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飲み物を運んできた太い腕の男性にパウは声をかけた。
「アリーはどうした?」
「ああ、街の中にある店用の農園だ。街の西門入口近くにある。」
「そうか」
たまたま外に出ていただけなのだか、
何か嫌な予感がした。
扉を乱暴に開ける音ともに門兵が入ってきた
「おい!誰か助けてくれ!」
門兵は焦っていた。
「何があった」
「茶色いデカブツが西門に来た!」
2人は走り馬車へ向かい、停留所に置いてある馬車から剣を運び出した。
「イクス、無理はしなくて良いが、持っておけ」
そうパウは云いながら堅い木剣を渡してきた。
「うん、わかった」受け取りながら答えた。
西門に到着し、押し負けはじめる門兵、複数の茶色いデカブツ、人間より一回りデカイ、人型の化け物、トロールとゴブリンの中間の姿をしている、名前が無いから茶色いデカブツと言われている。
「フッ」間合いを詰め右袈裟切り、
デカブツは門兵を押し切り離れた瞬間ができたときだった。パウの一閃が入り、血しぶきを出しながら、膝から落ちる。
「助太刀、すまない!」
門兵は素早く動きながらパウに伝えた。
「まだ手を抜くなよ」
パウは体勢を整えながら、状況を確認していた。