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宣戦布告がしまらなくて辛い(後編)

「さて、それでは交渉に入ろうか?」


 俺の言葉が聞いたタイショーが何かを考え込む。

 ようやく人としての交渉が出来るはずだ。


「いきなり出て来て何勝手な事言ってんだよっ……と」


 その時いきなり上空から一人の男が降って来て俺に剣を浴びせる。

 とは言っても常時発動している魔法障壁の前には全くの無意味だが。


「かってーなおい!」

「タカシ! 勝手な事すんな!」


 タカシ?

 日本人か?


「誰だお前? いきなり斬りかかってくるとはご挨拶だな」


 タカシと言われた男に俺が掌を向けて衝撃波を放つが、一緒に居た男が杖に魔力を纏わせて防ぐ。

 まさか、ただの衝撃波とはいえ俺の攻撃に耐えるとはなかなかやるな。


「ちっ! やっぱ魔王か……攻撃が他の魔族と比べものにならないな」

「おうっ、助かったわショウ!」


 タカシにショウか……やっぱりマイの他にも居たか。


「待ってくださーい」


 その後ろから一人の少女が走ってくる。


「もう! 置いてかないでください!」

「おっせーぞユウ! でも大正解だ! こっちに来やがったぜ!」


 召還者か転生者か知らないが、黒髪、黒い瞳の日本人が3人。

 厄介だな……俺が普通の魔王なら。


「お……お前らは何者だ?」


 おっと、タイショーも知らなかったのか。


「陛下……万が一の事があるかと思いまして私が護衛に配備していた勇者達ですよ」


 逃走した連中の一人が前に出てくる。

 白いローブを羽織り、仰々しい女性のモニュメントが付いた杖を持っている。

 聖教会の神官だろう。


「ウ……ウサン大司教、まあ、助かったのは確かじゃが……こんな少年少女にどうにか出来るのですか?」


 ウサン大司教……なかなかに大物が釣れたな。

 とは言え、それでも大司教か……せめて枢機卿くらいは居るかと思ったが。


「お前が、セントレアの教会のトップか?」


 ウサン神官と呼ばれた男に俺が声を掛ける。


「ええいかにも……ウサン・スメルと申します。以後お見知りおきを。以後があればですが」


 そう言ってウサンが法力を開放する。

 目の前に魔法陣が現れる。


「おいで下さいませ主天使ドミニオン様……かの者達に力を! そして神の威光を示したまえ! 降臨せよバルバトス!」


 次の瞬間4対の羽を持つ天使が現れる。

 辺りを聖なる気が包み込む。


「助かるぜウサン神官!」


 へえ……その場に居るだけで味方の能力が上がるのか。


「さてと、ユウここに他の日本人が居るんだな?」

「はい、私の【八方美人(キョロジュウ)】に寄れば、この地に3名の日本人が居るようです……が」

「が?」


 タカシに聞かれたユウがそこまで言って、言い淀む。

 3人の日本人か……てか日本人を探知する魔法を作ったのか?

 なかなかに優秀な奴も居たもんだ。


「一人は……私たちの目の前にいます」

「目の前?」

「はい! 魔王と呼ばれている方! あの人は日本人です!」


 ユウの言葉に他の2人が目を見開く。


「えっ? 日本人が魔王やってんの?」

「な……なんで?」


 まあそうだろうな……そうなのか?

 今の俺の姿どう見ても日本人だろ?


「おい! お主ら! 日本人とはなんじゃ?」


 あっ、タイショーが完全に置いてけぼりだ。


「おい……お前! お前、日本人って本当か?」


 ショウが半信半疑といった様子で尋ねてくる。


「ああ、そうだよ! 俺はタナカ・ヒトシ! 転生者だ……そして魔王だ」

「う……嘘だろ?」


 俺の言葉が信じられないのか、ショウがユウの方を凝視している。


「間違いありません」

「な……なんで?」


 俺が魔王やってるのが不思議なのかな?

