七章時点の登場人物まとめ~学院生~
☆1年 『燐』クラス
■ラルフ・ティファート
種族 ヒューマニス 所持神装<フレイムハート> 心に纏う神装のため形無し
所属リンク 『陽だまりの冒険者』
本作主人公。
赤髪赤瞳で太陽のような満開の笑顔が似合う快活な、ちびっこ少年。
創生獣『灼熱のアルティア』が創りだし、創生獣大戦の英雄クラウド・アティアスが用いた最強の神装<フレイムハート>を魂に宿しており、灼熱の拳打を主体に戦う。
数々の強敵との死闘を経て、尋常ではない速度で成長しており、現在、一年生でありながらも学院では最強格のアタッカーの一人。近距離に踏み込まれたが最後、馬鹿げた重さの乗った拳が問答無用で胴体をぶち抜く。
猪突猛進な所は変わらないが、色々と考える事も増えてきているようで……人が生きる理由、その中で背負ってゆくモノに触れることによって、漫然と過ごす日々に微かな焦燥を覚えるようになってきている。
妙な所で女性にフラグを立てている様子で、数名の女性から好意を寄せられているようだが、本人は全くもって気が付いていない。というか、今は恋愛のことを考えている暇はないというのが本音だったりする。
■ティア・フローレス
種族 シルフェリス 所持神装<ラズライト> 杖型
所属リンク『陽だまりの冒険者』
本作ヒロイン①
金髪を赤いリボンでポニーテールにした碧眼の美しいツンデレ少女。最近はラルフに対してデレの割合がかなり高くなりつつある。
当初は致命的な神和性の低さのせいで、戦力として数えられなかったほどに弱かったが……チェリル・ミオ・レインフィールドとの霊術の鍛錬や、基礎体力作りなど、努力を怠らずに毎日頑張った結果、上級生を倒せるぐらい強くなった。
入学当時はトゲトゲしていた彼女だが、最近は信頼できる仲間達に囲まれているためか、表情が柔らかくなり、どこか心に余裕が出来ている様子。
リンク対抗団体戦で「セイクリッドリッター」を徹底的に倒したこともあってか、彼女の黒片翼に対する迫害も最近ではめっきり減ってきているようだ。
ラルフに対する明確な好意を自覚しており、傍に居るだけで心が温かくなるような幸せを噛みしめている。ただ、最近になってラルフに対して好意を抱く女性が増えてきていることに危惧を抱いているものの、自分自身に自信がないため割と焦りを覚えている。
☆1年『灯』クラス
■ダスティン・バルハウス
種族 シルフェリス 所持神装<エシャペル> レイピア型
所属リンク『セイクリッドリッター』
入学式にラルフとティアに突っかかって盛大にぶん殴られた男子学生。
ティアの父親が殺そうとしたとされるザイナリア・ソルヴィム……正確に言えば彼の娘であるクレア・ソルヴィムに大きな恩があるため、盲目的な勢いでティアを目の敵にしている。
実は根っこの部分は素直な所もあるのだが、クレアに対して妄信的な忠誠心を抱いていることで、少々周囲が良く見えなくなっている部分がある。
ラルフがシルフェリスの最強部隊第一近衛と真っ向からぶつかったにもかかわらず、五体満足で学院に帰還したことを聞いて、顔を引きつらせていたとかなんとか。
☆1年『輝』クラス
■ミリア・オルレット
種族 ヒューマニス 所属神装<ティルウィング> 光の翼型
所属リンク『陽だまりの冒険者』
本作ヒロイン②
腰まで伸びた白髪に、真紅の瞳をした少女。
ラルフの幼馴染であり、彼と一緒に学院に入学……そして、その神和性の高さから『輝』クラウスへの編入を果たす。
取り柄のない無能なヒューマニスという事で最初の頃は『輝』『煌』クラス内でも侮られていたが……電光石火のメンチ切りに、心の底まで凍える氷点下の眼光、さらに、相手の心が完全にへし折れるまで延々と続く静謐なる罵詈雑言の嵐etcetcがあり、今ではクラスで一番怒らせてはいけない人物として恐れられている。
