいつは勇者じゃないというのはすぐに分かった。

 だが、闇の魔力を纏っているという意味までは深く考えずに、その魔力を乱そうとした結果……逆に自分の魔力の流れが乱される事になり、魔法も、魔技もうまく発動できなくなってしまった。

 それどころじゃない、纏っている魔力だけでなく、その鎧も異常だった。

 鉄すらも、紙切れの如く切り刻む自分の爪で傷一つ付かなかったのだ。

 自慢の爪を全て切り落とされ、足の健を切り刻まれ立つことすらままならない。


「お前……何が望みだ?」


 ウルバスが立ち上がる事も出来ずに、憎々し気にカインを睨み付けて静かに尋ねると、カインが少し考え込む。

 それからゆっくりと口を開く。


「一つは、この世界の解放ですね……それと、もう一つは我が主の大魔王殺しの手伝いですね」

「大魔王様を! お前の主とやら、頭が逝ってるんじゃねーのか!」


 ウルバスが寝ころんだまま、大声で叫ぶと一瞬の間の後、カインがウルバスの左腕を斬り飛ばす。


「我が主に対して失礼ですね……それに頭が逝ってるのは、貴方の主の大魔王とやらの方ですよ……我が主に手を出して、無事でいようなんて甘いですね」


 それからクックックと笑う。

 こうやってカインの口から紡ぎ出される言葉の数々は、こう言った方が大物感あるし、カッコいい気がするという理由で選ばれた言葉だ。

 そんなくだらない理由で少し考え込むあたり、カインである。


「ぐあっ!」


 ウルバスが左腕があった場所を押さえて、苦痛に顔を歪める。

 その時、カインの元に田中からメッセージが届く。


『ああすまんなカイン、ちょっと昨日城で新人歓迎会してて酒飲み過ぎて寝てたから、返事が遅くなったわ! ちなみに、そいつどんな魔族なん? 』


 現場の重苦しい雰囲気とは対照的に、とっても軽い主である。


『えっ? 新人歓迎会? 僕、呼ばれてないんですけど! 』


 カインが田中に対してかっこつけることは無い。

 何故なら、彼の行動はチョイチョイ田中をパクっているため、田中の前でカッコつけても意味が無い事は理解しているからだ。


『ん? いや、急遽立て続けに優秀な部下が手に入ってな……そうそう、青騎士とかって奴も手下になったから、今度紹介するわ! いや、それよりそいつどんな奴? 』


 それよりって……今のカインにとっては新人歓迎会は、とても大事な情報だ。

 新しい部下に対して、いかにカッコいい上司を演じられるか重要な機会だったのに。

 ていうか、青騎士ってなに? もしかして、俺と被ってないよね? なんて心配すら頭を過っている。

 いや、そんな事より早くした方が良いんじゃないのか? 

