健康少女 ホスヰ
翌日、ホスヰは元気な姿で学校に現れた。その顔には笑顔が溢れ、顔色も良くなっていた。
「おはようっ!!お兄ちゃんっ!」
ただ、元気なったホスヰは、人目を気にせずロウアに抱きつくようになった。
「ホ、ホスヰ……、ク、クッツイタラ駄目ダヨ……」
「お兄ちゃんと結婚するから良いのっ!」
「エッ!?ケコン?」
(結婚ってのは、一生共に夫婦として過ごすって事だ。お前の時代には無いのか?)
魂のロウアは聞いてもいないのに結婚の意味を教えた。
(あ、あるけどさ……。それとこれとは全く違うって……)
(良かったなっ!)
(ひ、人ごとみたいに言うなよ……)
アルとシアムは、あきれ顔でこの姿を見ている。
「はぁ~~。こりゃ、アレだね。シアム……」
「アルちゃん、うん……。アレだね……」
「ア、アレ?」
二人は顔と声を合わせて一斉に話した。
「ロリコンッ!」
「ロリコンッ!」
ロウアは力を落とした。
(てか、ロリコンって、この時代でも言うの???)
(ろりこん?お前にはそう聞こえるのか?
俺には、幼女趣味って聞こえるんだが)
(お、同じ意味だけど、何で聞こえ方が違うんだろう……)
(さあな。
まぁ、お前は"ろりこん"確定ってことで良いんじゃね?)
(お、お前が言われているようなもんなんだぞっ!)
(はぁ、もう戻れないし、イイよっ!)
(戻るのを諦めたか……)
(お前を見てるのも楽しいしなっ!)
(そうかよ……)
ロウアはくっついて離れないホスヰに困り果てるのだった。
2022/10/08 文体の訂正




