力
それから1体……2体……
10体……20体……
数百は倒しただろう、レベルアップの光も何回と光った
「素手で、あのスライムを……」
実際ずっと前から素手で倒せるだろうという自身はあった、だが、
「あんなグニョグニョネチョネチョしたやつ触りたくねぇ……」
いちばんの問題はアイツの体内から分泌されている粘液だ
「触るだけで弾け飛ぶとか、実際に触らなくても念じればうちっかわから弾け飛ぶとかないんですかねぇ、ねぇ、」
願うだけ願ってみるがまぁ意味も無く、
「こんなけ余裕があんなら目を閉じずにストレージから出す訓練でもするか……」
だからといってそう上手くいくわけでもない。
「っ……ストレージを想像することは出来る、だけどレーヴァテインが見つかんねぇ……っ」
宇宙の星が煌めいているような感じなのだが広い、レーヴァテインがどこにあるかなんてわからない
「あぁ、もう、サタンは反応してくれないし……」
わかんない事聞くくらい聞いてくれよ……
「あぁもう、レーヴァテイン!!どこなんだよ!」
そうさけぶと脳内で、宇宙の中で光るものがあった
重かった空気がすっと軽くなるように脳内にレーヴァテインが現れた
(こんなに、簡単に……)
目の前にあるレーヴァテインを掴む
キィィィィィィィィィイン
空気が鋭く、熱くなっていく
感触を掴むと手の中にはレーヴァテインがあった
「できた、な」
腕をよこに振り払うと
眼下に迫っていたスライムの大軍は一瞬にして散っていった