自身の戦闘力が皆無である件については、開き直っており、いかに素早く、的確に対象を治癒することができるかの一点に力を注いでいる。そのため、図書館の本などで人体の構造について勉強を重ねている。それに伴って、成績もかなり良くなっており、来年は『煌』クラス確定だと言われている。
ラルフに対する愛情は以前と変わらぬまま、驚くほど揺るがない。
ただ、最近になってラルフを取り巻く環境が、以前とは比べ物にならない程に危険になっていることが、心配でたまらないようだ。
☆1年『煌』クラス
■チェリル・ミオ・レインフィールド
種族 マナマリオス 所持神装<ルヴェニ> 金と銀の球体型
所属リンク『陽だまりの冒険者』
本作ヒロイン③
紫紺の髪をツインテールにし、蒼の瞳にメガネを付けた小動物系天才少女。
一年『煌』クラスとして入学して以来、他人の視線が怖くて一人で行動してきたが、ミリア・オルレットという裏番長と親しくなったことで、随分と過ごしやすくなった様子。
昼はミリアや、新しくできた友人と仲良く机を囲んで昼食を食べる姿を見ることができる。
過去、シルフェリスの大陸エア・クリアで消息不明となったエクセナ・フィオ・ミリオラと因縁めいた関係にあるようであり、時折彼女らしき人格がチェリルと入れ替わるように表に出ることがある。
チェリル自身の霊術もハイレベルなのだが、エクセナらしき人物が表に出ると、それを更に超えるSクラスレベルの霊術を事もなげに使用することができる。ただ、彼女=エクセナとは決まっておらず、色々と謎が多い。
☆2年生『輝』ランク
■ルディガー・バルクニル
種族 ビースティス 所持神装 ペネトレイター
所属リンク『ファンタズム・シーカーズ』
二年『輝』クラスの筆頭。
武の神に愛されし若者と言われ、武術に関しては天賦の才を有している。事実、神装を抜きにした武術の試合では、アレットですら彼には敵わない。
ただ、彼の神装である『ペネトレイター』は能力値が非常に低く、霊術の才能もなかったため、総合力ではアレット達に後れを取ってしまっていた。
生粋のリアリストにして、他人にも自分にも極端に厳しい人物。そのため、冷血人間に見えるかもしれないが、道理に基づいて行動している事だけは確か。
武術に関しては、自身の才能を認めながらも驕ることはなく、とにかくストイックであり、一切の妥協がない。事実、それに見合うだけの実力を有しており、神装抜きの武術大会ではグレン・ロードにこそ及ばなかったものの、ラルフを下し、準優勝の栄誉を得ている。
アレットの元許婚。彼女とはそこまで親しくはないものの、アレットが今まで積み重ねてきた努力については評価しているらしく、結婚するに値する素晴らしい女性という認識。
大型終世獣出現で不安の坩堝となったビースティスの民を安心させるため、期間を早めてアレットと結婚することになったのだが、ここでそれを認めないラルフと対立することになる。
ビースティスの民のために九血族連合のアレットと自分が身を挺するべきだというルディガーと、他人のために当然のように自分を犠牲にすることが許せないラルフの主張が真っ向から激突。アレットの婚約を巡り、激戦を繰り広げたが、「気力法」と、その先に在る「烈魂法」を発動させたラルフの拳によって叩き伏せられた。
現在、休学して修行の旅に出ている。
■アルベルト・フィス・グレインバーグ
種族 マナマリオス 所持神装<ヴァリアブルスラスト> 双剣型
所属リンク『花鳥風月』
爽やかなマナマリオスの双剣士。
背の中ほどまで伸ばした紫紺の髪に、蒼の瞳……だが、片目は眼帯で隠されている。小柄なマナマリオスの種族の特性もあってか、身長はラルフよりも少し高い程度。
