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ただ剣聖に育てられただけ  作者: とりだとりぴ
青年期から始生期
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9

門兵の詰め所で身体を休める。

あの後なんとか西門を守り切り、イクスとパウは疲労から壁に背を向け床に座りこんでいた。今にも寝てしまいそうだ。

「門兵ギルドから通達がきた、今日はお前ら2人もココで休んで行けるように調整できたぞ。」

「...ああ、さすがに疲れた」

「地下階にベッドがあるからそこまで頑張れ、馬は役場に任せてある」

なんとか立ち上げるパウはゆっくりと地下へと向かい、跡を追うイクス、2人はそれぞれベッドに倒れるように寝込み、朝まで起きなかった。


昼ごろ、

2人は酒場に居た。

お客から話し声が聞こえた。

西の森を帝国が焼き払い、魔物の一掃が行われたそうだ。

その影響で逃げてきたデカブツが辺境まで来たらしい、

帝国はかなり遠く、ここから600キロ以上離れた領域に西の森があり、さらに300キロ離れている。世界征服を企む国だ。資源確保の為に領地を拡大、計画は不明であるが辺境も征服されかねない。


だか帝国には剣聖はおらず、剣聖のいる辺境は抑止力となっていた。


「あんたたち、ありがとうよ。街を守ってくれたんだっ

て?バアンに聞いたよ。」

「アリー、無事で何よりだな。」


「こいつは店からだよ」アリーは小さな黄色いカケラをのせた皿を机に置いた。

「チーズか?、こいつはありがたい」


2人の好物でたまにしか出ない品物だった。


アリーは数年ほど前に結婚した肝の座った女性だ。


イクスが小さいとき、街に来て初めて話した女性だ。

旦那さんが酒場の店主だ。


「まあ、遠慮すんなよ」店主は店の奥からチラリと顔を出し一言言って、ひっこんだ。


2人は束の間の昼食を楽しんだのだった。


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