 てか、お前らも勇者やってんだろ?

 なんで勇者やってんのって話だし、そもそも異世界に飛ばされる事自体ありえないだろ?

 異世界に飛ばされた時点でなんでもありって思わないのかな?


「貴方たち、そんな事はどうでも良いのです! 早く魔王を滅ぼしなさい!」


 ウサンが焦れたのか、勇者達を煽る。

 よく見ると額に汗が流れている。

 そりゃそうか、大天使召喚し続けてるわけだしね。


「俺たちにとってはどうでも良くないんだけど?」

「そうだよ! 俺たち元の世界の連中が居るから合流しに来たんだけど?」

「ほ……他の2人は……他の2人はご存知ないですか?」


 あー、ユウちゃん敬語使ってくれてる。

 魔王相手でも礼儀正しくてちょっとホッコリするわぁ。


「あー、たぶん二人とも知ってる……ちなみに一人は勇者だよ」

「一人は?」

「うん、もう一人は……おい! 比嘉! 見てるの知ってるから出て来い」


 俺がそう言うと目の前に比嘉が転移で現れる。


「アニキ! すんませんしたー」


 俺の前に現れた比嘉はそう言っていきなり頭を下げる。

 どうせこいつの事だ、前線で適当に相手して人間共を通した後、ピンチに現れて株を稼ごうとしたんだろう。

 俺と幹部達のせいで、その思惑は外れたっぽいけど。


「でも、流石アニキとその幹部達っすね! これだけの勇者と軍勢相手に引けを取らないどころか圧倒するなんて凄いわ」

「お前がちゃんと相手してくれたら、もっと楽出来たんだけどな?」


 俺がそう言って睨むと小さくなる。

 そんなおべっかで許されると思うとか、マジこっちサイドの日本人碌な奴いねーわ。


「なっ、こんな魔力……どこに?」

「う……嘘だろ?」

「……これって? 勝ち目なくないですか?」


 比嘉を見て3人が驚愕の表情を浮かべる。

 まあ腐っても元魔王だ。

 言うなれば魔王2人を前にしてるわけだから、いくら勇者でもどうにもならんだろ。


「いいから、とっとと二人纏めて滅ぼしなさい!」


 ついにウサンが叫ぶ。

 こいつ邪魔くせーな。

 完全にタイショー達は空気と化してるし。

 取りあえずコイツから黙らせるか。


「お前少し黙ってろ……それとバルバトスつったっけ?お前は取りあえず堕ちとけ!」


 俺はそう言うと魔力を闇に変換して、バルバトスを覆い尽くす。

 純白の羽が徐々に漆黒へと染まっていく。


「ばっ! 馬鹿な!」

「ふん。所詮は意思なき霊的生命体だろ?お前の法力を食らって顕現してるなら、それを上回る餌を与えたらいいだけだろ!」


 それから魔法を使って、ウサンの意識を刈り取る。

 脳に直接振動を与えたから、しばらくは起き上がる事も出来ないだろう。


「フッフッフ! 我こそは元東の魔王にして、アニキの一番の弟分ヒガや! 恐れろ! 敬え! ひれ伏せ! 跪け!」


 比嘉が調子に乗って3人に威圧を飛ばしている。


「む……無理だ!」

「ま……魔王が2人とか……しかも同じ日本人って勝ち目ないだろこれ!」


 ボカッ!

 思いっきり比嘉の後頭部に拳骨を喰らわす。


「何するんすかアニキー!」

「何するんすかじゃねー! お前が何やってんだ!」


 つーかあかん……収集が付かなくなってきた。

 どうしよう……ここで大々的に聖教会に宣戦布告を行うつもりだったのに。

 それにさっきから城下町の方で、やったら怒気を放ってる幹部が居てそっちも気になるし。

 あっ……とうとう集まって来た魂が止まった……

 8万8千人分くらい集まったてことは……全滅か?

