表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただ剣聖に育てられただけ  作者: とりだとりぴ
青年期から始生期
3/98

3

「フッ」

シュッと風切り音が鳴り、彼は構え直す。

息を吐きながらまっすぐ振り、定位置で剣先を止める。


隣でも同じ動作をする神父がいた。

「フッ」

彼より大きい身体から放つ剣風は、やはり幾分強いようだ。


ひたすら

同じ動作で二人は並んでおり、彼はトレースするように心がけた、最初は当然重たい棒を振りあげるなど出来ず、同じ動きにはならずにいたが数日、数カ月、1年と経つたびに近づいていった。


ニンジンとタマネギを育てながら、休みは祭壇行事を行い、近所の知り合いは1キロメートル近く離れていた。同じ年齢の知り合いは知らない。都心は馬車で1日かかる

。馬は積荷もあるから、のんびりしか進まないのも時間がかかる要因だろう。


興味なんてものは、育ててくれたこの人の行動ぐらいだろう。

その少ない近所の人の話や神父の話から捨て子の自覚を持ち、良い子であるようにと、どこかで意識していた。


遊びといえば、たま蹴り、たま投げ、ボードゲームもある。


日課の素振りは「やるか?」と渡された適度な握り具合の棒だった。渡した神父は上半身が汗で汚れないように裸だ。

何より大人の真似事でカッコ良さから、ウズウズしながら剣ではないことに不満を抱きながら、今も続けている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