第7話「行商人と悪友」
※本作の制作にあたり、誤字確認や構成検討の補助としてAIツールを利用しています。本文は作者が執筆しています。ご了承の上、お楽しみください。
僕は順調に6歳になった。
この年齢になると家の手伝いとして薪割りをしている。
これがまた良い運動と重力制御の練習になる。
斧を持ち上げるときは重力を軽くして、下ろすときに加重する。
斧の重さも子供にはつらい。
それも含め、良い練習になっていると思う。
「流石は俺の子だな。力持ちだ!」
「うん。父さん。」
とりあえず、重力制御はバレてないらしい。
バレても問題はないって個人的には思っているけどね。
「よし、これだけあれば、しばらく大丈夫だ。今日は、行商人が広場に来ているらしい。カナメ。広場に行くか?」
「うん。行きたい!」
行商人か。確かに、異世界で通販なんてないからね。
薪と斧を片付けて、父さんと一緒に広場に向かう。
広場って言っても、特に柵も何もなく、草だけ刈り取られた場所って感じだけどね。
広場につくと、商売人っぽいような高そうな服装をしている人とその護衛が5人いた。
なんとなくだけど、人相があまり良くないように思える。
「さあ、見ていって!種類は少ないかもしれないけど、ちゃんと役に立つものはあるよ!」
4段くらいの棚に色々置いてある。
赤い鉱石とか包丁みたいな物。後は、何かの種と中身の入った小さな瓶がある。
「商人さん。これは何ですか?」
僕は、中身の入った。
「それは油だよ。ある酒類の花の種に油が含まれててね。それを絞ると出てくる油を集めたものさ。坊や買うかい?一つで15ルグだよ。」
お金の単位は「ルグ」というのか。
ただ、相場もわからないし、どのくらいの価値なのかまだわからないな。
「カナメ。こんにちは。」
挨拶されたので、振り向くとリーネとリーネの父さんがいた。今更だけど、リーネのお父さんはアルスって名前らしい。
「こんにちは!アルスさん。リーネ。」
「何を見ていたの?」
「うん。色々ね。興味があって、全体的に見てたんだ。」
リーネが隣に来て僕に質問した。
最初こそモジモジして話せなかったけど、最近は慣れてきたのか普通に会話できるようになった。
「商人さん。この赤いものはなんですか?」
「それは、坊やにはまだ早いと思うけど、まぁいいか。これは、フレイムストーンといって、火属性の魔石なんだ。魔力を込めると火が出てくるぞ。そんなに純度が高くないから、釜戸で調理するくらいしかできないがね。」
火属性の魔石だと!?なんか、RPGみたいになってきたな。ちょっとワクワクする。
「あー!女と一緒いる男がいるー!」
また、声がしたから、振り向くと、今度は金髪のツンツン頭の男の子だ。やんちゃ坊主って感じだな。
「僕の事?」
「女と一緒にいるなんて、情けないんだー!」
いきなりの言われようである。子供の頃ってこうゆうのあるよね。僕も前世の子供の頃なんて似たようなものだったし。
「む!なに?誰なの?」
リーネがちょっと不機嫌になった。
「ヴァンって言うんだ。友達になってやってもいいぞ」
「いらないもん。」
ピシャリといって、リーネは拒絶する。初対面で印象が悪いとこうなるよね。
「ヴァンだね。僕はカナメ。よろしくね。」
「お前には言ってねーよ。」
散々な言われようである。
「友達になってやってもいいけどな!」
「ありがとう。よろしくね。ヴァン。ほら、リーネも。」
「・・・リーネ。」
どうやら、リーネは良く思ってないみたいだな。
「こら!ヴァン!!なんだその態度は!?」
「親父!」
ヴァンのお父さんらしい人が急いできた。
「シンヤさん。申し訳ない。ウチの息子は本当に生意気で。この馬鹿息子、家でちゃんと言い聞かせますので」
「いえいえ、子供の頃はみんなそうでしょう。」
親同士の会話が始まる。しばらくした後。
「カナメ君だよね。ウチのヴァンは生意気だと思うけど、仲良くしてやってほしい。」
「はい。大丈夫です。」
「リーネちゃんもね。」
「・・・」
リーネは返事せず、首を縦に振るだけだった。しょうがないよね。
「リーネ。さっきのは、ちょっと嫌だったよね。僕もあんな風に言われて驚いちゃったよ。でも、悪い子じゃなさそうだからね。」
「・・・うん。」
リーネは納得していない感じではあったが、返事をしてくれた。
しばらくして、ヴァンもヴァンのお父さんも帰って、行商人も町から出立していった。
何の根拠も無いけど、ヴァンとは長く付き合いそうな気がした。