 文字通り人間の軍は全滅……したっぽい……

 うわぁ、面倒くせー!

 これ全部生き返らせないといけないの?


「だって……俺元魔王やのにこっち来て扱いが雑すぎるやろ? いきなり窓際配属やし! 折角見せ場到来と思ったのにタナカはんが一人で納めるし……やっと恐れてくれる人が現れたんやで?」

「知るか!」


 アホはアホでなんかほざいてるし。

 俺はもう一発比嘉の頭に拳骨をお見舞いする。


「おいタイショー! 後で会いに行くから、どうするか良く考えとけ! 俺の下に付くか、それとも最後まで抵抗して滅びてゆくか、選ばせてやろう」

「えっ? あっ? はい!」


 急に話を振られてタイショーがキョドってるのが面白い……が今はそれどころじゃない。

 なんか城の方がヤバい事になってそうだし……

 つか1万2千人の新たな部下がこっちに向かってるし……


「とっとと失せろ!」


 俺はそういうと取りあえず目の前のタイショー以下国の重鎮を【強制送還(おくりかえ)】す。

 ちなみにウサンは城の牢屋の中に飛ばしといた。

 こいつには聞きたい事もたくさんあるしな。


「おい、タカシとショウとユウ! お前らはもう一人の日本人のとこに連れてくから、ちょっとそこで待ってろ!」

「えっ? いや俺ら勇者だから……」

「ああ、一応……えっとタナカさん? でしたっけ? と戦わないと」

「ちょっと勝てそうに無いですけど……」

「あっ?」


 なんか3人が渋るから思いっきり睨み付ける。

 威圧を込めたわけでも無いのに3人が高速で頷く。


「お前ら、アニキの言う事に文句でもブヘラッ!」


 こいつ調子に乗らせるとうぜーな。

 取りあえず比嘉をぶん殴って、5人でマイの家に転移する。


「こ……ここは?」

「きょ……強制転移とか……」

「無理無理無理無理……」

「相変わらず元魔王でもレジスト出来ないとから、流石っすわ」


 4人がそれぞれ感想を言っているところ悪いが、取りあえずすぐに戻らないと人間が暴走しても困るし、幹部が暴走するのはもっと困る。


「おい! マイ! 居るか?」


 俺が扉をノックすると暫くしてマイが顔を出す。


「あっ! 珍しいですね? 何か差し入れですか?」


 こいつは呑気だなおいっ!

 てか、俺=ごはんの構図やめろ!

 俺は魔王だっつーの!


「いや、ちょっと友達になれそうな奴等連れて来たから相手してやってくれ」


 俺がそう言って後ろの4人を指さすと一瞬驚いた後、面倒くさそうな顔をする。


「えー、あんまり知らない人達を私の城に入れたくないんですけど」


 おいっ! それ俺が作った家や!

 しかも、場所も俺の領内だし……

 完全に自分の物にしてやがる。

 まあ、でも城って言って貰える程に気に入ってくれたのはうれしいな。

 ってそうじゃない!

