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二学期の帰り道 ~たくみルート~

作者: 玉露
掲載日:2021/09/15



「あち゛ぃ~……、夏が終わったなんてウソだろ」


帰り道、シャツの胸元をぱたぱたと引き、たくみは少しでも風を入れようとする。

その際に、顎から鎖骨を伝って汗が流れ、シャツの中へ消えていく。伝う雫を思わず眼で追ってしまい、ゆいこははっとなり慌てて顔を背けた。


「暑い暑いって連呼しないでよ。余計暑くなるじゃないっ」


「ゆいこの方が言ってるじゃん」


「う゛……っ」


「でも、これだけ暑いんだから、まだ夏だろ。そうだ……、夏はまだ終わってない!」


「終わったって。二学期もう始まってるし」


「終わってないんだよ!」


力説するたくみに、ゆいこは意味が解らず首を傾げる。


「補習のせいで、花火も海も行ってない!!」


遊べなかったから、夏休みが終わったと認めたくないと解り、ゆいこは呆れる。


「ほとんどの教科、赤点を取ったたくみが悪いんじゃない」


「ゆいこも取ったじゃん」


「たった二つだもんっ、補習もすぐ終わったし、たくみみたいに夏休み潰してない!」


「も~、サイアクだ。可愛い彼女と浴衣で花火みたり、海デートで水着見たかった……っ!!」


願望だだ漏れの悲痛な声に、ゆいこの眼は据わる。


「あっそ、残念だったね」


「いや! オレはまだ諦めない!! ゆいこ、今度の日曜プール行くぞ!!」


「なんで、私まで?」


ゆいこが首を傾げると、たくみが不思議そうに見返した。


「お前以外に誰と行くんだよ」


「でも、彼女って……」


「オレの彼女は?」


たくみの質問に、ゆいこは考えて気付いた事実に頬を染める。


「…………私」


「よくできました」


たくみは、指を組んで繋いだままだった手を持ち上げて、正解したゆいこの手の甲に、軽く唇を落としたのだった。



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出版情報などの詳細

マンガUP!HP
マンガUP!にて2020.04.21よりコミカライズ連載中
Global version of "I'm Not Even an NPC In This Otome Game!" available from July 25, 2022.
2025.03.17 韓国版「여성향 게임의 엑스트라조차 아니지만」デジタル配信開始


マンガUP!TVチャンネル以外のyoutubeにある動画は無断転載です。海賊版を見るぐらいなら↑公式アプリ↑でタダで読んでください。
#今日も海賊版を読みませんでした
STOP! 海賊版 #きみを犯罪者にしたくない
(違法にUPされた漫画を読むと、2年以下の懲役か200万円以下の罰金、またはその両方が科されます)
― 新着の感想 ―
[良い点] きゃーーーということはずっと手を…! 文字で読む楽しさを存分に味わわせていただきました!! 最初の地の文で目が釘付けになったのに最後の最後にそうだったのーー!?という嬉しすぎる衝撃! 物語…
[良い点] きゃーっドキドキしました。 設定通りのつもりで読んでたら、ラスト!! テンションあがりました。
[一言] たくみイケメンかよおおお!!!!
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