第2話 出会い
第2話となります
「今のモンスターを炎王さんとレビさんに、
ダイレクトチャットで
送っとくか」
「よし、送れた
それじゃ、探索再開するか
今どこらへんかなマップみてみよ…
あれ?ここだけ不自然に途切れてるぞ?
んーなんでだろう?行ってみるか…」
──────
グォォォォオ!
体中に鱗のある巨大な熊が現れた
「天鱗熊か、流石に高難易度ダンジョンなだけ
あってモンスターも〈凶〉クラスがでるよな
でもクラスアップしたって事は
そろそろ中層かな?
てか中層で現最大クラスモンスターとか
次は何がくるんだ?
まぁ今回はそこまで行かないけどな…
ん?こいつ、バースト使ってこないぞ?
仕様か?…とりあえず進むか」
それにしても確証はないけどこのダンジョン
他とは違う気がする
何も起きなければいいんだけど…
──────
魔法陣が開き青い髪の少女が落ちてきた
「いたっ! ったた、何があったのよぉレイ?」
……
「レイ?…あれレイがいない…
お、落ち着こう、えっとたしか、
転移魔法の実験をしてて、誤作動して…
と、というとは、つまり…!!
ここ、い、異世界?」
そして少女は暫く泣いた後気絶した。
──────
「さてと、ここか」
現在コタツがいるのはマップの途切れていた
場所だ
「おかしいな?
普通に道が続いてるぞ?
特に障壁魔法も貼ってないし
とりあえずマッピングしながら進んでみるか」
──────
「ん?なんか雰囲気が変わったぞ?」
土で出来た坑道のような道から
半透明の虹色の鉱石で出来た
人工的な道に変わっていた
「この先に何があるんだ?«解析の気配»」
【#@-$%%-&$%/$7#5&$(85##5/%8-37%9%/"?57$"&5$$/7%:/7☆♡◇-#@@@&-%
ダンジョンに選ばれし者のみが通れる】
「なんだこの解析結果は…
入口にいたモンスターみたいな結果になったぞ
…という事はここはあのモンスターに関係が
あるかもしれないという事か…
行ってみよう」
─────
少女
「はっ!、気絶していた!
ここがどこかわからないけど
何もしなければ帰れない
『転移の本』に何か書いてないかな?
あった!
どれどれ」
[転移の失敗または誤作動による異世界転移]
〔は〜い皆さん
転移の失敗よくありますよぇ
異世界に飛ぶことよくありますよぇ
アリマース
ですよね!
では今回はそんな転移を失敗した時の対処法を
お教えします!
ワーパチパチ
ずばり!
魔法«正答視»を使いましょう!
なぜ«正答視»なのかといえば!
転移の事故を起こすと目標座標はリセットされます
ですが転移するには座標を設定しなくては
いけません!
しなければそもそも事故すら起こさず元の場所に
留まります!
つまり!転移の事故で飛ばされた場所には
何らかの因果関係があるわけなんですねぇ
なので!«正答視»を使って因果関係を
見つけましょう!
«正答視»ででる因果関係は帰還する近道なのです!
もし因果関係を見つけても
何も解決しなさそうならば
p.495を開きましょう!
では!帰還出来ることを祈ってます!〕
「か、よしやってみよう!«正答視»!」
☆正答視☆
無属性 察知系魔法 全種族対応
・正しき道を見つけた時、汝に祝福が訪れるだろう
・直感に魔法を合わせる事で未来を99%予測できる
・参考[解析の気配]の下位互換
使用後、硬直効果あり
──────
「ふむ?人が写ったな?…
この人が導いてくれるのかな?
行ってみよう!
よし、あっちだね!」
動こうとして少女はこけた
「あ、硬直があったんだ…忘れてた…
んーじゃああっちから来てもらおう!」
少女は背中のかばんから
小さな石2つと耳栓をとりだして
耳栓を付けた
「この〈魔音の石〉で気づいてもらおう
幸いこの世界にも魔法はあるみたいだし…」
少女は2つの小さな石を勢いよく打ち付けた
すると、カン高い音とともに魔力が現れ
全方向に散っていった
「よし、これで気づいてくれるはず!」
──────
「うわっ!」
カン高い音と共に謎の魔力がコタツを襲った
「な、なんだ今の?
いきなり来たけど攻撃では無いみたいだし
しかもまだマップが埋まってないところから…
気になるし行ってみるか!」
──────
「ここらへんだな、ん?人影が」
「あっいたぁ〜
こっちこっち〜」
「えっと、誰ですか?」
「あはは〜
気になるよね
どこから説明すればいいのかな…」
この出会いが後のコタツと少女の異世界を巡る
壮大な物語の始まりだった…
少女の名前については次話で登場します
魔音の石は使用者と
同じ種族にしか影響しませんので
少女に魔物は襲ってこなかったわけです