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風が吹いた日

作者: 武田道子
掲載日:2020/10/15

風が吹いた日




さらさらと空が

綺麗になっていく

曇りも汚れもなく

ただキラキラと

赤ん坊の瞳のように



それは特別の日で

それは悲しい日で

それは・・・

取り戻すことのできない日で

だから・・・



空気がとても冷たい

雪が降る日のように

そんなことがある日ではないから

安心してもいいはずなのに

冷たさが氷のように広がっていく



それは祝いの時なのかもしれない

それは穏やかな日で

それは静かな日で

それはもう決まった日で

でも誰にも知らされなかった日



澄み切った空が

慈しみ深く 今の

私を見下ろしている

それがとてもありがたく

心の泉がまたいっぱいに

溢れて 流れ落ちる




朝に風が吹いた

少し怒ったように

少し乱暴に

あらゆるものを払いのけるように

それは必死の思いだったのかもしれない




私は紅茶に砂糖を入れ

白いミルクを流し

両手で暖かなマグを持つ

とてもとても暖かだった人の

心を抱く


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