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妄想はいにしえの彼方から。  作者: 大嶋コウジ
大騒ぎのランナー集団
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キルクモ日記 その7

この頃、業務に追われていて日記が厳かになってしまっていた。


生徒達を帰宅させてからが我々の仕事なのだ。

試験の採点に、書類の整理、会議や、生徒達の面倒、新任の先生の面倒、ロネントの調整まで、やることが多すぎる。

21時頃の帰宅になってしまい、くたくたになってしまっている。

それに、少し運動不足なのか、足が弱くなってしまっているかもしれない。

気をつけないとな。


そうだ、愉快なことに、ロウア君の部活がまた事件を起こしてくれた。

この前、ロネントによる通学から、本人による通学に切り替えたイツキナ君、彼女はしばらく車椅子の生活だったが、

霊界お助けロネント部が女子陸上部の大会を応援してから歩けるようになった。


始め、タツトヨ先生から聞いたのだが、ツナク上で彼女の事が拡散していて驚いたのを覚えている。

大会が終わって他校を含めて大勢の生徒達のいる場所で起こった奇跡だったので大騒ぎだったらしい。

動画を見たが、大泣きしている彼女と周りで大騒ぎしている生徒達、そんな若者達を見て、私も年甲斐も無くもらい泣きをしてしまった。


学校中は大騒ぎとなり、社会的にも説明が必要になって学校でも面談をする事になった。

一回目の面談でも、二回目の彼女のロネント計画に携わったカウラさんとの面談に私も同席したが、どうにも原因が分からないと言っていた。

二回目では、人間の医者、ロネントの分析医なども同席して彼女を調べてみたが、彼らも何も分からないと首をかしげていた。


ロウア君もその場にいたことから、彼も関わっているのではないかと思ったのだが、彼も分からないと言っていた。

イツキナ君の強い思いと陸上部員達の思い、もしかしたら、他校の生徒達の思いが彼女に力を与えたのかもしれないと言った。


そんなことがあるのかどうか分からないが、彼の周りに起こった出来事だ。

何か関係しているのだろう。

全く不思議な少年だ。


さて、そろそろ学習旅行が始まる。

生徒達がのびのびと出かけられるように指導せねばなるまい。


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