記念すべき文化祭の始まり
いま一味そのまま口ん中に放り込んだんだけどちょっと汗が止まんない
さて、一日目が終了した。ここで一話で示した「俺、ビッグになるぜプロジェクト」二日目の計画だが、これは多少無理をせねばなるまい。一日で文化祭など正気の沙汰ではない。いつぞやの作者を恨んだ。
まあ、三日目も予定は埋まっているのでやるしかない。
『と、言うわけだ。明日は3時に学校前集合だ』
『ざっけんな朝早すぎるわボケ!』
人参の本性は俺だけが知っている。そのため完全に中二性が消えた喋り方だ。
『ちなみに五芒と諸堪はおーけーとの事だ』
『なんだと…ならばオーケーだ』
もちろん、そんな時間に集合など、近所迷惑甚だしい。なので今回は知人の博士特製防音アーマーを身に着けてもらう。これを身に着けるとあら不思議、周りに音が漏れないのである。そして収納マイクで会話することも可能だ。なんて優れもの。
――――――3時―――――
「よう、みんな集まったか」
「ヌッハぁーwwもちろんだぁww」
「フッ…我がダークなんとやらに隙はない…」
「某の深夜耐性をバカにするな、田尾蔵よ」
よし、それでは作戦を開始する。
作戦其の壱:人員増加
何をするにも人手が必要だ。だが今居るのは4人のみ。これでは何が何でも少なすぎる。
幸い、俺にはあてがある。
「よし、今から知人の博士に協力を仰ぐ。貴様らは校長とコンタクトをとれ」
「クハハハ、了解した…我々の力を侮るなよ…?」
こうして、俺は知人の博士の元へ、人参、五芒、諸堪は校長の元へ向かうこととなった。
俺は博士の研究室に着くなり博士をたたき起こした。
「よおじーさん。またあんたの世話になるとはな」
「何じゃ貴様!今何時じゃと思っとんじゃタヒね!」
「まあ熱くなるなじーさん。ところで…ちょっと労働力が欲しいんだ。ちょーだいよ」
「もってけドロボー!ワシは寝る!」
博士が眠ったので、勝手に持って行くことにした。
「ウヒーww真夜中のガッコww青春じゃああああいwwww」
「騒ぐな五芒よ。耳が死ぬ」
「フッ…漆黒に飲まれし我が学び舎…か。ずいぶんと物騒な所へ来てしまったようだな」
五芒、諸堪、人参の三人は校長とコンタクトをとるべく、真夜中の学校に忍び込んでいた。
「ふう。ここが校長室か。何気に機会無いせいで初めて来た」
「ま、まて!…何かがおかしい…は!〈奴〉が居ない!」
「何!そうか、校長と言えど四六時中学校に入り浸っているというわけではないのか…迂闊だった…」
「おwwなんか面白いもんみつけたおwww」
「こ、これは…亜空間へ繋がれし扉!」
校長室の引き出しは亜空間へと繋がっていた。
「…某が行こう。10分経って戻ってこなければ…あとは頼んだ」
「「諸堪ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」
言いながら、諸堪は亜空間へと飛び込んだ。
「…ここは?」
目を覚ました時、隣にあったのは見知ったおっちゃんの寝顔だった。
「ぬああどなにがくぁwせdrftgyふじこlp」
「ぬ…な、なんじゃ貴様は!」
クッ…ここを逃せばもうチャンスはないかもしれない…
「やあ校長。某ちょっと文化祭がしたいんですよ~。許可くだせえ」
「やるわい糞ボケ!ワシは寝る!」
どうやら寝起きでまともな思考回路は出来上がっていないようだった。なにはともあれ言質はとれた。第一の難関クリアだ。
短い台詞は人参と諸堪の書き分けがムズイ