表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想はいにしえの彼方から。  作者: 大嶋コウジ
ドッペルゲンガー少女 シイリ
114/573

キルクモ日記その5

今日はロウア君が、自分で作ったというロネントを教室に連れてきた。

それがあまりにも人間そっくりなので私は驚いてしまった。

見た目もそうだが、仕草や、顔の動き、全てが生きている人間のようだった。

何故か呼吸をしている動きをするし、私が見つめると恥ずかしがったりもするし、こんなロネントは今までに見たことも聞いたことも無い。


主任ロネント達に分析させてみたが、第二段階のロネントでしか無かった。

つまり、あそこまでロウア君が学習させたという事になる。

全く彼には恐れ入る。


ロウア君は、このロネントに授業を受けさせて勉強させたいのだという。

冬のロネント大会に向けて、仕上げとして授業という学習をさせて、さらに知能を磨かせようということだろうか。


この事を主任ロネント達に許可を得ようと相談したが、判断出来ないと珍しくさじを投げた。

同じロネントが授業を受けたいと言われて混乱したのかもしれない。

結局、私に一任されてしまった。

彼女と呼んで良いのか分からないが、彼女はクラスにすでになじんでいることだし、教室に空きもあるので問題は無いだろう。


だが、16歳クラスで良いのかどうか。

もしかしたら、もう少し低い年齢のクラスの方が良いのでは無いだろうか。

いきなりこの年齢のクラスでは、高度な演算装置が搭載されていない限り、学習は厳しいだろう。

明日ロウア君に話してみよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