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Simulated Reality : Breakers【black版】  作者: 高瀬 悠
【第一章 第三部】 オリロアンの聖戦女(ヴァルキリー)
303/313

全ては万民を守るために……【18】

安全ベルトは着用済みですか?

そのまましばらく外さないでください

心に不安のある人はそっと閉じて、٩(ˊᗜˋ*)وィェーィ♬*と言えるまでは読まないようお願いします


 2025/05/04 23:33


【白騎士の兵士は僕が囮になって引き付けておきますので、Kはその間に裏道を逃げてください。

 くれぐれもその格好で兵士とすれ違わないように、真っ直ぐ家に帰ってくださいね】


 その言葉を残して、シヴァは俺を置いて表通りへと去っていった。


 ……。


 置き去りにされる俺。

 さて、ここまでシヴァと一緒に逃げてきたは良いが──。

 警戒気味に辺りをきょろきょろと見回す。

 本当にシヴァが引き付けてくれているのか、白騎士の兵士の姿はどこにも見当たらない。

 そこまでは良い。

 しかし、縦横無尽に逃げてきた道。

 元来た道なんて分かるはずもなかった。


 ……。


 この歳になって迷子、か。

 俺は腰に手を当て、情けなく溜め息を吐く。

 果たしてあのおっちゃんは、俺を迎えに来てくれるだろうか。

 試しに内心でおっちゃんに呼びかけてみたが、反応はない。

 そんな俺の脳裏に、なぜか社会科で学んだある言葉が通り過ぎていく。


【全ての道はローマに通じる】


 ……。


 思わず鼻で笑ってしまう。

 まぁ歩いていればいつかは家に辿り着くんだろうが、遭難者がまずやってはいけないことって、闇雲に山を歩き回ることではないだろうか。

 山頂に向かって歩けばいい。

 それがどんどん崖下の川沿いに辿り着いたりするんだろうなぁ、きっと。





 ※





 裏道を歩き続けること、しばらく。

 途中で表通りを目指すも、なんだかだんだん見慣れない道へと進んでいっているような気がした。

 ふと。


 ……あれ? ここ、どこかで見たことある道だ。


 ある程度人通りのある道。

 その脇道へと続く道に、俺は見覚えがあった。

 たしかこの道は相棒のスライムについていった道ような気がする。

 ふいに懐かしさを覚えて。

 俺はなんとなくその方向へと寄り道してしまう。

 もしかしたら道の途中で相棒のスライムに会えるかもしれないと思ったからだ。

 もっとその先へと歩いて行けば、ゼルギアやデシデシ達の居るギルドへと辿り着くはず。


 ……。


 いや、やっぱり止めておこう。

 白騎士に待ち伏せされていても捕まるだけだし。

 こういう時は行かないのが一番だ。

 俺はくるりと方向転換すると、ゼルギアと昼飯食いに歩いた道を目指すことにした。

 おっちゃんが最初に俺を拉致した飯屋に行けば、そこから記憶ある道を辿れば家に帰られるかもしれない。


 ……。


 なんとなく見上げる空。

 平穏で、戦いとは無縁な平和な青空だった。

 陽も天頂から傾き始めていて、今が昼過ぎであることが伺える。


 昼、食べ損ねてしまったなぁ。


 そんな平凡な考えが脳裏を過ぎっていく。

 空から道へと視線を戻して。

 俺は再び歩き出した。





 ※





 ──で。

 おっちゃんに拉致された飯屋を目指して歩いてきたはずが、気付けばその少し先にゼルギア達の居るギルドが見えた。


 俺の方向音痴よ、これいかに。


【全ての道はローマに通じる】


 社会科の先生が授業で言った言葉が再度俺の脳裏に流れてきて、俺は思わず吹き出して笑った。

 いや、どんだけローマに行かせたいんだよ。

 それはさておき。

 今この現状は笑いごとではないのだけれど。


 ……。


 俺は足を止めて決断に迷う。

 どうしようかな。行くべきか別の道を探すべきか。

 せっかくここまで来たし、少しだけなら覗いてみてもいいのではないだろうか。

 運が良ければ相棒のスライムを回収できるんだけどなぁ。

 ふとそんなことが気になってきて、俺はギルドへと足を向ける。

 どこで見張られているかも把握できない状況。

 物陰か? この通りの道か? それとも裏道からか?

