愛嬌
完璧な人間なんていない
現代の美容医療により、外側を人形のようにすることはできる
中身の話だ
人間やってる限りはパーフェクトヒューマンにはなれない
地域性や育てられた環境で人格は偏る
先祖代々受け継がれる癖や思考
体質やDNA、肉体的資質による影響
何らかの特徴
いわゆる短所や欠点は必ずある
生まれてからこの世界にいっさい関わらずに生きるなんて無理
そもそも人はひとりでは生きられないのだから
人間の本質は善であり、向上しようとする心が基本
つまり、良く在ろう、良くなろうとする
(その“良い”はそれぞれの価値観により異なるのだが)
完璧主義、とまではいかないにしても
完璧目指して生きている人生
どんな苦労をしてきたのか想像もつかないけれど、人間のできた人はいる
年齢は関係ないが、やはり経験を積んできた結果だ
そう、経験により学び、自身を変えてきたということ
尖った個性を削り、矯正してきた
丸く丸く磨いてきた魂
それでもやはり、完全な完璧な真ん丸にはなっていない
そうなったら、人間卒業
個性が全く無い、無になることだから
人間性が無くなったら、人間じゃなくなる
何が言いたいかというと
個性、人間性、人間味
それらを欠点や未熟と捉えてへこむことはしなくていい、ということ
もちろん、人を傷つけるような、世の中の迷惑になるような人格は何とかしてもらいたいが
愛らしい個性、愛嬌のある人間性、味のある深み…
愛おしい人間らしさ
いい大人なのにひょいとつまみ食いをしたり
バカ正直に真っ直ぐで損をしたり
照れ屋だったり、かっこつけたり…
丸みのある人間性のかわいいお年寄りになりたいものである
経験を積むと、言葉遣いや行動が変化する
中身の根っこの部分は変わらないものだ
三つ子の魂百まで、いや永遠に
小さな頃のその人は、ずっとそのまんま
心の中で生きている
素直でかわいい、ありのままの笑顔で
学校や社会で身につけさせられた価値観に縛られて、インナーチャイルドを押さえ込まなくていい
誰に言われた言葉なのか
どこで植えつけられたモラルなのか
正しさや完璧であることに縛られなくていい
立派な大人?親としての見本?
そんなの無理に押しつけなくたって、育てたように子は育つ
心で教えている
心は勝手に伝わるから
人間は皆、善なのだから
擦り込まれた価値観に振り回されないように
子どもの頃の自分を認めて、自分を信じて、自分を、全てを愛する心で生きる
それが本当のパーフェクトヒューマン