その人なりのやり方
あれ、ここ何書こうとしたんだっけ。思い出せねえし別にいいや。
「ハハハ、俺達今青春してるよな!」
「そうだ!きっと今、俺達風になってるよ!」
嗚呼、人と自転車を並べて走ったのなんて、何年ぶりだろう…。なんかよくわかんないけど、良いもんだな!
「それはともあれ、今どこに向かってんだ?」
「フッ、愚問だな人参よ!俺達が今探しているものはなんだぁ?」
「そうだ!仲間だ!最初からアテなんてないんだ!」
「大正解だ!行くぞ!どこかで俺達を待っている者のもとへ!」
それから約一時間、めぼしい人間を求め、さまよい続けた。
そして、一つの答えにたどり着いた。
「なあ田尾蔵。やっぱり目的地くらい決めとこうぜ」
「せやな」
こうして俺達は、近くのゲーセンへ向かった。
「ヌッハぁーww!取れねぇww!」
クレーンゲームの前で騒いでいる一人の男を見つけた。彼はクラスメイトの荒田 五芒。
すごくオタクでクラスでは浮いている存在だ。
ここは新田 人参漆黒破壊神モードに出てもらおう。
「フッ…暫くだな、エルミー=シルバレッド…いや、ここでは荒田 五芒、と、呼ぶべきか…。(よっ、お前クラスの五芒じゃねえか。久しぶりじゃん)…まさか、貴様もこの世界に堕ちていたとはな…(ゲーセンで会うなんて奇遇だな)まあいい、貴様があの野望を未だ手離して居ないというなら…もう一度、“夢”を見ないか?(んでさ、ちょっと頼みがあるんだ。俺らと一緒に、青春しね?)」
「クハハハハ!生きていたかエルファン…いや新田 人参!(ん?ウェエwwおまいクラスの中二病かww)あの戦争から七百年…。お前の魂はあの時一度滅びたが…そうか…魂の刻印は、一度滅びた程度では失われない、か…。(夏休みも始まって長いのに俺の事覚えてる奴居るんだなww)…そして、お前はあの野望までも…、面白い…。俺も“夢”を忘れたことは無い…。いいだろう!我等の時代を取り戻そうじゃないか!(んで、青春?ww面白そうだし乗ってやるよww)」
二人は腕を組み、笑いあっている。気持ち悪い。
なにはともあれ、無事3人目の仲間をスカウトできた。この調子でどんどん集めよう。
中二すんの途中からきつくなってきた。