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魔界都市
何か言いたげな顔をして顔を歪め、だけど、何も言わずにデュラハン、否、サタナキアは行ってしまった
街も出てしまったし、もうデュラハンもいないなら入ることも出来ない。
魔界から出る方法もわからない。
お先真っ暗だよ……こんなのありかってんだ
頭を抱えて座り込む
色々なことが立て続けに起こっていたので気づいていなかったが、空には月が2つ、暗闇に光っていた
「もう、夜か」
この世界は電気……科学の発展の代わりに魔法学が発展したようだ。
そりゃあ、魔物が沢山いるのに科学に走る人はいないと思うけど。
まぁまずは
「寝る場所確保しないとな」
服は着たが寒いものはさむい。
夜の魔界は冷えた。
魔物も外には出ないようだった
「今日は野宿、明日は……どうなるんだろーな……」
明日からは歩き始めないといけない。
頂点が少しだけ顔を覗かせているあの、魔界の城に。




