異世界生活2日目って大抵がクエスト受けるか買い出しだよね!
やっぱり街の名前が出ません
翌日、俺は目に入ってきた朝日で目を覚ました。
「........あー」
暫くボーッとしていると昨日転生したことを思い出した
「来ちまったなぁ異世界...」
そんな風に感慨深く思っていると、下から女将の声が聞こえてきた
「お客さーん!朝食の時間だよー!」
「もうそんな時間か」
窓を見ると光が差し込んで来ている、大体朝の7時半位だろう
「んー、気持ちいい朝だな」
窓を開けて大きく伸びをして完全に頭を覚醒させた俺は朝食を食べに下へ向かった。
「おはよう!よく眠れたかい!朝食だよ!」
「ありがとうございます、頂きます」
出されたのは黒パンとサラダとスープだった
黒パンは硬かったがスープと合わせると柔らかくなり食べやすくなったそれにスープは塩味だったので味の薄い黒パンととてもあった。
そしてサラダは、どれも新鮮な野菜で作られており一口ごとに野菜から瑞々しい音が鳴るサラダにまぶしてあるハーブらしき野菜が、青臭さを感じさせることなくサッパリとした爽快感を味あわせてくれる
「何だこのサラダ、食べる手が止まんねぇ!」
「そいつは良かった、家は野菜には力を入れてるんだ」
「めっちゃ美味いですよ!」
「焦りなさんな、サラダは逃げはしないよ」
あれから、追加で頼んだサラダを堪能した俺は再びギルドに来ていた
「クエストはこれかな?」
薬草採取 F
薬草を1本以上個別買取
500z
「どうやって受けるのかな?」
少し悩んで俺は昨日もらった冊子を思い出した
「あの本に載ってるかも!...えーとクエストの受け方は..これだ!」
クエストの受け方
クエストはクエストボードのクエスト用紙にギルドカードを3秒以上押し当てることでクエストを受けることができます。
薬草採取やゴブリンの討伐など常時配置してあるクエストは達成してからカウンターで受けることも可能です。
討伐クエスト
討伐クエストは討伐した場合証拠となる部位を提出して貰いカードの吸収した魔素と一致するか確認後クリアとなります。
採取クエスト
採取クエストは基本的にあと受けでも構いません、しかし一部のクエストは事前に受けてもらわなければなりません。
最後にクエストは最大三つまで同時に受けることが出来ます。
それ以上のものは、報酬が支払われることがありませので、ご注意ください。
「ふーん、じゃあカウンターに行くか」
カウンターに向かうと昨日とは違う女性がいた、俺は普通に提出し1100ゼル受け取ると街を探索しに向かった。
「よし、まずは必要そうなものを探すか」
取り敢えずリュックとテントそれに調理用具だな
「ありがとうございましたー!」
「結構使ったな、あと残り...2000ゼルちょっとか、テントは高いからまた今度だな」
買ったものを纏めて歩いていると向こうに屋台を見つけた
「おっ屋台だ、腹も減ったしあそこで昼食でも取るか」
屋台に近づくにつれて焼き鳥屋の様な鼻の奥を刺激する胡椒の香ばしい匂いが漂ってきた
「おっちゃん!これ何?」
「これはな、ホーンラビットの肉だ美味いぞ!1本220ゼルだ!」
「3本くれ!」
「あいよっ!ちょっと待ってな、もうすぐ焼き上がるからよ」
ちょっと高いけど今回はまぁいいや、660ゼルを出した俺は店主に渡した
「毎度!どうぞ3本だ」
「ありがとう!また来るよ」
「そうしてくれ!」
少し歩いて広場に来た俺は、道の端に寄りさっき買った肉に齧り付いた。
その肉は柔らかく鳥のような身をしているが鳥ももよりはサッパリしていて牛程サッパリはしていない丁度豚のような食感に焼いてる時もした胡椒の香りが鼻を通り満腹感を与える。
噛めば油と塩味が出る、飲み込めば食堂を熱いものが通っていくのを感じる、その事に生きる幸福感を感じ肉の無くなった串に齧り付いて現実に戻った。
