アーカちゃんも憤慨する
その夜、ロウアが眠りかけたときだった。
= パンパカパーンッ! =
時間が止まると、擬音を鳴らしながらアーカがロウアの元に現れた。
「あぁ、来ましたね…。というか、登場音を変えましたか…。」
ロウアは眠そうな目をこすりながらアーカの登場を迎えた。
= まぁ、そんなことより聞いてよっ! =
「は、はい?」
= あのコンサートの人気投票だけどね。 =
「に、人気投票…?!」
= 1位シアム、2位アル、3位ホスヰ、4位シイリ、5位アアカ、6位イツキナ、7位アマミルだったんだっ! =
「な、なんで分かったんですか?」
= 調べたのさ。 =
「ど、どうやって?!」
= ふふっ!な~いしょっ! =
「内緒って…。また超次元存在だからとか言うんでしょ?
…というか、アマミル先輩とイツキナ先輩には言えないかも…。」
= 違うんだよっ!僕が言いたいのはねっ!! =
= ホスヰに負けたってことなんだよっ! =
= あんな幼女に負けるとは…。 =
「は、はい…。操作したのは僕なんですけど…。」
= くやし~~~っ!!幼女型にすれば良かった~~っ! =
「幼女型って…。やっぱり、カウラさんに何かしたんですね…。」
= し、しまったっ!口が…、えぇっと…。 =
アーカはそう言うと、頭の上に浮いている黄金の珠から何かを検索した。
= 口が…すべったっ!だった。 =
「いやいや…、自分の分身を作らせるなんて、コンサートに出たかったんですか?」
= ほら、ちょっとはさ、参加してみたいなって。 =
「出たかったんですね…。」
= 君の顔じゃぁ、女子顔にならないだろ? =
= まぁ、あの女子の姿も君のイメージなんだろうけどさ~。 =
「はぁ、全く…。悪戯っ子みたいなことを…。」
= なっ!超次元存在のアーカちゃんに向かって何てことをっ! =
「今更、超次元って…。親しみやすい超次元悪戯っ子になっていますよ…。」
= ふんっ!もう良いよっ!!じゃ、帰るからっ! =
「はやっ!怒ったんですか?」
= べ~~っ!!またね~~っ! =
「べ~~って…。子どもみたいに…。
シイリの説明でもするのかと思ってた…。
ふゎ~~、寝よ…。」