 想像しようと思えばいくらでも想像できた。

 

 止めておくべきか、それとも……でも少し覗くだけなら。


 俺の足はいつまでも戸惑い進まない。

 このまま迷っていたら陽が暮れてしまう。


 いや、待てよ。

 そういえばゼルギアに飯食いに連れて行かれた時、この先に続く道をずっと向こうに歩いて行かなかったか?

 そうだよ。たしかこの道を真っ直ぐ行った先だった気がする。

 ならば通りすがりにチラっと見るだけなら許されるよな?

 何にどう許されるのか自分でもよく分からなかったが、自分を納得させるだけの口実にはなった。


 よし、それで行こう。絶対この道で合ってると思う。


 遠く霞となった記憶を探りながら、俺は意味のない決心をする。

 人混みに紛れるようにさりげなくギルド側の道沿いに歩みを寄せて。

 ギルドの店を通りすがる振りをしながらも、俺は思いっきり首をギルドへ向けた。

 所謂ガン見である。

 

 ……。


 ふと足を止めて。

 俺はその店内に居るゼルギアの姿を見かける。

 みんな懐かしい。

 その雰囲気は俺が知っているあの時のままだった。

 少しだけなら覗いてもいいよな?

 だって、俺はあの時の民族衣装と違って今は兵士の服だから、巡回ってことで怪しまれないはずだよな。


 ……。


 恐る恐ると言った感じ、俺はギルドへと足を向けるとそのまま店内出入口へと歩いて行った。


 ……。


 出入口ドア付近から、そっと店内の様子を覗き込む。

 相変わらずの満席。

 昼間からお酒を飲んで騒いでいるところも全然変わっていない。

 さて。俺の相棒のスライムはどこかにいるだろうか?

 そんな時だった。

 出入口付近から覗き込む俺のことに気付いたのか、一人のギルドメンバーが俺に向けて声を震わせる。


「白騎士の兵士が来たぞ」


「兵士だ……」


「巡回か?」


 シン、と一瞬静まり返った後にひそひそと俺を警戒するように話し声が聞こえてくる。

 俺は慌てて帽子を脱いで店の中へと入った。

 数歩進んで足を止めて、挨拶する。


 ご、ごめんみんな、驚かせて。俺だよ、Kだよ。急に居なくなってごめん。実は色々とわけがあって──


 その言葉に、また違う騒めきと安堵の声が聞こえてくる。


「な、なんだ、Kかよ。驚かせるなよ」


「おお、お帰り、K」


「ななな、なんでこんなところに戻ってきたんだ? ん?」


 ……?


