新たなる敵
「はぁ、やっぱり、楽だけどモンスターのレベルが上がんねぇとなぁ……」
どんなに楽に倒せたところで自分のレベルにモンスターがあってないんじゃレベルも上がんない
始まりの街の近くの草むらのレベル1~4くらいのモンスターをちょこちょこ狩っているようなものだ
「そーいえば俺今レベルなんなのかなぁ」
ステータス表示が眼前にある訳でもないし、でろ!って願えば出るのかな
……
でないです。
「はぁ、」
モンスターはリポップした瞬間にレーヴァテインが薙いでいくしなぁ
セオはふとゲームの世界のことを思い出した
「ポップアップ・ステータス」
ポンッ
「便利だ」
一言いってステータスをみる
「26……」
「ジョブレベル、99」
レベルが低いに対して総合ステータスが異常に高いのはジョブレベルによるステータス補正のせいか
『ふわぁぁぁあ……少しは強くなっておるなぁ……』
光が上空で散らばる
光の球体に浮遊しながらサタンは欠伸をする
『どれぇ、モンスターを強くしてほしいとな??』
「きいてたのかよ」
だったらもっと早く出てきてもいいと思うのだが
『お前の経験値をはね上げてくれるよのぉ……』
サタンはニヤリとわらってゆびをならした
とたんに数メートル先に紫色の魔法陣が浮かび上がる
角、頭、胴体と出てくる異型の者は鎧を着た騎士
人では無いデュラハンだった
「俺のレベルを配慮したモンスターにしてくれよ……っ!!!」
馬を走らせ剣をものすごいはやさでついてくる
魔剣の苦手分野は近接戦だ