【幕間】 君を救うということ、又は、否定するということ
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何度、君を見送っただろうか。
いつだって、君は笑って僕達を。
……いいや、あんなに欲していた家族を遺して逝くんだ。
それを、変えたかった。
君を救いたかった。
でも、いつも、いつだって君は……。
君の選ぶ答えは決まっていて。
結局、僕は君を救えないんだ。
失敗して、絶望して、君の空っぽな体を抱きしめて。
喉を潰して、泣き叫んで。
でも、今度こそと思って、何度も何度も君を見送って、ようやく僕は君を救うための欠片を手に入れた。
あの世界で、僕は欠片を手に入れた。
君が容易く禁忌に触れて。
とある少年の命を、繋いだ世界で。
君はやっぱり人では無くなっていたけれど。
でも、笑っていたことを知っている。
そして、確信したんだ。
家族を作らせなきゃいい。
欲しがっていた存在を。
怖がりながら、それでも君が手を伸ばして掴み取ったものを、否定してしまえばいい。
それは、とても簡単で。
でも、とても悲しいことで。
僕としても、望まない答えだ。
あの子たちに会えないのは、僕だって嫌だ。
でも、それで君が、人間として生きてくれるなら。
人間として生きて、そして、他の誰かと家族になって、欲していた存在を手に入れてくれるなら。
そうして、笑いながら天寿を全うしてくれるなら。
きっと、傲慢だろうけれど、それが君の幸せだと思うから。
それが、君を救うことになると思うから。
だから。
今度こそ。
今度こそ。
今度こそ。
君に憎まれていい。
恨まれていい。
嫌われていい。
それでも、僕は君のことが好きだから。
君を愛しているから。
君には幸せになってもらいたいから。
僕は君を救う。
これは誰にも邪魔させない。
そう、本来の魔族にも。
真祖の吸血鬼にも。
そして、君の幼馴染にも。
誰にも邪魔させやしない。