 いつものように歓迎して見えるけど、みんなの様子がなんだか違う気がした。

 みんなの笑顔が引きつっているようにも感じるし、一生懸命目で何かを伝えようとしてきているようにも見える。

 ゼルギアにいたっては目で何かを訴えるようにして、声を上ずらせている。


「とりあえずお前が無事で良かった。とりあえず何か飲むか? 今はあいにく()()()用意できないが」


 俺、酒は飲めないんだ。


「あぁ、知っている。だがここには()()()置いていないんだ。一緒に飲まないか?」


 俺が未成年であることはゼルギアも知っているし、いつもなら酒なんて勧めてこないはずなのに。

 それにしゃべっている時のゼルギアの口調もなんだか変だ。

 口端は引きつっているし、顎先を使ったジェスチャーで、しきりに俺に何かを伝えようとしている。


「今日は()が多くてすまんな。いつもならギルドメンバーだけなんだが、今日はここでパーティーをしていてな。

 だから今日は()が多く来ていて満員なんだ。一緒に酒を飲まないか? ん?」


 ……。


 ギルドに客を迎えたことなんて一度もない。

 ゼルギアも他のギルドメンバーもみんな、しきりに引きつった顔して俺に目で何かを訴えてきている。

 そこで俺はようやく何かを察した。

 そういえばギルドメンバー以外の見かけない旅人姿の客人が何人も席に座ってジッとしている。

 一歩一歩とさりげなく足取りで、ゆっくりと店の外へと後退しながら、冷や汗ながらに頭を掻いて俺は言う。


 ご、ごめん。そうなんだ。じゃぁ俺出直してくるよ。


 そう告げて咄嗟に体の向きを変えて、全力で出入口ドアへと駆け出そうとした時だった。

 予想外なまでに大人数でゾロゾロと。

 外から次々と押し寄せるように入ってくる白騎士の兵士たち。

 旅人の客人が次々と席を立ち始め、外からの兵士とともに、俺を一斉に取り囲むようにして退路を封じてくる。

 他にも店の奥からどんどん甲冑の白騎士部隊が雪崩れ込んできて、俺の周りをさらに取り囲んでくる。


 ……。


 俺は必死になって見回して退路を探したが、取り囲む兵士の数からして身動き一つどころか隙間すら見当たらなかった。

 絶体絶命とはまさにこのことか。

 諦めざるこの状況に、俺はただ激しく周囲を警戒して見回すことだけしかできなかった。

 せめてこんな時におっちゃんが傍に居てくれたら……。

 そんな時に。

 店の奥からどこかで聞き覚えのある声が聞こえてくる。


「ここで待てば会えると思っておったが随分と待たせてくれたものじゃのぉ、小僧っ子よ。

 しかしこれでまたやっと、お前さんと会うことができた。お前さんとは勇者祭りの騒動の時以来か」


 この声、まさかディーマン!


 俺は内心で悲鳴じみた声を上げる。

 店の奥からゆっくりと俺の前にその姿を現す。

 高価な肩飾りといくつもの勲章のついた白い軍服を着た、長身で恰幅の良い大男が出てきて俺に顔を向けてくる。

 その顔はまさに厳つい猿顔の素敵なオジサマだった。

 おっちゃんがあの時言っていた通りだ。


 これが……ディーマンの本体なのか。


 あまりにもそのまま過ぎて。

 俺の中で恐怖とともに笑いにも似た何かが複雑に入り乱れて駆け巡っていく。


「あの時はワシも小僧っ子のことを甘く見て失敗してしまったが、やはり手を抜かずに、前クトゥルク様と同じやり方で捕縛するしかなさそうじゃのぉ」


 え……?


 俺が油断したその刹那!

