出産
「決めた。私、お母さんになりたい。」
「え、まじ?俺はいいけど…」
「うん、まじ。私、覚悟できてるし。浩介は覚悟できる?」
「俺は、優香がいいなら欲しいと思ってた。男の性でしょ、子孫残したくなるのって。」
「そっか。じゃあ、頑張ろ。」
…あれから1年の月日がたった。
今優香のお腹は今にも破裂しそうなほど膨らんでいる。
明日が出産予定日なのだ。
「ちゃんと生まれてくれるかな…浩介、私、今更だけど、心配になってきた…」
「きっと大丈夫だって!安心しろ!俺がよしよししてやる!たくさんだぞ!」
「…あ、今気持ち悪くないのか?大丈夫か?」
「…うん。それは大丈夫。」
2人は愛を確かめ合うように手を握り、いつの間にかソファーの上で眠ってしまった。
「…っあ!」
「…いた…いたいっ…浩介っ…」
それは翌日の朝方3時ごろのことだった。
痛みに悶えながら浩介を起こした。
「…こ…すけっ!」
「…?!…あ!優香!優香!大丈夫か?!」
「よし、病院に行こう。…歩けるか?」
「…った…くて、はぁはぁ、む…り…っ!」
「わかった!すぐ救急車呼んでやるから待ってろ!」
浩介は救急車を呼んだ。
病院に着いて看護師さん曰く、「もう子宮口が全開ですね、すぐにお産を始めましょう」とのことだった。
「旦那さんも一緒にきますか?」
看護師のその問いかけに
「はい!」
と、浩介は即答した。
優香はとても汗をかいていて、辛そうだった。
「…優香!頑張れ!」
「…っうん…うえっ…うっ…!!…ひっ!い…ったっ!」
優香は喘ぎながら泣いた。
30分後、産声が分娩室に響き渡った。
文才がありませんが、どうかよろしくお願いします(^^)