 だあ、なんで日本人が絡むと途端に緊張感が無くなるんだ。


「ちっ、時間が勿体ない! 【三分調理(キューピー)】!」


 俺はそう言うと目の前に地球の食い物を大量に創り出す。


「あっ、あれはピザ?」

「そ……それに寿司……」

「エビフライに、ウィンナーに、ハンバーグに……」

「アニキー!お茶漬けが無いっす!」


 後ろの4人がざわつく。

 約1名文句を言ってる奴が居るのが気に食わない。


「おー! これは美味そうですね!」

「ちょっと、それでも振る舞って時間潰してろ! 食い終わるまでには戻ってくる!」


 俺がそう言って転移で消えようとすると、裾を掴む手が二つある。


「ねえ、飲み物は? 実は三つ大砲のサイダー無くなったんですよねー」

「アニキー、俺お茶漬け食いたいっすー」


 お・ま・え・ら……

 俺が思い切り睨み付けると比嘉が慌てて手を放す。


「でも、これも全部美味そうなんで大丈夫っす」


 比嘉が冷や汗を流しながら愛想笑いをしている。

 がもう一人が手を放してくれない。


「三つ大砲のサイダー……あーあ、胸誰にもムガッ!」


 俺は慌ててマイの口を塞ぐと1.5ℓのサイダーを10本作り出す。


「お前、この間チャラって言っただろ?」

「それはそれ、これはこれです!」


 小声で耳打ちすると、マイがニヤリと笑う。

 駄目や……こいつ典型的な強請り魔にジョブチェンジしたわ……

 木サスとかで調子のって強請り過ぎて殺されるタイプだわ……


「今回はこれでチャラにしましょう」

「今回はってなんだよ! 今回はって!」


 まあいいや、時間が惜しい。


「取りあえず、それで相手しといてくれ!」

「なあ、あれってペットボトルだよな?」

「なんで? しかもサイダー……」

「の……飲みたいです……」


 後ろでユウ達が唖然としている。

 なんでリーダーっぽいタカシ達じゃなくて、ユウ達かって?

 まともそうな日本人で可愛いからだよ! 悪いか! ってそうじゃねー!

 急げ俺!


「じゃあな!」


 俺は即行で転移して戦場に戻る。

 見ると1万2千人の人間の兵達が獲物を探して残党狩りを始めてた。


「おい! 国王の野郎どこ行った!」

「騎士団長も見つからねーぞ!」

「こうなったら草に火を付けてあぶりだすか?」

「おい、魔法使いども急げ! 魔王様に国王の首を捧げろ!」


 おーい! ここ俺の領土! 勝手に火とか放たないで!


「あー、お前らよくやった」

「誰だ?」

「なんだ? 若い奴来たぞ?」

「こいつも殺した方が良いのか?」

「ちょっと待て、魔族っぽいわ」


 だー! 面倒くせー! 俺だよ俺! 魔王様だっつーの!


「待て、わしじゃわし!」


 慌てて老化の魔法を使う。


「あっ! 魔王様!」

「皆魔王様が戻って来られたぞ!」


 てかさっきまで全力で俺の事殺しに来てたのに、魔王様とかマジお前らも調子いーなおい!

 うおー、なんか極大魔法が城下町で放たれたっぽいぞ……

 誰や! 俺の町……


「とっ、取り合えずここは全滅じゃ! お主らは死体を集めて綺麗に並べておいてくれ! それから待機じゃ……そうじゃ、食べ物と飲み物を置いていくから休憩を取りながらでいいぞ!」


 俺はそう言うと、適当にパンと水を作り出して中央に山積みにしてから転移で城に戻る。


「よしっ! お前ら魔王様の為にもう一仕事だ!」

「おー!」


 てか転移する前にチラッと見たが、指揮取ってたの俺に最初に斬りかかって来た隊長じゃねーか!

 すげーな人間!

 掌返しぱねーわ!

 そんなんだから簡単に宗教に染まったんだろうな……

 ってそれも後や!


 城下町に転移で戻ると……Oh……スッピンさんが町の中心部の広場に勇者達を正座させて何やら説教してはる。

 こいつら何したんだ?

 見るとモー太はモー太でベヒモスバージョンでチビコの前で正座させられてるし……


 そのチビコを見て勇者達は怯えてるし……てか少なくねーか?

 300人の勇者とその仲間たちで1200人以上は居たはずなのに、正座してるのは……30人くらいか?

 他のは?

 あっ、なんか道のあちこちで小便漏らしながら泡吹いて倒れてる……

 俺の町……誰が掃除するんだ?


「あら魔王様? もう用事は済まわれたのですか?」


 スッピンが俺に気付いて笑顔で声を掛けてくる。

 ミイラの笑顔……しかも冷笑……怖いわ!


