彼女の嘘と真実
俺の名前は村松元博、俺には中学時代、幼馴染の彼女がいた。
その子の名前は蒲田美玲。
彼女は誰もが振り向くような美少女でモテモテだった。彼氏である俺は嫉妬の目で見られていた。
それでも俺も彼女もお互いのそばを離れようとしなかった。それほど大好きだったからだ。
高校も同じところに行く予定だった。
しかし、中学3年生の冬彼女は突然別れを切り出してきた。
「ごめん、元博、いきなりでごめんだけど別れよ、、」
「え。。なんで、理由は…」
「元博のことが、き、嫌いになっちゃったから、、」
「どういうこと!?どこが嫌いになったの直すから、、」
「さよなら、、」
「待って!」
俺は彼女を止めようとしたがそのまま走り去ってしまった。
彼女の家に行こうとも思ったが、ショックで行けなかった。
この選択を後で後悔するとは思っていなかった。
次の日から学校に彼女は来なくなった。
転校することになっかからだ。
どうやら本人の意思で転校することは秘密にしていたそうだ。
なぜ俺にも教えてくれなかったのだろうか、、
引っ越すから別れを切り出したのか、、嫌いになったは嘘なのか、、?
そもそもあの美玲が引っ越すというだけで別れようとするのだろうか、、
俺には何もわからなかった。
その日彼女の家に行ってみたが引っ越した後だったようだ。
彼女に連絡を取ろうと電話をしても繋がらなかった。
俺の両親と美玲の両親は昔からの知り合いだった。
俺は美玲がどこに引っ越したのかを両親に尋ねてみたがわからないそうだ。
他にも美玲の友達とかに聞いてみたが、全くわからないそうだ。
手がかりがなく時間だけが過ぎて行った。
俺は高校1年生になった。
今でも俺は美玲が大好きだ。
彼女の「さよなら、、」が頭の中から離れない。
彼女は今どこにいるんだ、、
「これは、、美玲の字か?」
俺は、あまり使っていないタンスの整理をしていた。
そこには美玲が書いたらしきメモが出てきた。
そこには、
浜辺総合病院 12月20日〜
と書かれていた。
俺はその病院のことはわからなかったが、12月20日というのは美玲が引っ越した3日後だった。
俺はその病院がどこにあるのかを調べてみた。調べてみるとここからかなり遠いところにある病院だということがわかった。
俺は一つの可能性を導き出した。もしかしたらこの病院に美玲がいるのではないかと。
俺はその可能性を信じることにした。俺は高校に通い始めてからバイトをしていた。そのお金は貯金をしていた。
それを使って夏休みにそこの病院に行ってみることにした。
夏休みになり俺は早速その病院に行ってみた。
病院に入る前の駐車場で見覚えのある人たちがいた。
「おじさん、おばさん!」
「元博くん!?」
「どうしてここに?」
そこにいたのは美玲の両親だった。
「なるほど、美玲の書いたメモか、、」
俺はなぜここにきたのかを説明した。
「それで美玲は、、どうして病院に、、」
そして一番気になっていた美玲のことについて聞いた。
「美玲は中学校3年くらいの夏頃から体調良く崩すようになったんだ、、」
「そういえば、その時よく休んでいましたね…」
「それで、病院に行ったんだが、心臓の病気だったんだよ、、」
「え、、」
「それで、移植手術をしないといけなくなって、この病院に入院することになったんだ」
「だから引越ししたんですね、、それで美玲は」
「まだドナーが見つからず、入院してるよ」
「今もいい状態じゃないんだ」
「そんな…」
「元博くん黙っててごめんな」
「美玲から絶対に言わないでって言われていたのよ…」
「俺に心配かけないようにか…美玲らしいな、、美玲に会えたりはするのですか?」
「家族だけしか会えないんだ」
「そうですか…」
「わざわざきてくれたのにごめんな」
「いえ、二人が悪いわけじゃないので」
「そう言ってくれて助かるよ、元博くん連絡先教えてもらってもいいかな?」
「え?」
「もし美玲が無事、移植手術成功したら会ってくれないか?」
「いいんですか!?」
「ここまできてくれたんだ、今でも美玲のことが好きなんだろ?」
「はい、もちらんです!」
「美玲のことを幸せにできるのは元博くんだと僕は思ってるんだよ…もう一度美玲が元気になったら、、幸せにしてあげてほしい」
「はい!」
そして俺は美玲の両親と連絡先を交換した。
時が流れ俺は高校3年生になった。
「そういえば、元博は彼女とか作らないのか?告白結構されてるだろ?」
高校でできた友人が、そう話しかけてきた。
「俺はそういうのはいいかな」
俺には昔から美玲一筋だし、、
いまだに美玲の両親から連絡はない。
連絡は美玲の手術が成功した時か美玲にもしものことがあった時にだけにしている。
12月17日になった。美玲と別れてちょうど3年が経過した。俺は推薦で大学が決まっており、学校も休みなので、家でゆっくりしていた。
「誰からだろ、、!?」
みてみると美玲のお父さんからだった。
「もしもし、久しぶり、元博くん」
「お久しぶりです、おじさん」
「今日美玲の手術をした」
「それで美玲は!?」
おじさんは間を置いて、
「手術は成功した!」
「よかった!!」
俺は嬉しくて涙が出そうになった。
「美玲に対する気持ちが変わってなかったらきてくれるか?」
「必ず行きます!」
「本当によかったー!」
電話を切り、俺は嬉しくて叫んでいた。
「お兄ちゃんうるさいよ、なんかあった?」
話しかけてきたのは俺の妹でした。
「美玲の手術成功したって!」
「本当!?よかった!美玲お姉ちゃんが無事で、、、」
妹も喜びで泣き喚いていた。妹も美玲と仲が良く本当の姉のように慕っていた。
「お兄ちゃん!よかったね!」
「おう!」
1月上旬俺は早速、美玲の入院する病院に来ていた。
「久しぶりだね!元博くん」
「久しぶりだな!」
「お久しぶりです!」
おじさんとおばさんと挨拶を交わし美玲の入院している部屋に向かった。
「美玲!」
「元博、、」
約3年ぶりの再会、俺と美玲は泣きながら抱きしめあった。
長い抱擁の後、俺らは話し合った。
彼女はその時に真実を話してくれた。
なぜ、俺にすら引越しのことを言ってくれなかったか、嫌いだっていって別れた理由を、、
やはり、俺に心配をかけたくないのと、いつ死んでしまうかわからない私のことなんて忘れて、他の恋をして俺に幸せになって欲しかったそうだ。実はおじさんとおばさんと再会してからその真実に薄々気づいていた。
ちなみに、俺は美玲以外考えられないのに、って伝えたら顔を真っ赤にしていた。
「もう一度俺と付き合ってくれますか?」
「本当にいいの?私嫌いって言っちゃったし、成功したとはいえまだ完全に回復するかもわからないんだよ?」
「それでもだ!嫌いっていうのは嘘だったんだろ、あとどうなっても俺は美玲が好きだから、、」
「そっか、、ありがとう!私こそよろしくお願いします!」
俺らは無事再び付き合い始めた。
そこから美玲の調子はどんどん良くあっていき、ほぼ完治し退院できるようになった。
そして俺は大学生になった。大学で勉強に勤しんでいる。もちろん大学生っぽいこともしている。
美玲はアルバイトを頑張っている。
そんな俺らは俺の大学の近くで同棲をして過ごしている。
一緒にご飯を食べたり、いちゃいちゃしたり、、
まぁとても充実した日々を過ごしている。
「大好きだよ!元博」
「俺も!大好きだ!美玲」




