第78話:私の愛馬は凶暴です08
「ふい~」
で、講義終わりで帰宅。私は早速お風呂に。
この世界には温泉がある!
しかものびのび足を伸ばせる!
「幸せ~」
一応ジュリアンのパートナーとして食客の身分。男だとバレなければ他は好きにして良いそうな。ジュリアンもルミナス王国の王子なので発言権は馬鹿にならないらしいですし。
湯を掬って顔にかけました。濡れ羽色のロングヘアーはタオルで纏めて湯に浸からないようにしております。
「湯加減はどうだ?」
「良くございます~」
ていうか。
「大丈夫なのでぃ?」
「今更だろ」
タオルで裸体を巻いたジュリアン……ジュリアが入浴に割り込んでくるのも確かに今更で。コッチとしても何だかなぁ。
「隣いいか?」
「良いですけどぉ……」
しげしげとジュリアの裸体を眺めます。あっちの毛も金色なんですね。
「食事はどうだ? 舌に合ってるか?」
「いつも美味しいですよ。使用人さんは料理上手ですね」
「ああ。いつも頭が下がるぜ」
おっぱいをフニフニと揉みます。
「茶はどうだ? 美味しいか?」
「まぁ」
おっぱいが柔らかい。というか何故こんなものに反応してしまうのか。男のサガ。
「気に入らないことがあれば言えよ。善処するから」
「大丈夫ですよぅ。そんなことでジュリアから離れたりしませんから」
そんなに怯えなくていいんです。
「でも……」
「何か?」
「トールに嫌われたら……俺様はアンドロギュノスを動かせない……」
「だからって私の御機嫌うかがっても面白くないでしょう?」
「そうだが……」
理屈はわかっても納得は別感情……か。
「じゃあ私のヒロインになってください」
「ひ……ヒロイン……?」
ジュリアのおっぱいを揉んで、こねくり回します。
「何かあれば私を呼んでください。ヒロインのピンチには……必ず駆けつけますから。貴女が私に身体を提供する限り、私は貴女の剣になりますぅ」
「か、身体?」
「いや。これは詩的な意味でぇ……」
「トールが……俺様のヒーローになってくれるのか?」
「ええ」
「本当か?」
「ジュリアが戦いたいときも、逃げたいときも、きっと傍に居ますからぁ」
「でも俺様は可愛くないし……」
そんなジュリアの自虐に、
「可愛いですよぅ」
「……っ」
私は唇を重ねることで反論を封じました。自分の胸板にジュリアのおっぱいを押し付けて、そのまま抱きしめ、キスで口を塞ぎます。
「あ……は……っ……」
クチュ。クチャ。ピチャ。ピチュ。
唾液が跳ねる音がします。同時に痙攣。ジュリアの身体が震えます。性的絶頂。
「イキましたか?」
「あ……あ……何……コレ……?」
顔を赤らめてポーッとオーガズムを認識するジュリア。キスだけで達するのは中々希少な才能である。
「気持ち……いい……」
「愛故に」
「愛……これが……」
「私がジュリアを好きってことですぅ」
「本当に? 好きでいてくれる?」
「だから私のヒロインでいてください。私に依存してください」
ジュリアの唇を舐めると、唾液が糸を引きました。
「トール……好き……大好き……!」
「キスしたらまたイキますよ」
「気持ちいいから良い。トールとキスすると……気持ちいいぞ」
「私もですよ」
さらに唇を重ねる。すでにコッチの股間も隆起している。
「トールのソレ。大丈夫なのか?」
「大丈夫ではありませんけど」
「おにんにん」
「ですねー。本来はコレを使うんですけどぅ」
「だぞ」
凄くガン見されています。
「えと。入れたいんだぜ?」
「男としては……ですねぇ」
「いいぞ?」
「ええ。ジュリアは私のモノですから挿入れたい時に挿入れますよぅ」
「その……処女なんだが……」
「男と偽ってきましたものね。女の悦びを知らないでしょ?」
「むー。だって男だし」
ジュリアになると彼女はちょっと子どもっぽい。
「それにトールの方が可愛いし……」
「まぁこっちは戦略的に事に当たっていますから」
男の娘。女装っ子。おっぱいはないけど、女の子らしさではジュリアより私が上だ。




