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妄想はいにしえの彼方から。  作者: 大嶋コウジ
追っかけ少女 ツク
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ムー叙事詩

第一章 偉大なる大陸


偉大な神によってその大陸はできた

偉大な神は体の一部を使って人類を作った


人類は多様な姿を持っていた

大きな人

白き人

黒き人

獣のような人

黄金の人


鯨が数千回生まれ変わるぐらい人類は生活を続けた



第一章 第二節 争い


人類は様々な国を作った

国は互いを認めることが出来ず争いを起こした


鯨が数百回生まれ変わるぐらい争いが続いた後、大陸には七つの国ができた

鯨が数十回生まれ変わるぐらい七つの国は争いを続け、やがて四つの国になった

四つの国になると大きな人と黒い人と黄金の人は大陸から出て行った


鯨が数十回生まれ変わるぐらい四つの国は争いを続けた



第一章 第三節 ムー国の王子


四つの国の一つはムーと呼ばれた

ムー国に偉大なる王子が生まれた

王子は自分で考えることが出来る歳になると大陸の外に出た

大陸の外で王子は様々な力を学んだ


王子の頭はあらゆる人の心を読んだ

王子は右手で岩を動かし

王子は左手で岩を壊した

王子は右足で大地を動かし

王子は左足で燃える水を呼び出した

王子が叫べば天空から岩が落ちてきた


王子の大きな剣は象を倒した

王子の小さな剣は熊を倒した

王子の弓は空を飛ぶ鳥を倒した

王子の槍は岩を貫いた



第一章 第四節 偉大な神


王子は三つの国と争いを続けた

争いは王子の心を傷つけた

心の傷は王子を岩の中に隠した


狼が三回ぐらい生まれ変わるぐらい隠れていると王子は偉大な神の声が聞こえた


偉大な神はこう言われた


お前は大陸を一つにせよ

お前の智慧で国を麗し

お前の愛で人々を繋げ

お前の慈悲で弱き物を助け

お前の勇気で国を統治せよ


王子は偉大な神と大陸の統一を誓った



第二章 第一節 十二人の神官


王子は国に戻ると幼き頃の友、ヒトツに会った

ヒトツは王子と命を共にすると誓い、一人目の神官となった


王子はムー国の武将、フムロに会った

フムロは王子と争いとなったが王子の偉大な力にひれ伏し、二人目の神官となった


王子は幼き頃の友、ミクヨに会った

ミクヨは王子の力の一部を授かり、三人目の神官となった


王子はムー国で邪悪なる外の国の教えを説いていたヨミに会った

ヨミは王子の偉大な智慧に触れて改心し、四人目の神官になった


王子は数千人を殺して奴隷となっていたイスタに会った

イスタは王子を殺そうとしたが王子の慈悲に触れて涙を流し、五人目の神官となった


王子は隣国の猫族の王女、ムロに会った

ムロは王子の愛の教えに共感して種族間の争いを反省し、六人目の神官となった


王子はムー国で数々の発明をしているナクロに会った

ナクロはムー国を発展させることを誓って、七人目の神官となった


王子は大陸中を回る商人、ヤヒに会った

ヤヒはムー国に富をもたらすと誓い、八人目の神官となった


王子は大陸に残っていた大きな人の一人、コルに会った

コルは王子と争いとなったがその慈悲の心に触れて、九人目の神官となった


王子はムー国で娼婦をしていたトランクトに会った

トランクトは王子の優しさに触れて涙を流し王子の足を洗うと、十人目の神官となった


王子はムー国で大陸の歴史を学んでいたアヒとアムに会った

アヒとアムは王子の深い智慧に触れて、十一人目と十二人目の神官となった



第二章 第二節 大陸の統一


王子は十二人の神官達と共に大陸を統一した

大陸を統一すると王子は大陸をムーと名付けた

ムーと名付けた王子は偉大な神の大陸の王となり自らをラ・ムーと宣言した


ラ・ヒトツは、ラ・ムーの神官長なりムー国の平和を築いた


ラ・フムロは、ムー国を守る大陸外からの侵略を守るため尽力した


ラ・ミクヨは、ラ・ムーの妻となり、生涯支えた


ラ・ヨミは、ラ・ムーの思想を広めるため大陸中にラ・ムーの教会を建てた


ラ・イスタは、主に南東に位置して外の国から大陸を守った


ラ・ムロは、多様な種族が争わないように尽力した


ラ・ナクロは、ムー国が強固になるように様々な発明をした


ラ・ヤヒは、外の国との商品のやり取りを初めてムー国をより発展させた


ラ・コルは、主に北西に位置して大陸を外の国から大陸を守った


ラ・トランクトは、戦争などで孤児となった子ども達を守るため孤児院を建てた


ラ・アヒとラ・アムは、大陸中に学校を建てて人々が無知になることを防いだ



第二章 第三節 教え


ラ・ムーは人々の争いの原因を見つけた

原因は人々の持つ心の壁だった

壁は己を隠し、己を守るものだった


無理解な己達は国を作り争いを続けた

国は他国を理解できず殺すことを選んだ


ラ・ムーは己同士を結ぶため愛を説かれた

人々よ互いを愛せよ

愛とは他人の関心から始まる

愛とは許すことから始まる

愛とは自らの弱さを知ることから始まる


ラ・ムーは貧しい者の原因を見つけた

原因は無知だった

無知は自らを切り開くことを拒んだ


無知同士は国を作り争いを続けた

国には貧しい者で溢れ他国から奪うことを選んだ


ラ・ムーは無知を無くすため智慧を与えた

人々よ智慧を身につけよ

智慧は自らが無知であることを知ることから始まる

智慧は自らを改革を願うところから始まる

智慧は家族の幸福を願うところから始まる

智慧は国の発展を願うところから始まる


愛と智慧は結びつく

愛ある者は他人をよく理解し

智慧ある者はより深く相手を理解する


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