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魔剣使いの異世界遊戯譚  作者: ゆのよづ
転生
8/45

魔王契約




「あ、あアクセルぅっ……!!」



足の裏とバフかけに魔力を使って集中を、どこに回せばいいのやら目が回りそうになる




足の裏に魔力を集中させたことで足が地面から浮き、歩くことができるようになる、だけどまあ人間は重いから魔力の消耗も激しく、すぐに地面につくんだけど、アクセルで強行突破するかっていう考え……





「ぶーす……と……は無理だ……これでっ!」




ブーストしてさらにって思ったけど……ムリ……




「これでっ、いってやる……」


氷の壁を蹴って光の漏れる角を曲がる






「ぅあっ!」




足の裏の魔力の集中がそれたっ……(泣)




ベシッ




スーッ






「う、こ、氷滑って行けるんだったら最初から……」



ゴンッ




「……いったぁぁぁぁぁあ!!!」





すごい勢いで壁に頭ぶった!


セオは涙目で顔を上げると壁の横に緑色のバリアと、それに包まれた黒い球体を見つけた



「これが……武器??」




バリアは硬いと思っていたがセオの手をするりと受け入れ球体は手に触れた



(少年よ、貴様は何を望む)



「っ……!」



反射的に手を抜く


あたまにちょく接話しかけられてる……っ



「ぶ、武器が!魔剣が欲しい」



(魔剣とな!!貴様に扱えるのか?)



子供の様な甲高い声が嘲るような笑い声と共に問うてくる



「扱えるさ!」




なんてったって上限突破カンストしてるからな!



(ふっ……よかろう、ならば我と契約するといい!!)



「契……約だと、姿も見えない奴とか」



(今すぐに見せてやろう)



いうが否や風が強く吹いた



「うっ……!」



体が浮きそうだ



「はっはっはっ……肝の据わった奴よのォ我の姿を見たのは貴様が初じゃ」




黒い球体の横には身長が143くらいの褐色の肌を持つ女の子がいた




「人……なのか?」



「無礼じゃな、我は魔王じゃぞ?人族などゴミに近い、いや、ゴミ以下か……」




空中で足を組みながら見下ろしてくる奴は魔王、海を渡った先にいるという……



「なぜ魔王が……」


「まあいいであろう!さあ、貴様の名を述べよ」



手を差し出してはやく、早くと催促するように言ってきた


「セオ・ルイドルグだ」


「我はサタンだ」



自身の名まで言い終わると仰け反って高笑いをした





「何だ急に……っ」


「あとは貴様の血を貰うだけだ」



『貰うぞ』





気付くと背後に回られていて振り向く寸前首に牙を突き立てられる



「ぃいっつ……あ!!」




「んっ……んっ……ぷはぁ〜久しく飲んでいなかったぞ、人族の血……美味いなぁ……」




「…はぁっ……はぁっ……」




首筋を抑えてサタンから距離を置く




「そこには刻印が咲いたはずじゃ、これで契約成立……貴様が我の名を呼べばいつでも出てきてやる」




サタンは口元の血を拭いながら言った



だが今は契約成立とか、いつでも出てくるとかじゃなくて



「武器はどうなるんだ」


「あぁ、そうだったな、そう急かすな、魔剣は 1番上手く創れるからな、……」





サタンは黒い球体をバリアのなかから引っ張り出すと自身の魔力を込め始めた






みるみるうちに持ち手、柄、刃までが順々となっていく



キンッという音とともに粒子が舞う




「魔剣レーヴァテインじゃ」


「レーヴァテインって……」



「本物だぞ?我は地獄の支配者じゃ、折れた剣の一本や二本錬金する事など容易い」





昔の神話に出てくる魔剣だ





「それじゃあ……なんて呼べば……」


魔王様とか呼んでたらまじで頭いかれてるやつだから、牢獄行きだぞ





「サタンと、特別に呼ばせてやる心して呼べ」


「わかった」




さて





ぐぅぅぅぅ~




思わずお腹を抑えた



「まあ、あれだけ魔力の管理を厳かにしていれば腹も減るだろうて朝食なのではないのか?」




なんで知ってんだコイツ



「……どっから見てたんだ」


「貴様が我を探しに通路を右往左往している時からじゃ」




だいぶ前からかよ




まあ今はリドも呼んでいたことだし、早く戻らないとな……




フラッ




「ぅおっと……」


立ちくらみがして壁に手をつく


魔力を使いすぎたのか……



「やば……ここで気を失うのは……」


「貴様いつまで魔力を垂れ流しているつもりだ?少しは自分で魔力を練ればよかろうて」



垂れ流してるつもりは無いし練るとかなんだとか知らない……




無言で息を切らしているのをみてサタンはため息をついた


「仕方ないのぉ……我の魔力を少しやろう」



そう言ってかがみ、首筋に出来た刻印に手を触れた




「ゆけ」




その一言ですごい力が入ってくる




「ぐっは……」




ちょ、強すぎ……



「サタン……さた……!」


「ん?もう戻ったか微弱な魔力で戻るのだな、便利じゃ」





微弱だと?横で指を振って首をかしげている魔王は、見かけとは真逆に強大な魔力を持っているようだ



「早く戻らないとな」


走っていけるか


「なんじゃ……走るなどと……テレポートでも何でもしていけばいいじゃろう」




「今さっき魔力切れで卒倒しかけたばっかだろ」



走りながら隣で浮遊している奴に言う





「何を言っておるその点は大丈夫じゃ、貴様は魔力を垂れ流すからなんだが、我と契約したのじゃ、心配はいらん」



理解が追いつかない


走りながらだしこっち走ってんのに隣で飛んでるし……



「どーいうことだ??」


「き、貴様もしや契約の本当の意味が分かってないのか?武器を作るためだけの契約じゃないのだぞ!?」



呆れ顔で腕組をして見てくる


「わ、わかってるよ、」



「いいから、貴様も飛べ!」




サタンは俺の服を引っ掴んで強引に上げる




「うわぁぁっ!?女の子とは思えない怪力だなぁ!」


「女ぁ!?この形のことか?これは方に入っているだけだ、この方は一番居心地がいい」


満足げに話しているがあなた今50キロはある男を片手で持ってるんですよ


「まったく、貴様がぐずぐずしてる間に着いてしまったわ」



そう言うとサタンは俺をポーイっと投げ捨てた



「いった!雑だなぁ……」


俺はサタンと契約というガチャでいう初めてのガチャ、なんも知らないんだけど後で調べたら超レアモンスターだったー!みたいなのを体験してるわけだ。桁は違うが






はぁ、魔力の制御は後々教えてもらうか










いまはとにかくご飯だ!!

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