外面も内面も揃ってイケメンという割と完璧超人であり、ヒューマニスで『燐』クラスというラルフにも優しく、ヒヨコのアルティアにも礼を尽くす好青年。
本編でこそ出番はないが今もラルフとは親しく付き合っており、何かにつけて相談に乗ったり、模擬戦の相手をしたりしている。
ただ、最近になって、シルフェリス近衛から逃走していたラルフとチェリルを捕縛したのが、セシリア・ベルリ・グラハンエルクだと知り、複雑な感情を抱いている。
☆二年『煌』クラス
■アレット・クロフォード
種族 ビースティス 所持神装<白桜> 大刀型
所属リンク『陽だまりの冒険者』 リーダー
本作ヒロイン④
ウェーブのかかった蒼銀の髪に、透き通った空を思わせる碧眼、そして狼の尻尾と耳を持つビースティス・レオニス血族の姫。
二年『煌』クラスを席巻するビースティス三姫の筆頭であり、総合力で二年最強の称号を持つ。また、絶世の美女と名高く、一度見たら二度と忘れられないようなその怜悧な美貌は『蒼銀の狼姫』という二つ名を囁かれるほど。
以前から浮いた噂一つなく、高嶺の花とされてきたが、本国の九血族連合の総意によりルディガーとの結婚が決まってしまう。ビースティスの民のためと、自分を押し殺して結婚式に臨むアレットだったが……ルディガーにエンゲージキスを捧げるよりも前にラルフが会場に乱入。
アレットを賭けたルディガーとラルフの一対一の戦いを経て、婚約は解消された。
この騒動をきっかけに、アレットのラルフを見る目が『弟』から『男』になってしまい、本人もたいへん戸惑っている。だが、それでも嫌な感じはしていないらしく、以前よりも更に積極的な密着コミュニケーションを取るようになったとかなんとか。
ただ、これによってラルフが周囲の男達から嫉妬の的になっているという事は、当の本人だけが気が付いていなかったりする。
■シア・インクレディス
種族 ビースティス 所持神装<風月> 鉄扇型
所属リンク『花鳥風月』 リーダー
黄金色の髪に、赤い瞳、キツネの耳と尻尾を備えた長身で艶のあるビースティス・フォクス血族の姫。
二年『煌』クラスを席巻するビースティス三姫の一人であり、『自称』筆頭。
リンク『花鳥風月』のリーダーを務めている。
ともかく自信家であり、プライドが高く、絵にかいたような高笑いが似合うお嬢様……なのだが、将来家を継ぐ覚悟はしっかりとしており、経験こそ宝と言わんばかりに、色々な所に顔を出しては、商売の基礎をしっかりと学んでいる様子。
■ジャンヌ・ベルトワーズ
種族 ビースティス 所持神装<ヘルメス> アサルトブーツ型
所属リンク『勇猛邁進』 リーダー
緑色の髪に褐色の肌、猫のような耳と尻尾を持つ長身の女性であり、ブレリスト血族の姫。
二年『煌』クラスを席巻するビースティス三姫の一人であり、最大の問題児。
姉御肌な性格をしており、彼女を慕う者は多いが……多少強引な所があり、それが原因で色々と問題を起こしてしまっている。
姫という肩書きは持っているものの十九人兄姉の末妹であり、当主継承権などは持っていない。そのため、家のことは気にせず、冒険者になることを許されている。
自身のリンク『勇猛邁進』は卒業後、ギルドに所属しないパーティーを作ることを見越して結成したものであり、実力者を探しては積極的に勧誘をしている。
アレット結婚騒動の際、ラルフの常識外の動きと強さを目の当たりにしており、将来のためにも何としても引き入れたいと考えている。そのため、アレットやシアと衝突している。
リンクフェスティバルでは彼女たちのリンクと衝突するのは不可避であろう。
所持神装である<ヘルメス>は任意の空間に足場を作り、空を自在に駆けることができる神装。この特性を活かし、四方八方から攻撃を仕掛けるエアリアルレイドコンビネーションを得意としている。
