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第2話「チ●消しモード」

〇ネクストワールド画面

 秀我の指がヤリサー男のうち1人をダブルクリック。

 その男単独のパーソナルデータ画面が出る。

 デザイン変更の項目を出し、クリック。

洋太(声)「ど、どうだい?」

秀我(声)「体内の構造を変える項目はねぇな。ちょい待てよ。新しく作ってみるか」

 シュバババ。手早く秀我の指が画面をタップする。

 30分後。渋い顔の秀我は大きく一息落として、

秀我「うん。これしかねぇな。お絵かきソフトに移し、チンコを消す」

洋太「落書き自由な絵にしちゃうワケだね」

秀我「そういうこった」

洋太「正直、帰したくないなぁ。被害が出る可能性はもちろん、就職活動における蹴落とし合うライバルにもなり得るし……」

秀我「(苦笑い)お前、中々どす黒いなぁ」

洋太「それに、仮に去勢させても再びチンコを取り付けるとかされたら……」

秀我「それはねぇよ。そこまで医療は発達していねぇ。そもそも、データ内でチンコがデリートされるんだ。取り付けようにも取り付けるモノがねぇ」

洋太「まぁ確かに」

秀我「それに、チンコ捨てたがっているオカマ野郎とか、滅多にいやしねぇだろう」

洋太「(汗)さっきからチンコの連呼。スゴイ会話になっているなぁ……」

 秀我、ネクストワールドの右端にあるペンタブ用ペンを外し、手に取る。


〇ネクストワールド画面

 ペン先・(ソフトの)消しゴムモードでヤリサー男の股間を消していく。

 しかし、消し過ぎて太ももまでえぐれてしまう。

秀我(声)「よーし。まずはチンコを消そう」

洋太(声)「(汗)太ももまで消えてない?」

 秀我、虫食い状態に消えた太ももの部分を描き直す。

秀我(声)「いいんだよ。後で描き足すから」

洋太(声)「描き足すって……。もはや落書きだなぁ~」

 画面上のヤリサー男のチンコは丸ごと消失した。

洋太(声)「ネクストワールド。何気にアッサリ現代医療を超えているよ……」


〇ゼミ内

 その様子を見て、2人は笑い吹く。

 秀我はテーブルをバンバン叩いて爆笑。洋太も腹を抱え笑い堪える。

秀我「ギャハハ! チンコが! チンコがねぇ!」

洋太「玉も竿も全部。プププ。これ、生物学的に男なんだろうか?」

秀我「ここで台詞サンプルを再生しよう」


〇画面内

 男性器を失った事など知らず、データ状態のヤリサー男1は自信満々な様子で、

ヤリサー男1「(格好つけて)イェ~イ! 俺ちゃんのチンポ、マジ神チンポ! 女がどんなに嫌がっても俺のチンポでイチコロなんだよね~ん♪」


〇ゼミ内

 これを見て2人は一層、大爆笑する。

洋太「チンコないクセに! プククッ。チンコないクセに何言ってんのこいつ……」

秀我「ガハハハ! ヤベェ、人生で一番笑ったかもしれねぇや」

 洋太、笑い涙を自分の指で拭って。

洋太「まぁとにかく。去勢は成功したんだ。次々と他の奴らにもやっていこう」

秀我「(掌を突き出し、)いや待て。今のままじゃ排泄が出来ねぇ」

洋太「そうか。今のままだと尿が蓄積されて死んでしまうのだろうか?」



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