 左腕からドクドクと血が流れだして、失血によりウルバスの顔もドンドン青白くなっているぞ。


『ええ、狼型の魔族ですので、その城に似合うのでは無いかと……それより、青騎士って……』

『よし、採用だ! すぐに迎えに行く』


 次の瞬間、カインの後ろに田中が現れる。

 相変わらず出鱈目な男である。


「おお、てかそいつ大丈夫か? なんか目も虚ろだし、すぐに治療しないと死ぬぞ」


 田中が到着すると、失血によりすでに意識が混濁している大きな狼人間が視界に入って来る。

 すぐに、魔法で治療を施す。


「おい、生きてるか?」


 それから、田中が声を掛けるとウルバスを言いようの無い恐怖が襲い掛かる。

 魔眼に映し出された田中の魔力は、捉えようの無い色をしていたがそれ以上に、流れる魔力の量が今まで見た事の無い大きさだからしょうがない。


「お……お前が、その男の主か?」


 次の瞬間、ウルバスが首を斬られたかのような錯覚に陥る。

 カインが殺気だけで、首を落とすような感覚に陥ったのだ。

 ひとえに、魔力の流れを読めるがゆえに、カインの思い描いた剣の軌道を理解してしまったためだ。


「口に気を付けた方が良い……主様は私とは器が違う。気まぐれに全身を砕かれても知らんぞ」


 若干だが、怒気をはらんだ声でカインが警告をする。


「す……すま……申し訳ありません。それで、その貴方は俺をどうなさる気で?」


 自分を赤子の手を捻るように簡単にあしらった男に、そこまで言わせる存在に怯えながらも尋ねると、その魔力量からは想像もできないような、男は優しい笑みを浮かべる。


「うん、俺の所で働かないか? お前の元上司の青騎士も居るぞ?」


 ウルバスは自分の耳を疑った……

 自分ですら足元にも及ばない、ブルータス様がこの得体の知れない男の下に付いたというのだ。

 それ以上に、四天王の1人が大魔王様を裏切ったという事実が、全くもってイメージできない。


「ばっ! 馬鹿な! ブルータス様が大魔王様を裏切れるわけが……」

「って思うよね? でも本当なんだよね」


 田中がそういうと、指をパチンと鳴らす。

 次の瞬間、ウルバスの目の前にキョトンとした表情の青騎士が現れる。


「えっ?」

「えっ?」


 2人が顔を見合わせて驚き戸惑っているのを見て、田中が手を叩いて大笑いする。


「俺の転移魔法だよ! ほら、この狼がさ、お前が俺の部下になったのが信じられないっていうから」

「で……出鱈目な! 自分は部屋で本を読んでいたはずなのに、離れた場所から転移させるなんて、どれだけ魔力を無駄遣いするんですか!」


 青騎士が何やらぷりぷりしているが、田中はそれすらも面白いらしい。

 むしろ、この反応は田中を喜ばせるだけだ。

 流石カインの上司……やはり、どこか普通じゃない。

 まあ、異世界人で最強クラスの力を持ってたら、多少はふざけて面白おかしく生きる権利くらいはあるだろう。


「君が青騎士か、私はタナカ様の”筆頭幹部”のカインだ……いまは、タケルと名乗っている」


 唐突にアピールを始めるカイン……こうして考えると、北の世界の連中もろくな奴が居ない。


「あっ、これは初めまして。挨拶が遅れました元青騎士のブルータスです……いまは青鬼子という役職を与えられています。よろしくお願いいたします、カイン殿」

「ああ、こっちこそ宜しく頼むよ。頼りにしている」


 カインが手を差し出すと、恐縮しながらブルータスがその手を取る。

 刻印を発動していない今の状態なら、ブルータスからしても自分と同等か、ちょっと強いくらいにしか見えないが、その余裕から何か隠しているのが分かる。

 まあ、カインに隠す気なんてさらさら無い訳で


「なっ!」

「ん? どうしました?」


 手を握った瞬間に刻印を発動させて、力の差を見せつけちゃったりしちゃうのがカインだ。


「そういうのが、安っぽいというか……大人げないというか……」


 田中が、心の底から呆れた表情をしながら、ウルバスの方を見る。


「という訳だ。お前はどうする?」


 この状況で断れる訳が無い。

 そして、洗脳されてる訳でも無く青騎士が逆らえないほどの人だという時点で、もう詰みだ。

 この場に居る3人が全員、自分を虫けらの如く扱える実力者だという事は理解できた。


「分かりました……俺も降ります」


 ウルバスがそう言うと、田中がニヤリと笑う。


「じゃあ、適当に狼を俺の城に誘致してね! あっ、ブルータス、そいつと一緒に城に送るから適当に案内しててね。それから城の人間に手を出すなって事だけはしっかり叩き込んどいて」

「えっ!」

「ちょっ!」


 次の瞬間、2人が有無を言わさず転移させられる。

 身勝手な男である。


「じゃあ、この街解放出来たんだよね? 俺ちょっと観光してみるわ」


 それから、街に繰り出そうとする田中をカインが引き留める。


「新しい配下が増えましたね?」

「ああ、そうだな」

「という事は?」

「という事は?」

「歓迎会は?」

「ああ、昨日やったばかりだから、もうちょっと新しい人が増えたらな」


 その言葉にガックリと肩を落とすカイン。

 その隙に転移で抜け出す田中。

 この部下(カイン)にして、この上司(タナカ)といったところである。



ちょっと、仕事とプライベートの兼ね合いで遅くなりました。

申し訳ありませんm(__)m

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(仮)邪神の左手 善神の右手
宜しくお願いしますm(__)m
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