「ハッ、恐ろしいくらい美味かった」
また行こうと決めた俺は取り敢えずもう1度宿を取りに土竜の巣穴亭に向かった。
「すいません1日朝夜でお願いします」
「また来たね、分かったよ400ゼルだよ」
一泊分の金を払った俺はすぐに図書館で魔法について学びに向かった
道行く人に場所を聞きつつようやく図書館についた。
「ここか、やっと着いた少し遠いな、まぁ入るか」
中に入ると古い本の匂いで鼻が満たされた
「なんか...落ち着くな」
すると横から
「いらっしゃいませ」
「うおっ」
「ここの図書館は無料で利用することが出来ます。万が一本に傷をつけた場合金貨1枚払って頂きます」
まぁ、紙は貴重だしね
「魔法関係の本はありますか?」
「あちらの奥の棚にございます」
「ありがとうございます」
教えられた本棚に向かうと早速初心者用らしき「魔法の基礎今日から君も冒険者!」と言う本を手に取り、魔法使いじゃねぇのかよっ!とツッコミたくなるのを我慢しながら読み始めた。
魔法について
魔法とは、現実では有り得ないことや物理法則を無視した事を魔力を用いて具現化する物である。
魔法には魔力というものが必要でその魔力はステータスのMPの値で確認出来る
魔法には属性があり、火、水、雷、風、土、聖、闇、の7つの属性に分かれている。中でも聖と闇はそれぞれ協会の者と魔族が主に扱っている
今回は三種類の魔法の発動方法と基本の無属性というものと魔力について学んでもらう
それではまず、魔法というものは発動するのに.........
「.....」
あれからいくつかの本を読んで魔法についていくつもの事が分かった。
まず魔力というのは、血管に血液と共に流れていて、魔法を発動する時に必要な、魔力を集めるという工程が有る。その時にそのイメージを持っていれば、発動したい所に血液を集めるイメージをすればいいとの事だ。
無属性は誰でも使えるだが、それ故に攻撃系のものが少なく、どちらかと言うと日常生活に使える便利な魔法が多い、例えばクリーンと言う魔法は対象の汚れ、老廃物などを消すと言う風呂がない平民にとってとても便利なものだ。他にも魔力が続く限り光源を出すライトや、遠くの物が取れる透明な手を作るマジックハンドなど面白そうな魔法がたくさん学べた。
他にも属性についての説明や属性の適性を調べる方法もあった。
そんな風に本について考えながら明日は試すついでにクエストに行こうと決めた。
それから俺は晩飯を食べて明日に向けて眠りについた。
翌日俺は昨日と同じ朝食を食べて、すぐにギルドに向かった。
ギルドについた俺は、クエストボードを覗いて見た
ウィードスネーク5匹 F
ゴブリン5匹 F
薬草採取 F
解毒草採取 F
自分が受けられそうなクエストはこれぐらいだ
せっかくなので俺は、ウィードスネークと薬草、解毒草採取を
受けた。
クエスト用紙にカードで3秒以上触れると一度点滅し、受注しました。と言う文字が出てきた。
そう言えば冒険者カードをよく見てなかったと思い行く前に少し見てみようと思った。
冒険者カードは全て緑の蛍光色で染まっており、名前とレベル、ランクが載っていた。
その下に受注中のクエストと有り、さっき受けた三つのクエストの名前とランクが載っているのが分かった。
「すぐ見れて便利だな。」
少し感心しながら俺は門へと向かって行った。
「おーっす、ジョン、デビット」
「おー、マサヤじゃん!」
「1日ぶりだな」
「ああ、そうだな今日はクエストできたんだ。通してくれないか?」
「おう、気をつけな」
「ありがとな!」
こうして俺は魔法の練習とクエストのため、また草原に向うのだった。
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