悪魔
これで暫く休載となります
「ほう、こんなところにいたのか、コタツよ」
「え?なんだ?
何で僕の名前を知ってるんだ?」
「コタツさん知り合いなんですか…?」
「いや知り合いじゃないはずだよ
あんなに印象強ければ覚えているはずだし」
悪魔は少し驚いた様子で
「ふむ、私がわからないのか…?
お前はコタツだよな?」
「そ、そうだが
お前は何なんだ?」
「やはり、わからないのか
まぁいいここは次元が違うからな
似たようなやつはいるだろう
私は、ノヴァ、
ノヴァ・スター・セイバーだ
どうだ?かっこいいだろう」
……なにか厨二臭がする悪魔だ
「それは、本名なのか?」
「いや、違うぞ
本名は…少し…言いづらいのだ…」
?
まぁいいか今は何をしに来たのか聞くのが
重要だ
「そうか、ならなんでここに来た?」
「ん?本名の話はもういいのか…(よしっ)
私がここに来たのは特に理由はないぞ
というかここに来たのは事故だしな」
どうやらフレンドリーな悪魔のようだ
それとここに来た理由はどこかで聞いた
様な…
「ねぇ、メイさん…今日は
転移事故が多いのかな…」
「な、なんででしょうね…あはは…」
「今日は何故か次元の壁が歪んでいるのだ
だから転移事故が起こりやすい…
しばらくは直らないから
面倒臭い…」
「そうなのか…
しばらく直らないってどれくらいだ?」
「そうだな早くて後12時間…いや
この世界は時が早く進む様だから
かなり早く終わるぞ?
1時間程度だ」
「よ、よかった…12時間と聞いた時は
驚いたけど…
1時間ならまてるね」
「ですね、よかったです」
どうやらCWOは時間が早く進むようだ
たしかに現実の12分の1のスピードで
時が進むと言っていたから
そのことだろう
──1時間後──
「お、そろそろだな、よっと」
暫くして扉が開き始め、ノヴァ(仮)は
立ち上がった…
「それじゃあ、ここd...」
僕も立ち上がりめいさんを見送ろうとした時…
───扉に、飲み込まれた───
「「「えっ…」」」
扉の中は白い空間だった…
浮いているような地面に立っているような
不思議な感覚のする場所だった
「め、めいさん大丈夫ですか?」
「は、はい、なんとか…
コタツさんの方こそ大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫
ノヴァ(仮)さん、
なにか起こったんですか?」
「……」
「何か言って下さい!」
「こ、コタツ、
コタツは異世界出身だったよな…」
「そうですけど
どうしたんですか?」
「実はな…扉に飲み込まれるのは
異世界の人が強制的に
扉の独断で我々の世界に
送り出すのだ…」
「え、それって…」
「つまり…
コタツは…
良く言えば扉に認められたのだ」
「わ、悪く言えば…?」
「扉の意志を達成しなければ…
元の…この世界には…
帰れない…」
「……えっ」
「つまり…コタツさんは…
この世界に戻れないということですか?」
「そういう事になるな、
まぁ、気にするな!
扉の意志…
『ドアクエスト』を
クリアすればいいんだ、
幸いコタツの世界は転移軸時間より約12時間遅い、
そして今から行く世界は
更に100倍遅く時が進んでいる
文明が余り進んでいない所なのだ、
だから時間はたっぷりある
それに、寿命は元の世界で刻まれるのだ
だから焦らなくてもいいぞ!」
「そ、そうですよコタツさん!
こうなったのも私の責任…
できる限りはサポートします!」
「そ、そうなのか…
だけど、僕は今…
もう一つ別の世界から
多分転移とは違う方法で、
この世界にいるんだ…
そして多分、そこの世界で僕の体が
力尽きたら…
ここにいる僕も…”死ぬ”」
「え…
なら残された時間は少ないんじゃないんですか、、、?
危険じゃないですか!
早くなんとかしないと…!」
メイさんは泣きそうになりながら
ノヴァに必死に聞いている
それに対して聞かれているノヴァの方は
「その心配は要らないと思うぞ?」
だ、まぁ、それについては僕も思っていた
どころか観光できるところ無いかなとか考えていた
だけどメイさんは気づいてないらしく…
「え、なんでですか?この場所とは時間が
違うんですよ?」
「いや多分
コタツの世界は
転移軸時間とほぼ変わらないとおもうぞ?」
「…えっ?
そうなんですか?」
メイさんが僕に聞いてきた、
僕も同じこと思っていたから多分あっているだろう
「確信はないけど…
ほぼ変わらないと思うよ」
「ほらな…」
ノヴァさんは少しドヤ顔で(顔は見れないけど)
返してきた
…さて、これからどうしようか…
──コタツの冒険が今始まる──