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ただ剣聖に育てられただけ  作者: とりだとりぴ
青年期から始生期
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数日、棒から板に近づけ、玉鋼の直方体を乗せ、ブラスターにかける。

「行くぞ!折り返し鍛錬!」

玉鋼は溶けて一体化、中心部を力強く折り曲がるように、素早く叩く、装置は弟子が操作していた。親方は叩きに徹していた。イクスはただ見るしかできない歯がゆさを感じながら身を固くするようにしていた。

折り返しできずに冷める。

ブラスターをかけ、叩く。

「折り返しは全部で3回する。気合いいれる。」


数日後、形成が終わった。

刃付けマシンは超硬度ディスク、スピードも1段早い回転だ。

鉄製セーフティマスクをつけながら磨き研ぐ。

片刃、直刀にして乱れなしの刃紋はまっすぐ、背は微かに反り、出来上がる。


「ウチでは鞘、(つか)は造ってない、切羽もな、だから職人に依頼する、できあがりは来週予定だ。イクス、よく耐え抜いた。俺達関係者は1週間休暇とする」

バタリ、親方は倒れ搬送された。弟子たちはよろよろしながら帰って行き、イクスも宿に戻って休んだ。

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