ご都合主義って何だかんだで無いとやっていけないよね!
遅れてすいません言い訳をさせて下さい
データが吹き飛んで遅れました。
今回も宜しくお願いします。
無事採掘場についた俺は早速鉄鉱石の発掘に取り掛かった。
「ここか、意外と明るいなあれはランプか?」
中は壁にかけられたランプで明るく視界に不便はなかった。
「それにしても、何でずっと付いてんだろうなもしかして魔道具か?」
気になって鑑定してみると案の定魔道具だった。
マジックランプ B
空気中の魔素を吸収して発光するランプ。
周囲の魔素が無くなっても3時間は光る
「おお、これは一家に3台はほしいな」
ここで本来の目的を思い出しすぐに取り掛かった。
「おお!掘れる掘れるこれはすぐ終わるかもな」
あれから2時間程で百は取れたであろう、
「鉱石探査様様だな」
実は土属性の魔法に鉱石探査という魔法があり、自分の近くの鉱石を察知できるのだ。
「だいぶ魔力も使ったし外で休憩しようかな」
採掘場を出て、森の近くにあった切り株に腰掛けた俺はとある事について考えていた。
それは紙だ。
実は魔導式の触媒に紙を使おうと思っているのだが
「高いんだよなぁ紙」
そう、この世界では紙は貴重でしかも紙を触媒にすると発動はするが燃え尽きてしまう。
「紙を作るにしてもアルカリ溶液とかどこで手に入れるんだよ」
そう、紙を作るには弱いアルカリ性の液体が必要なのだ。
簡単に説明しよう紙を作るにはまず、植物の繊維を取り出す必要がある。それを水で柔らかくして形を整えて紙漉きしたのが紙である。(実際はもっと難しい)
その中でもアルカリ性の溶液は繊維を取り出す工程で必要になる。
「うーんどうしたもんかな、ん?」
急に足になにか触れた気がした。見てみるとそこには直径30センチ位の緑色の半透明な丸いものがいた。
それがスライムと気づいた途端俺は急いで後ろに飛んだ。
「あっぶね!!靴は無事か?!」
そしてよく見るとあることに気づいた。
「青くない?新種か?」
そう、通常はスライムは青色で靴などに触れたら少しは溶かしているはずなのだが靴は無事で異常は見当たらない。
そこで鑑定をしてみると
パルプスライム
植物の繊維のみを食べるスライム体の中に繊維の塊を蓄えて危険な状況の時高速で飛ばす。その塊は粘着質で相手の動きを抑える。繊維を食べるためアルカリ性の溶液で体ができている。
「ご都合主義ェ」
いや仕方ないだろそう思うのも、何で紙作ろうと思ったらこいつ出てくんの?アレスやり過ぎだよ。(いや、やってねぇよ!?)
出てくんな
「まぁ有難いから捕まえるか」
そう構えた瞬間物凄い殺気を感じた。
「っ...こいつか!」
俺はすぐさま横に飛んだすると轟音とともに俺の後ろにあった木が途中から勢いよく吹き飛んだ。
「なっふざけんな!あれがスライムかよ!?何処が抑えるだよ!吹き飛ばしてんじゃねぇか!!」
俺はすぐさま無属性の身体強化を発動し距離を詰めてスライムの中に薄らと見える魔石をナイフを突っ込み弾き飛そうとした。しかし...
「くそっ!刃が届かねぇ!」
一旦ナイフを抜き後ろに下がる。
「(どうする?刃が届かないとなるとめんどくさいぞ)」
悩んでいるとあることに気づいた。
「撃ってこない?まさか一回しか撃てないのか?」
よく見ていると草をスライムの周りの草が少なくなっている。アレを食べているのだろう
「なら、撃たれる前にとる!」
身体強化で強化された体は一瞬で距離を詰めスライムの前に現れた。
「届かないのなら、伸ばせばいい!『ウォーターカッター』!」
スライムの核らしきものに目掛けて突き刺し叫んだ。するとナイフの先から圧縮された水が放出された。
突然だが皆さんはウォーターカッターというものを知っているだろうか、簡単に言うと水を超圧縮して細く放出する事で鉄などの硬いものが切断できるというものなのだが、もしこの場で使った場合どうなるか
ナイフから放たれた水は核を貫きその後にある地面に一筋の深い傷跡を残した。
「やばっやり過ぎた!」
しかしその後スライムが動くことは無かった。
「ふぅ、いやおかしいだろ何でこの世界で一番苦戦したのがスライムなんだよ。てか、この傷跡どうしよう」
しかしこれで繊維を取り出す事ができるようになった。
そろそろ掘らないとな....
