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妄想はいにしえの彼方から。  作者: 大嶋コウジ
見えない鉄格子
268/573

草案

放課後になり、ロウア達が部室に到着すると、アマミルが早速話しかけて来た。


「イケガミ君、そろそろ学習旅行の計画を立てないといけないわね。」


アルは、そら言ったことかと、ロウアに指を指してフンと偉そうにすると、


「そうですよねっ!私もそれを言ったんですっ!」


と言った。


調子に乗ったアルにロウアはムッとして何かを言おうとしたが、シアムが先に笑ってしまった。


「ふふっ!アルちゃんったらっ!キルクモ先生が朝、話したからでしょっ~。」


「やだやだやだ~っ!それは言ったらいかんっ!」


シアムが苦笑いすると、ロウアは怒りを収めて、アマミルに説明することにした。


「ある程度の計画は、立ててみたんですよ。」


「あら、そうなの?さすがね。見せてもらえる?」


「はい、まだ、細かいところまで計画していませんけど。」


ロウアは、部室の真ん中に自分のツナクトノに保存してあった計画を披露した。

空中に表示された計画には、こんな風に書いてあった。


----------


「学習旅行:アトランティスへの植民地政策調査」


目的:

・アトランティス国民のムーに対する意識調査

 ムー国の植民地政策として、アトランティスを例にとってその政策を確認する。

・アトランティス国民の生活調査

 住民の生活、政治なども確認してまとめる。


方法:

・アトランティスの住民にムーの植民地政策について質問をしてまとめる。

・国会を見学して政治について理解を深める。

・準ツナクと言われるシステムによる国策を確認する。

・目的とは異なるが氷河期から残っている氷壁を見学し、自然の驚異についても理解を深める。


計画:

1日目

 04時 集合 ムー駅

 05時 出発

 07時 車内で朝食

 12時 車内で昼食

 19時 車内で夜食

 20時 到着 アトランティス駅

 21時 旅館到着、学校へ報告

 22時 就寝

2日目

 06時 起床

 07時 朝食、移動準備

 09時 出発:アトランティス駅

 11時 到着:ノウスエスト島駅

 12時 徒歩で氷壁まで移動

 13時 食事(飲食店)

 15時 氷壁見学

 17時 出発:ノウスエスト島駅

 19時 到着:アトランティス駅、駅で夜食

 20時 旅館到着、学校へ報告

 21時 就寝

3日目

 06時 起床

 07時 朝食、移動準備

 09時 出発:アトランティス駅

 10時 首都見学

 12時 食事

 13時 首都近くの国際公園を散歩しながらレポートのため現地の人に質問する

    対象者、質問事項は後述

 19時 旅館 夜食

 20時 学校へ報告、就寝

5日目 アトランティス国会見学

 TBD

6日目 準ツナク管理局見学

 TBD

7日目 移動 ムーへ帰還

8、9、10日目 レポートまとめ


持ち物

 5日分の洋服

 制服でも可能とする。

 物品、食事の購入はツナクトノを利用


座席表

 不要?


部屋割り

 女子部屋と男子部屋程度?


夜間連絡について

 キルクモ先生へロウアから連絡する。

 各人は家族へ無事なことをツナクトノで連絡する。


アトランティスについて

気候

 大西洋上に存在し、北緯もアメリカ大陸に近い位置だが、北極圏と言って良いぐらいの寒さと思われる。

 グリーンランドと同程度ぐらいかも。

地理

 ムーからおよそ15000Km先に存在する大西洋上に浮かぶ大陸

 大きさはムーとほとんど同じぐらい。

 ムーとは異なり、2,000m~3,000mの山も存在する。

 北部からは、氷河時代の氷壁がかすかに見えている模様。

 人口は、2,000万。

文化・文明

 発展途上国と言えるが、ムーの文明により急速に発展してきている。

 ムーから移り住む人も多いと聞くが未調査。

 首都は、アト。南東の平野に作られている。

 国の名称は、始めムーの神官から授かった「アト」だったが、独立を目指す時に現在の名前「アトランティス」になった。

 この時、ナーカル語からも独立を果たすことを目的として言語も開発された。

 ナーカル語が、52文字で構成されているが、その半分の26文字になった。

 多分、英語につながるラテン語の語源と思われるが、勉強不足で何とも言えない。

 後の時代で24文字になった?

 文明としてムーを真似たものが多く、音楽や、ツナクを利用した動画視聴も盛ん。

 ムーのツナクを真似た準ツナクと呼ばれるシステムが構築されていて、広く利用されている。

 こちらのツナクと互換性があるため、特に変換などは不要で使える。

歴史

 氷河期の後退によって、大陸が現れてから主に、南アメリカ大陸の人々が住み始めた。

 南アメリカと言っても現在とほとんど異なった形をしていて、大陸は真ん中がほとんど海になっている(これは関係どうでもいいか)。

 ともかく人々が住み始めたが、その寒さから当初は厳しい生活だった模様。

 ムーからストウブ(ストーブ?)なるエメ商会が販売した温暖装置で随分楽になったと記述あり。

 当時は戦争もあったようだが、やがて中央政権なる政治組織ができて、ムーとの交流が始まった。

 ムーは植民地と呼ぶが、ラ・ムーの思想を広めるのが目的だったため、高圧的な関係では無く平和的な関係を築いている。

農業

 永久凍土もあるぐらいのため、農業はほとんどできなかったようだが、ムーの科学力を用いて南部で植物を育てている。

工業

 工業もほとんど無かったが、ムーの力を借りて育ちつつある。

生態系

 アシカのような生物の写真があった。牙が大きく、性格も荒々しいとのこと。

 ペンギンのような生物もいるが、直立していない鳥のような姿で、鳥とペンギンの間の姿をしている。見てみたい…。


現地の人への質問事項

 TBD


中央政権(国会)見学

 TBD


準ツナク管理局

 TBD


ア 神の光が

ト 集まって形作った国

ラ その力は光のように大きく

ン 広がって行き

テ 大海原のように

ス 世界を駆け回り受け入れられる


2019/09/08

「アトランティス」の意味を追加

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