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魔剣使いの異世界遊戯譚  作者: ゆのよづ
転生
21/45

闇のセカイ


思い切って聞くか、いや、









「外を見てみろ、もう暗い」












「……そうだな」









サタンに言われて洞窟の外を見ると暗い空が広がっていた











昔住んでいた場所では絶対に見られなかったであろう空に満点の星が散らばっている







「この世界には、神様も、悪魔も、魔物もそして魔法も存在してんだな」









この一日でどれだけのことが起こったんだろう








自分の状況処理能力が高すぎて自分でもびっくりする








「俺がここに来たのも、こいつの中に俺がいることも」










神様が、この世界がしたことなのかもしれない









それは果たして意味があることなのか












宙に浮かぶ術を学んだセオはサタンに並んで宙に浮く








「明日からは何するんだよ」







教えて欲しかった錬金術はもう教えて貰ったし、個人的にはもう……ってかんじ








サタンは俺の思考を読み取ったのか腕が腹に飛んできた









「うぐぅっ!!」







地面に後頭部背中もろもろをうちつけられて悶絶する







「明日は"知識"をやろう、今日はもう寝ろ」








サタンは俺に背中を向けたままそう言ってまたもや球体の中に包まれていってしまった









「……ぁ、」








知識なら詰め込んだからもういらないよ、








そう言おうと思って口を開くが口からは寝息のようなものしか出なかった









「あし……た……」




俺の意識は暗い空のような場所に落ちていった






「ここは……」






1面水で覆われている





下を見ても底は暗く何も見えない







底なしのように広がる水の上に何故か立っていた

そしてものも何も無い夜の世界






『こっちにおいで』








「っなんだ!」









振り返る、が、誰もいない





腹に響くような音、掠れたような、耳障りな音がした









なんなんだ、








『こっ……に……き……』





体全体に振動して頭に残る、

ザラザラとしたこの声は水面にたっていたセオを水の中へとゆっくりと引き釣りこんでいくものだった






「ぅえっ!ちょっ……な、なんだよ!!これ!」










膝から下を水に持っていかれ、ひきぬこうと水面についた手をどっぷりと水に浸からせてしまう










「どう、どうしてっ!」










引き抜こうにも踏ん張る場所もない、








『きミハこっチのもノだョ』










『ワスれルな!』













胸まで浸かり、息も苦しくなってきた時、耳障りな声はそう言ってカラカラと笑い











声を響かせながら消えていった





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