「う……うむ……それでこれは?」

「ちょっとお待ちを! ほら貴方達! 魔王様がお戻りになられたのですが?」


 スッピンが30人の勇者達に向かって静かに声を掛ける。


「はっ! はい! 魔王様! お帰りなさいませ! そしてこの度は申し訳ございませんでした」


 そう言って綺麗な土下座をする。

 ……おいスッピン! 何をした?


 身なりを見た限り勇者が22名と騎士が7名に魔法使い1人か……

 てか僧侶というか神官の姿が一人も見えない。


「さて、皆さんも一度こちらに集まりなさい!」


 と思ったら200人の神官が集まってくる。

 良く通る綺麗な声は、声帯も干からびてるはずなのにどうやって出してるんだろ?

 まあ、怒ったバージョンの機械的な無機質な声よりは耳心地良いが……普段は。

 なんだろう、こう心の芯に響くような威圧の籠った声は……


「怪我人の治療はどうなってますか?」

「はっヒルド様! 住民達の怪我の治療はおおよそ完了しております」


 そう言って、その中でも一番身なりの良さそうな服を着た神官が前に出る。

 ヒルドって誰? スッピンの事? アルファブラッドじゃなかったの?


「では、私の敬愛する魔王様に挨拶を」

『魔王様! この度は無知ゆえの無礼をここに心よりお詫び致します! 私達の命でどうかお許しくださいませ』


 そう言って目の前で200人の神官達が自分の胸にナイフを突き刺す。

 おーい! ちょっと待て! こえーわ!

 集団自殺とか止めて。

 しかも何その全てから解放されたというか、救われましたみたいな笑顔。

 笑いながら自殺する200人の神官とかどんなホラーだよ!


「あの……スッピンさん?」

「はい、なんですか?」


 その笑顔怖いから……

 何をしたのか聞こうかと思ったが、怖くてやめた。

 後でエリーに聞こう……

 それとこいつらは後で復活させとかないとな……


 それに隅っこで小さくなってる蛇吉達も気になるし。

 チビコに説教されてるモー太も気になるけど……


 スッピンがどうやってこいつらをオシヘンさせたのか謎過ぎて怖い……

 女神を信仰しなくても回復魔法が使えるって事はやっぱり、魔法って万能だよな……

 奇跡的な何かだったら俺も使えないし……

 女神と聖教会……聖属性魔法と信仰の関連性……

 訳が分からなくなってきたわ……脳みそパンク寸前だわ。


「もう! 絶対にチビコの前で怖い事しないでよ!」

「ごめんモー……」

「でも有難う!」

「チビコ……」


 あっちも訳が分からん……

 なんかチビコがモー太に抱き着いて、モー太も涙目になってるし……

 もうお前らくっついちゃえよ!ヒューヒューって絵じゃないしな……


「魔王様! 聞いてください! 魔王様ファンクラブが出来ましたのよ!」

『アレガ魔王サマ……カッコイー』


 何その棒読み……

 ムカ娘が女魔法使いや女勇者を100名くらい引き連れてこっちに駆けって来る。

 みんな死んだ魚のような目をしている。


 もうヤメて……これ以上訳わからない事しないで……

 記念すべき人間との本格的な全面戦争が訳分からなくて辛い……


 俺は憔悴しきった状態で、城の牢屋に転移するとウサンを【強制送還(おくりかえ)】す。


「あー、取りあえずお前ら聖教会潰すから! それだけ伝えといて」


 と言付けて……

 あー、本当はもっと大々的にかっこよく聖教会に喧嘩売るはずだったのに……

 まあ情報源となりそうな神官や僧侶は手に入ったし……その経緯が気になるが……

 もうどうでも良いや……

 全てが思い通りにならなくて辛い……


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(仮)邪神の左手 善神の右手
宜しくお願いしますm(__)m
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