デュラハン
目の前で交差しているデュラハンの大剣と俺の剣
ギリギリと圧されているのは俺の方だ
魔剣は浮ばせて広範囲をなぐことが出来るが魔剣も元は剣。持って戦うことも出来る
魔力に物理力を上乗せして堪えるも足は後ろに行く
「うっらぁっ……っ」
剣から手を離し、デュラハンの腹のあたりを魔素を生成してぶつける
その勢いで距離を取る
「……っふぅ……」
疲労感がすげぇ……
こんな状況だってのに眠気が来る、
魔力の消費は本当に命の危険に直結してるんだなって感じる
距離をとったとしてもデュラハンは
「グオオオオァァァァァァア!!!!」
洞窟いっぱいに振動する雄叫びは鼓膜を破りそうな勢いで聞こえてきた
馬を走らせ、大剣を振りかざしながら猛スピードで距離を縮めてきた
「いまだっ!」
ザシュッ
「グ、ォァァァア」
大剣が手から離れ
馬の足が折れる
デュラハンの上半身が倒れ込みあたりに土埃が舞った
背中には鎧を割り、レーヴァテインが突き刺さっている
それを抜き放った
ふと頭に一句の術式がはいってくる
「業火の炎で燃え尽くせ、レーヴァテイン」
そう唱えるとレーヴァテインは俺の目の前で真っ赤な魔方陣を3層にわたって展開しデュラハンを炎で包み込んだ
動く気力もなかったはずのデュラハンは身を焼かれる痛みに咆哮し、破散した
体から放たれる光が何重にも重なって光る
「ポップアップ・ステータス」
Lv.34
「いいねぇ……」
経験値が多いとレベルも一気に上がる、
強いモンスターと戦ったあとは、やっぱり戦利品チェックだよな
「アイテムストレージ……っと」
「……えぇっ!?」