「いやー助かった!ありがとう!お陰で間に合った。」
「いやいいよ、こっちもいい経験ができたから。」
「そうか、まぁ取り敢えず聞こうじゃねぇかお前の注文をな!」
「頼むよ、説明するから。頑張ってくれよ?」
「けっ誰に物言ってやがる!ったりめえだろ!」
「俺が作ってもらいものはな....」
「へぇ!おもしれぇもん考えるじゃねぇか!」
「まあな、でだここをこうして...」
「いやそこはこうするべきじゃないか?」
「なるほど、いやだがそれだとあれがうまく機能しないんじゃないか?」
「そこはこうすれば....」
それから1時間後
「よし!じゃあこれで決まりだな!」
「そうだな宜しく頼む」
「おうよ!また明日来な!」
そうして、やっと構想が決まった俺達は別れ俺は屋台で買っておいた串焼きを食べ図書館に向かった。
「えーっと地図地図」
俺は図書館で地図を探していた。自分がいる大陸と次の街を決めるためだ。
ったのだが.....
「休館日....だと....」
と言うか休館日あったのか....
「帰って寝るか」
そのまま宿に帰り俺は今日の疲れを癒すために寝た(午後3時位)
しかし.....
「ふわあーあ、今何時だ?」
結局夜中に起きた俺は何となく窓を見た、すると満点の星空が目に入った。
「おぉ綺麗だな少なくとも家よりは綺麗だな」
そして俺はアイテムボックスからカメラを取り出しその星空をレンズに収めた。
「うーん撮れるのはいいんだが暗いなぁん?」
写真の暗さに悩んでいると、怒鳴り声の様なものが聞こえてきた。
「おい!寄越せ!」
「離せ!お前!この、誰か!憲兵を呼んでくれ!」
「へっこの時間に起きてるやつなんかいねぇよ!」
「誰かー!」
「行ったほうが良さそうだな」
そう呟くと俺は窓から飛び降りナイフを構えて声のする方に向かった。
「このっ!渡せ!」
「ふざけるな!くそっ!誰か!」
現場についた俺はまず人柄を見てみた
A
感じが悪い、腰に剣、汚れている
冒険者っぽいな
B
それなりにいい服着てる、武器なし、と言うかカバン的に商人かな?
Bを助けることに決めた俺はすぐさま二人の間に入った。
「何やってんだ!」
「チッ!誰だテメェ!」
「すいません!助けてください!」
「『気絶』!からの『拘束』!」
俺はAの方に気絶魔法を掛けすぐに拘束魔法をかけた。
「大丈夫ですか?危ないところでしたね」
「えぇホントに、助かりました私トリル商会の会長をしてますビスタ・トリルと申します。」
「ああ、自分は雅也って言います。一応冒険者です。」
「へぇ!お強いんですね!あの男を倒すなんて」
「不意打ちだったので、それに無属性魔法ですよ。」
「いえいえ、それでもですよ。そうだ!お礼がしたいので明日家に来ていただけませんか?」
「いいですよ別に、お礼目的とかじゃないんで」
「いえいえ、それでは私が納得行きません。お願いします!どうか家に来て頂けないでしょうか!」
「分かりました!頭を上げてください行きますから」
「本当ですか!ありがとうございます。では、昼頃で宜しいでしょうか?」
「ああ、それぐらいなら大丈夫ですよ」
ではまた、と言いトリルさんは帰っていった。
「はぁ疲れた。」
俺も宿に戻ると明日を楽しみにしつつ深い眠りに落ちた。
次回はなるべく早く出せるようにします。
誤字脱字、矛盾等ございましたらコメント宜しくお願いします。