表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/15

頭痛の原因

授業中だが頭が痛い。

前にはアキラと見波。金はむしられるが安心安全だ。

ヤバい広告研究会もガッチリ抑えてヒミコのガードは万全だ!

がしかし、妹の市子が週末行った軽井沢の別荘は

広告研究会ヤリサーの巣窟だったらしい。

友人が脅されて妹の市子も誘われたのだ。

行った子は皆脅されて泣き寝入り状態らしい。

学長にも相談したが、とにかく寄付金多い家の子が多いらしく

大企業の役員や代議士の息子ばかりで手出し出来ないらしい。

市子は、もう大学が怖くて閉じこもっている。

自室のパソコンで仕事してくれているが、顔は出さない。

食事も部屋で1人で食べてるようだ。

せっかく夢の女子大生にしたのに、すっかり引きこもりだ!

出て来てる子達もまた脅されてカラオケ屋に連れて行かれたり

見るに堪えない…

何とかしないと!

マスコミに売れば一掃できるが、そうすると女の子達も傷付くし〜市子もダメなタイプだ。

心を病むかもしれない。

皆、ヒミコみたいなゴリラみたいな性格じゃない。

なんだかんだ言っても性が絡む問題は令和になっても

女が圧倒的に不利なのだ。

「なんか解決策!思いつけ!私!」

頭を振り絞るが解決策が見つからない!


「もしさ、謝礼たっぷり出るなら2度と悪さ出来ないようにしてやるよ、あいつら」

アキラがニヤニヤしながら美鈴に囁く。

「どうやってよ?暴力じゃ解決しないんだよ!」

「いや、アキラは出来るんだよ、うまく言えないけどね。」見波が苦笑しながら言い澱む。

「もうちょっと、待って!

何とか女の子達苦しめないで、炙り出せないかなあ〜?」

ヒミコは頭を抱える。

そうこうしてる内に授業は終わり、また女の子達が

広告研究会に囲い込まれてどこかへ連れて行かれそうに。

広告研究会のリーダーは、九条公彦。

元華族の家柄で家は代々貴族院から参議院まで務めている。

戦前から大臣も何人も出してる家柄だ。

ここの学長だって口出しできないお坊ちゃまなのだ。

アキラがヒミコに耳打ちする。

「今日は、お試しで無料キャンペーンにしてやるよ。」

息がかかって耳がヒヤッとする。

なんか声がくぐもって変な響きだった。

「おーい、九条家のボンボンが女イジメてるなんて

恥ずかしくないのか?」アキラが広告研究会の団体の前に立ち塞がる。

「なんだよ?ジャマしないで貰いたいね。

僕らは皆でこれから遊びに行くだけだよ。

女の子達も誰も嫌がってないよね〜?」

後ろの女の子達を意味ありげに眺める。

皆、ビクッと反応する。

九条の機嫌を損ねたら携帯で撮られた動画が流出するのだ。

どこの誰に見られるかもしれない。

一生を台無しにされるデジタルタトゥーになるのだ。

「ほらね、誰も無理やりじゃないのさ。

だいたい皆企業の役員ばかりだしね〜就職も安心だよ。

僕らと仲良くしとくとね…」

最後まで話す前にアキラの指が九条の鼻の穴にグサッと刺さった。

鼻フックみたいに頭を固定されてグングン回される。

「悪いなあ〜話し折って。

親は偉いさんかもしれないが、お前らただのガキだしな。

それも勉強できないから幼稚園からこの大学系列なんだろ?

頭も悪い分を親の金でカバーされてる半人前ばっかりじゃん。」

ニヤニヤしながら、九条の頭をこねくり回す。

周りに人だかりができる。

皆も面白い姿にクスクスと笑い出す。

「ちょっとやりすぎだよ!アキラ!」見波が注意した。

つまらないと言う顔をして、アキラが九条の耳に何か囁く。

と急に九条がワナワナと震えだした!

「やめて!お祖父様!やめて〜っ!」と悲鳴を上げて泣き崩れた。

他の広告研究会のメンツも1人1人に耳打ちする。

瞬く間に目と耳を塞いで皆泣き出した。

女の子達も集まった学生もポカンとしている。

「さあ、タクシーまでお送りしますよ。ヒミコ様」

アキラは九条達を放ったらかして、ヒミコにかしずき校門までエスコートした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