第5話「練習」
※本作の制作にあたり、誤字確認や構成検討の補助としてAIツールを利用しています。本文は作者が執筆しています。ご了承の上、お楽しみください。
あれからさらに時間が経過して、1歳になった。
おかげさまで、短時間なら立てるようになった。
「カナメ。ハイ、こっちにおいで!」
母さんに呼ばれたから、立って歩いて行く。
母さんにたどり着いたら、抱っこしてくれた。
「はい。カナメは頑張り屋さんね」
前世がおっさんだっただけに、なんとも、気恥ずかしいけど、悪い気分じゃない。
「ただいま、今日は狩れなかったな。」
「そんな日もあるわよ。さあ、支度するわね。」
母さんは僕を地面に下ろしてくれた。
父さんはマントを脱いでいる。
そして、僕は前回の失敗を思い出し、慎重に力と向き合う。
集中すれば、以前より安定して魔力を感じられる
少しずつ使ってみたが、軽くする操作は、短時間なら制御できるようになった。
「使えば使うほど危険」ではないと分かり、前回ほどの恐怖はなかった。
今日は、重力加重を試そうと思う。
父さんが小さいゴムボールのようなものを持ってきた。
「お!そうだ。カナメ。これはお前にプレゼントだ。」
父さんがゴムボールを僕に差し出してきた。
勿論、僕はそれを受け取る。
「パパ、ありあと」
まだ、ちゃんと発音できないけど、ちゃんとお礼は言わないとね。
「おう!これで遊べるな。」
ありがたい。丁度よく安全に練習が出来そうなものが手に入った。
これで、練習しよう。
ゴムボールはかなり軽い。
ボールを重くするイメージで意識を集中してみる。
次の瞬間、ふわふわしていたゴムボールが、まるで鉛の塊に変わったかのように僕の手を押し潰そうとした。
「ぐっ……!」 成功だ。
だが、重くなったのはボールだけじゃない。
僕自身の腕にも、逃げ場のない負荷がのしかかってくる。
そう思ったら、また強い虚脱感が襲う。
立っていられなくて、ボールを離して、両手を地面につく。
「カナメ?大丈夫か」
父さんが心配で寄ってきて、僕を抱っこしてくれる。
どうやら、重力は加重するほうが魔力を消費するらしい。
しまったな。強い虚脱感と眠気が出る。
今日はここまでみたいだ。またしても、意識を手放した。




