とある2人の、ほんの一部。
この2人の物語を自分勝手に膨らませてください。
「令和だよ。始まったよ。」
「そうだね。時代、変わったね。」
「飛んだ?時代またいだ瞬間。」
「あ、みんな、そういうことしてたのか。年号変わる瞬間って、何したらいいんだろうって、考えてたら、もう令和だった。」
「君らしいね。」
「そうかな。逆に、飛んだ?」
「飛んだよ。飛ぶしかないでしょ。」
「君らしいね。」
「そうかな。なんか、真逆だよね、やっぱり。」
「うん、真逆だね。いつも、真逆だね。」
「令和になって、なんか、変わるのかな。」
「まあ、色々、変わるんじゃない?具体的には、わからないけど。」
「変わるの、苦手なんだ。なんか、ちょっと、怖くて。」
「大丈夫だよ。変わらないことも、あるだろうし。」
「例えば?」
「んー、そうだな。和食が日本のものだってこととか、」
「そんなの当たり前じゃん。」
「1日3食とか、」
「2食の人もいるよ。」
「あそこの店のカレーが美味しいこととか、」
「それは人それぞれでしょ。君、お腹空いてるの?」
「ばれたか。あ、あとね、君との関係、とかかな。」
「ほんとに、変わらない?」
「やっぱり真逆だね。」
「なんで、言い切れるの?変わるかも、しれないじゃん。」
「変わらないよ。だって、好きだもん。この時間も、この空間も、君も。」
「今はそうかも、しれないけど。」
「大丈夫。未来のために、今を楽しめないなんて、もったいない。それとも君は、嫌い?この時間とか、この空間とか、今目の前にいる人のこととか。」
「好き。大好き。そうだよね。もったいないよね。やっぱり、君でよかった。」
「ん?なにが?」
「新しい時代が始まった、こんな大事な日に、一緒にいるのが。」
「大袈裟だな。この後どうする?どこかでゆっくり話したいな。」
「え?遊びに行くんじゃなかったの?ショッピングだよ!令和セールみたいなのやってそうでしょ!」
「絶対人多いじゃん。やだ。」
「あれー?文句言わずに付き合ってくれる平成の君はどこいったの?変わらないって嘘?」
「はいはい、行きますよ。でも、そんなやつ、平成にもいなかったでしょ。変わってないよ、やっぱり。」
「そうだね。まあでも、そこだけは、変わってくれてもいいけどね。」
「自由なやつだな。」
「変わってないでしょ?」
「うん、よかった。」
最後まで読んでいただきありがとうございました。