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第33話「卒業」

※本作の制作にあたり、誤字確認や構成検討の補助としてAIツールを利用しています。本文は作者が執筆しています。ご了承の上、お楽しみください。

「皆さん。今日は卒業式です。お外でお見送りしましょうね!」


ユミル先生が朝から全員に向けて伝える。


そう。今日は孤児院の卒業式だ。


「リーネ。行こう。」


「うん・・・。」


「?」


なんだろう?なんか気乗りしない感じがあるな。


そうは言いながらもお外に出る。ディエもリンダもメラニーもお外に出てくる。


「リンダ。そう言えば、この孤児院って何歳までいられるの?」


「え?カナメ君知らなかったんだ。13歳になる年までだよ。」


13歳!?前世で言うと、中学1年生かよ。いくらなんでも早すぎじゃないか?とは思う。けど、それは前世があるからそう思うんだろうか。


「13歳・・・そこで孤児院を卒業したとして、就職先というかお金は稼ぐことができるの?」


「それは私に聞かれても・・・。」


わからないよね。何かしら当てはあると思いたい。


ディエも言っていたけど、賞金稼ぎになるのも悪くないと思う。


その時まで魔道を実践で使えるようにならないとまずい。


そう思ったら、いつもより少し綺麗な服を着た子達が四人、建物の奥から出てきた。


正直あんまり仲良くない子達だ。いや、仲良くないは語弊がある。


仲良くなるまで一緒に居なかったが正しいかもしれない。


そして、ユミル先生が語り掛ける。


「今年で13歳になりました。皆さんの門出を心から祈ります。」


ユミル先生が拍手する。僕達も勿論拍手して門出を祝う。


でも、僕もリーネももうすぐ11歳。約2年くらいしかこの孤児院にいられない。


「ユミル先生!俺頑張る!だから、定期的に顔を出しに来るよ!」


「私も!」「僕も!」「あたしも!」


「はい。楽しみにしています!」


そうして、見えなくなるまで見送った。


そうして、ユミル先生に僕は聞いてみた。


「ユミル先生。改めて確認なのですが、13歳の年になったら、この孤児院を卒業するんですよね?」


「はい。そうです。カナメ君には説明していなかったですね。申し訳ないです。」


「いえいえ。気にしないでください。後、卒業しても孤児院に顔を出すことは大丈夫なのですね?」


「はい。卒業したからと言って、この孤児院を訪れてはいけないということは特に無いです。」


「そうなんですね。卒業生が来たことなんて今まで無かったので、顔出し禁止なのかと思っていました。」


「それは・・・。そういうわけでは無いのですが。」


答えづらそうな感じを出してきた。おそらく、あまり良い未来を送っている子は少ないのだろう。


「ユミル先生!俺は賞金稼ぎになって、この孤児院をもっと大きくしてやる!」


ディエが息巻いている。相変わらず向こう見ずな感じだね。なんとなくディエはヴァンと気が合いそうな気がするな。


そうすると、リーネが僕の手を繋いで引っ張りながら言う。


「カナメ・・・カナメはどこにも行かないよね?」


心配しているのだろうか。でも僕の答えは決まっている。


「うん。大丈夫。僕はどこにも行かないよ。」


アルスさんとの約束もあるからね。それを見ていたユミル先生が僕達に近寄ってくる。


「良い宣言ですね。それでは、これから魔法の訓練をしましょう。」


「え?今日は卒業式ですよね。」


「はい。卒業式ですね。でも、卒業式であったとしても、訓練が休みであることを意味しません。」


ごもっとも。ユミル先生に妥協は無いのかもしれない。


でも、今回のイベントは僕の中でも強くならないといけないことを再認識させられた。

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