オオカミ少年(小さな仕返し)
こんにちは、愚者の下です。
童話を捻くれた視点で加筆したお話です。
興味があれば読んで下さいm(_ _)m
『※注意』
文章で【】がある文が、本当の童話に記載のない話です。
あるところに羊飼いの少年がいました。
【その少年は、農民から村の羊の管理を強制され、ろくに報酬もし払われない現状に嫌気がさしていました。】
【そこで少年は、ある小さな嫌がらせを思いつきました】
【その日から、】
その少年はしょっちゅう、「助けてくれ!狼が来たぞ!」と土手から叫んでおりました。
農民たちは皆、走って駆け付けるものの、その度に少年の言ったことは嘘だったと知るのでした。
ある日、狼が本当に現れ、少年は「助けてくれ!本当に狼が来たぞ!」と叫びましたが、もう彼を信じるものは誰もいませんでした。
【話を聞かない農民に対して少年は、しかしこれで義理は果たしたと思いその村を後にしたのでした。】
【その結果、】
羊は全部狼に食べられてしまいました。
【食い散らかされた羊を前に農民達は声も出ませんでした。】
【貴重な村の資源だった羊を失った農民達は、絶望の底に落とされました。】
【だから気付かなかったのでしょう。】
【羊を食べた狼が、まだ村の中に潜んでいる事実を。】
【その日、村の農民は、村を去った少年を除き全て羊と同じ運命を辿ったのでした。】
読んで頂いてありがとうございます!
興味を持ってくれた方は、評価を貰えると嬉しいで。
※批判コメントは、豆腐メンタルなので申し訳ないですがスルーさせて頂きます。