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乗り合い馬車が止まる、斬られたやつがたくさん道路にいて通れないのもあるが、乗客が道端で倒れていることに気がついた。
乗客を乗せたままにするとストレスがかかる。
状況、つまり斬られた人が道路にいること、乗客の1人が道端で倒れている旨を話した上で、降りたい人を降ろした。
気になる乗客が数名、確認しはじめる。
「こいつは、いったい?」
わかったことは野盗であること、身元証が無いことや、指名手配犯がいたことがわかった。
「仕方ない、ここらは風笛で近くの部族がいるはずだ、呼ぼう!」
御者は風笛をぶん回す、2時間後、部族の1人が来た。
「なんだ?」
「すまん、こいつの首と俺の伝達手紙を街に届けてくれ!」
「割り増し料金だよ?いいよね、ウチの伝令部族高いんだ」
「仕方ない、これでいいか?」
金貨と御者の好物ウィスキーと塩漬けを伝令部族に渡す。
「毎度あり」
サービスで道の片付けをした部族は、そのまま南へ、"走り竜"の背中に乗り、行った。
「...乗り合い長距離馬車は夜営できないから、行くしかないか、誰かこの寝ているヤツ乗せるから手伝って!」
ドワーフの山まで果てしない旅はまだまだ...続く
風笛は、"クロコダイル・ダンディ"というネタをもとにしてます。
部族は生活苦ではないけど、がめついていうかタクマシイ。
治安維持に貢献していることから、国家治安維持組織から頼もしい存在として友好がある。