初、女キャラ(仮)
らいんで友人に急かされた。
仲間も増えて今や三人を連れる大御所となった。もうビッグになったんじゃないか?
時刻は午後4時30分。時間的にあと一人といったところか。
「クハハハ、して田尾蔵よ。新たなる旧友を顕現させると言ったな…」
「ああ、言ったとも。そして、もうスタンバってもらってる」
「ヌッハぁーwwまさかまだ俺と関わろうとする奴がいたとはぁww」
こいつはクラスでの素行から、とうに近寄る者が消えていた。まあこいつが来ることなんて言ってねえけど。
「向かいのデパートに居るはずだ。だがお前ら…覚悟しておけ?」
「フッ、今更だな…俺に忠告が必要なほどの相手…楽しみだぁ」
数分後、こいつらの顔面から余裕が消えるなど、今はまだ俺しか知らない。
数分後、こいつらの顔面から余裕が消えた。俺達の前にたたずむ一人の人物。
…先に言っておこう。こいつらは対一で女子と会話することが出来ない。集団の中でやたらと騒いでいたこいつらは、女子との接点が消えていった。故に、こいつらは女子の前に出るや否や硬直する。
だがそれは俺も然り。つまり、今俺達の前に立っている人物は
「じぇじぇじぇ…おらおにゃのこと話なんてできないおぉぉ…」(五芒)
「安心しろ。これはおにゃのこではない。男にょこだ。具体的にはウチのクラスの雅藤 諸堪だ。」
「フッ…ならば話は別だ…歓迎しよう…同胞よ…」
いつもよりこれ→… の数が多い気がするが気のせいだ。
「よ、よろしくですぃー」
「俺から説明しよう。こいつは腐男子だ。それ故話の合う相手はほとんど腐女子だ。こいつは基本、腐女子としか会話しない。」
「ヌッハぁーwwなるほど読めたぞwwそれで女子に変形したわけかww」
「ご明察だ。こいつは腐女子との関りで何故か女子に変形してしまったのさ」
「ちなみに、田尾蔵と某の関係はゲーム仲間である」
そして唯一の友人だ。
こうして俺達は三人目の仲間を手に入れた。
帰宅後、待っていた赤飯は、妙に塩辛かった。
このキラキラネームとキャラは俺が考えた訳じゃねえ。