早めの帰宅
これからのこと、それは
この世界の冒険をすること、だ
いままでのメイド達の様子、アリスやお母様の様子をみると俺はこの先何も起こさなかったら前世と同じ、なにもしないまままた人生が終わるんだ
……そんなの……絶対に嫌だ
せっかく得た力を使わずしてなんになるっていうんだ
「せ、セオ様……?」
「えっ?」
急に名前を呼ばれて顔をあげるとそこには驚いたと言った風な衛兵がいた
「う、うわっっ!?」
「えぇっっ!?」
……
「ご、ごめん、通してもらってもいいか?」
「あ、はい、、どうぞ」
何故か静かになった門を静かに通り抜ける
「……驚いた……」
衛兵が見ているところで浮いていたかもしれないな
ん?だから?だからなのか?見られた!?
「……」
ちょっと寒気が……
はぁーまずは風呂に入りたいなぁ……
……って、んん???
なんだかすごい地響きが……地震か?この世界にもあるのか!?
「せぇぇぇおぉぉぉぉぉぉぉぉさぁぁぁぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「はぁっ!?」
それは地震などではなく、リドが全速力で走ってくる音だったのである
「えっちょっちょっちょ」
「おまちくださぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ」
思わず逃げ腰になった俺を追いついたリドがガシッとつかむ
「はぁ、はぁ、いま、まで、はぁ、どこに!はぁ、いっ、ゴホッてたん、はぁ、ですか!!」
「いや、そのだな、」
「そのお召し物はどうしたんです!?え?なんか雰囲気変わりました?変わりましたよね!どうしたんですか!?」
「あ……うん」
めんどくさいタイプだなこれは
ここはひとまず
「ごめんリド、風呂入りたいんだけど……」
道案内もお願いします
「……、わ、わかりました、」
リドは納得はしていないものの、渋々と言ったように後ろを向いて歩き出した
「あー、リド、あとさ、後でなにか食べ物をくれないか?」
リドは驚いた様子で振り返って口を開いた
「まさか……この二日間、何も食べていないのですか??」
「あはは……まぁ、たいしたことないよ」
おなかが空いてるだけだし
「先にご飯に」
「とりあえず風呂」
即答で返すとリドは早足で歩き始めた
しばらく歩くと扉があって……
「、、ゆっくりしてくださいね、俺はここで待ってますから」
「ありがと」
さてと、洞窟でたたかってたからなぁ血が……
錬金した服を脱ぐと白いシャツが血に染まって赤くなっていた
「……はぁ」
全部脱いでシャワーを浴びる
無駄に広い風呂場で一人、早く湯船に浸かりたい
ちゃぽん
「ふぅ……っ!?いっっ!!!!」
痛い……っ
腹に湯船に浸かったと同時に痛みがおそう
「なんでだよっ!」
下を見る
「……っっ!、」