☆三年『輝』クラス
■ドミニク・ボンドヴィル
種族 シルフェリス 所持神装<ヴァニティー> バルディッシュ型
所属リンク『セイクリッドリッター』
紫髪に、翡翠色の目をしたシルフェリス。
美男子だが、内面はかなり薄汚く、自身の勝利のためならば卑怯なことであっても躊躇わずに実行する。良く言えば決断力はあるようだ。
陽だまりの冒険者との戦いに敗北した後も、セイクリッドリッターを取りまとめているようだが、以前のような強引さは鳴りを潜めているらしい。しかし、ラルフ達に対する憎悪は未だにくすぶり続けているようで、次の復讐の機会を待ちわびている。
☆三年『煌』クラス
■グレン・ロード
種族 ドミニオス 所持神装<アビス> 手甲型
所属リンク『ファンタズム・シーカーズ』 リーダー
短く刈り込んだ紫紺の髪に、鮮血の色をした瞳をもつドミニオスの男性。
三年『煌』クラス筆頭にして、学院最強の称号を頂く男であり、全戦全勝の実力はまさに本物。誰一人としてこの男の歩みを止めることができた者はいない。
立ち塞がる者を拳一つで次々と打破し、威風堂々とした歩みで常に王道をゆく。
剛毅な男ではあるが傲慢不遜ではなく、常に上昇意識を持ち、特訓を欠かさない強い信念の持ち主。
ルディガーを撃破し、シルフェリス第一近衛兵との激戦を潜り抜け、尋常ではない速度で成長を続けるラルフと戦うことを、誰よりも楽しみにしている。
そのため、今は彼と決闘をすることを控え、拳を交わすに相応しい時を待ち続けている。
■クレア・ソルヴィム
種族 シルフェリス 所持神装<ゴスペル> ハンドベル型 本編未登場
所属リンク『セイクリッドリッター』
緩やかにひとまとめにしてある腰まで届く鳶色の髪と、垂れ目がちな黒の瞳を持つシルフェリスの美女。リンク『セイクリッドリッター』のリーダーを務めている。
外傷だけではなく、心の傷や疲労ですらも回復してしまうという『再生』の力を有するハンドベル状の神装<ゴスペル>の所持者。ミリアの『再生』よりもその力は強い。
シルフェリスの社交界で人間の汚い部分をたくさん見てきた反動か、清廉な人物。
だが、強く意見を言うことができず、押しの強い相手にはそのまま押し通されてしまうこともしばしば。
父親であるザイナリア・ソルヴィムとは上手くいっていない。実母が死んでから父が豹変したことをよく知っており、何とかして元の父に戻って欲しいと心から望んでいる。
実は、ティアに匿名で融資を行っていたのは彼女だったりする。本人はティアに嫌われていることに心を痛めているが、それもしょうがないと諦めている。
■セシリア・ベルリ・グラハンエルク
種族 マナマリオス 所持神装<フィグメント> 本型
所属リンク『アストレジア』
学院長であるイスファの孫にして、三年の『煌』ランクの学生。幼年期から青年期へ成長途上なので、周囲のマナマリオス達よりも大人びている。背丈もそこそこ高い。
紫紺の髪をショートカットにしているクールレディーであり、水色の瞳に浮かぶ感情は極めて薄い。
学院長の孫と言うだけあって、霊術に関しては深い造詣を持っており、最新の霊術から、古の霊術まで幅広く使いこなす。また、それだけではなく、自身も霊術の開発に関与しており、周囲からは才媛と呼ばれている。
霊術を中心にして戦うマナマリオスにしては、総合戦闘能力は高く、体術もそこそこいける。神装である<フィグメント>は、霊術を事前に溜め込むことができ、詠唱無しで発動させることができる。そのため、チェリル御得意のブレイクが効かなかったりと敵にすると厄介。
なぜか、シルフェリスから逃亡するラルフ達の前に現れて妨害を行い、ラルフとチェリルを拘束した。その目的も意図も、現在は不明である。