一掃
荒涼とした荒野にて、亡者の仮面群の一部を黄金の剣で薙ぎ払った黒雷の鬼神の仮面の男は、そのまま一掃するかのように歩み出した。
彼の目的はただ一つ。亡者の仮面群の一掃と、それを率いる女王と高官たちを滅ぼすことである。
そこに情けは絶無。生贄によって立っていたに過ぎない。そして、その生贄はワープにより逃がした。黒雷の鬼神の仮面の上に生贄の仮面を被せることは不可能。最初から詰んでいるのだ。
そのことを否定しようが無意味。彼らはすでに黒雷の鬼神の怒りに触れているのだから。
逆鱗に触れた者を竜が逃さぬように、黒雷の鬼神もまた逃さない。
黄金の剣が振るわれる。その度に亡者の仮面群は少しづつ散らされる。それでも亡者の仮面群は黒雷の鬼神の仮面の男の元へと向かっていく。
薙ぎ払われる運命だと知らずに。
剣を振るだけでは手間がかかる。そう判断した黒雷の鬼神の仮面の男は、手にしている黄金の剣に力を溜めて大剣を振るかのようにして、一文字を描くように横に薙いだ。
すると、黒い雷光の衝撃波が生まれ、奔流と成し、亡者の仮面群の大半を一掃したのである。
だが、まだ一部は残っている。そして、見逃すという選択肢は存在しない。
残党狩りでもするかのようにして、一気に近付き、黄金の剣にて斬り払う。それを繰り返すだけ。ただそれだけである。
そうしているうちに、いつの間にか亡者の仮面群は黒雷の鬼神の仮面の男の手によって、一掃され尽くした。
まるで塵を箒で払うかのように。掃き掃除をするかのようにして、亡者の仮面群は一掃されてしまった。
敵兵を圧倒的な力で一掃するかのように。しかし、まだ終わりではない。
忌まわしき女王とその高官たちが残っている。それを闇に堕とさない限り、また繰り返すのみ。
黒雷の鬼神の仮面の男は不敵に笑う。どんな抵抗をしてくるのか。そして、その抵抗が無駄な悪足掻きであることを知らしめるために。
彼らの結末は変わることが無い。すでに滅びが定められているのだからーー。




