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プロローグ
最近夢を見る
どんな夢かって?それは俺にもわからない。
ただ一つわかっているものは金髪の少女が戦い戦って戦い続け、最後には儚く散る夢
でも彼女が何かのために、何かを背負い、そのためだけに戦っているのだろうというのはなぜだかわかる。
あんなにも頑張っているのに報われないのは悲しいと思った、なんで最後には散るのだろうと
「助けたい」
いつからだろう、こんなことを思うようになったのは…。自分でも夢の中に入り込みすぎているとわかっている、だけどそう思ってしまう。
これからの話は多分全部が夢で、だけどどこか本物で…
でもやっぱり全てが現実だったのだろうというどこかおかしすぎる話である。
この話(夢)はいつか忘れてしまうのだろう…
心も体も完全な大人になり、歳をとり、少しずつ忘れて最後には何もかも忘れて…
でも俺が彼女と過ごしたと言う事実だけは一生忘れないのだと思う。たとえ彼女がどんな人だったのかどんな顔だったのかということを忘れてしまっても。
だから毎日俺はこの話(夢)を思い出し、胸に秘めながら、これからを生きていこうと思う。
あの日は確か雨だったな…