1
1月には、ガーネットを送ろう。アルマンティンガーネットがいい。茜色に輝き、それは美しく。
2月には、それではアメジストがいいだろうか。菫のように紫に輝き、それは気高く、高貴で。
3月には、アクアマリンが似つかわしい。海のように、どこまでも青く、それは春先に咲く桃の花によく似合う。
4月はダイヤモンドだ。最も硬く、宝石の王なるものの王。それは雪の結晶のように、どこまでも完成されて。
5月にはエメラルドを飾ろう。萌え出でる新緑のように、生命と、美の女神に捧げるために。
6月はパールを。まるで虹がそこにあるように、空とともに美しさを分かつように。
7月のルビーよ、永遠に。高貴なものにこそよく似合う、濃い赤は蘇芳のようで。真紅にして深紅。
8月のためにぺリドットを。黄緑色に輝く、小さなその光はなんと雅やかで人の心を誘うであろうか。
9月のためにサファイアを捧げる。何よりも美しい瑠璃が空に透けるように。
10月にトルマリンを撫でる。それもピンクトルマリンがよい。今は見ることのめったに叶わぬ鴇の風切り羽に似て。
11月にはトパーズだ。透明から、わずかに黄色に色づき、それは丁子を輝かせるために。
12月は最後、ターコイズを。藍染の美しく、浅葱のように、高い空の果てにある青を。
すべての月に12の誕生石を捧げよう。