 どこから狙って飛んできた小さな注射器のような物が、俺の腕の服を貫通して鋭く突き刺さる。

 突然襲ってきた腕の痛みに俺は顔を歪めながらも必死に耐えて、腕を押さえ、動揺に数歩動いた。

 体を動かせば動かすほど、小さな注射器の中の液体がどんどん俺の体内に入ってきて、意を決してそれを引き抜いた時には空っぽになっていた。

 途端に襲ってくる激しい睡魔と、狂う平衡感覚。

 ふらつく足取りで外へ逃げ出そうとするも、兵士に取り囲まれた中で逃げることも叶わず。

 背後に居た兵士たちの支えを受けながらも、俺は次第に力抜けるように床へと座り込んでいった。

 最後の力を振り絞って必死の抵抗を試みたものの、多勢に無勢で両手は後ろ手に縛られ、両足も拘束されて、もはやどうすることも出来なくなっていた。

 次第に眠りに向かおうとする意識。

 耐えるように俺は唇を強く噛みしめて我慢した。

 突き刺さった針の跡がズキズキと痛痒い。

 噛みしめた唇から血が流れる。

 ようやく俺の中に感じる死を覚悟するような恐怖。

 おっちゃんはいつまで待っても俺を助けになんか来てくれない。

 いよいよ連行されるというその恐怖心から、俺の体は小刻みに震えた。

 兵士の垣根をかき分けて。

 ディーマンが俺の傍へとやってくる。

 その雰囲気は、俺が知っているあの優しいディーマンではなかった。

 話し口調は同じだけれど、どこか末恐ろしくも冷酷で、まるで別人のような感じだった。

 床に座り込んでいる俺と向かい合うように腰を下ろして。

 ディーマンが、抵抗できない俺の顎下の顔を片手で鷲掴みして少し持ち上げてくる。


「ワシが怖いか? 小僧っ子よ」


 ……。


 答えたつもりはなかったが、恐怖と絶望に怯えた俺の目から自然と一筋の涙がこぼれ落ちる。

 それをディーマンが指で軽く拭ってきて。

 冷酷なまでの笑みを浮かべながら、落ち着いた声音で話しかけてくる。


「さて小僧っ子よ。ワシ等とともに【帝都の神殿】へ行こうではないか。

 なぁーに、そんなに怖がることはない。その内すぐに楽になる。

 四大枢機卿(サーベスト)どもを集めて洗礼と神祭を済ませるまでの間、ほんの少しその姿のままで厳重に監禁されるかもしれぬが、全てが終わればクトゥルクとして丁重に神殿内でお前さんを(たてまつ)ろう」


 ディーマンのその言葉に周囲の兵士が一斉にして動揺に騒めき出す。

 そんな周囲には目もくれず、ただ俺だけを見つめて。

 ディーマンが言葉を続けてくる。


「小僧っ子よ。お前さんがいつまでもクトゥルクを使わずにその姿で居るから、みんながワシをボケたと騒いでおるようだ。

 ならばその証明を、今ここでみんなに見せてやらねばならぬようじゃな」


 そう言って、ディーマンが服のどこからか取り出した物を二つ指で摘まんで、俺の前にちらつかせるように見せた。

 白い一口サイズの小さな丸いラムネみたいなもの。

 それを目にした瞬間、俺の脳裏に──恐らく前クトゥルクの記憶だろう──トラウマがフラッシュバックしてきて、大きく目を見開き、体が無意識に怯えた。

 ディーマンがそれを見て面白がるようにニヤリと笑う。

 

「ほぉ。ワシはこれを初めてお前さんに見せるのじゃが、お前さんはこれが()()を知っておるようじゃのぉ。これは益々興味深いことじゃ。

 ──ならばやる事は分かっておるな? 口を開けてこれを食べなさい」


 ……。


 俺は拒絶の意思を示すかの如く、口をきつく閉じたまま激しく顔を横に振った。

 それに苛立ったディーマンが、俺の頬を片手で強く掴んで無理やり口をこじ開けさせ、俺の口の中にそのラムネを入れ込んできた。

 そのまま片手で後ろ首を掴まれて、吐き出さないように口を片手で塞がれて。

 行き場を失ったラムネが俺の口の中で唾液に混ざってすぐに溶けだした。

 化学薬品とハッカ飴を混ぜたような、今まで味わったことのない壮絶なまでの苦さとゲロマズさが、鼻腔を駆け抜けて口いっぱいに広がり、思わず胃の奥から吐しゃ物が込み上げてくる。

 ただでさえ意識が遠のきそうな中で、そのゲロマズさは全身の神経を駆け巡って脳に瞬間なる電撃を与えた。

 そのショックに思わず口の中の唾液を勢いで喉へと流し込んで飲み込んでしまい、その後はスッと事切れたかのように、急に全身に力が入らなくなり、俺はそのままぐったりと床に横たえた。

 瞳孔が大きく見開き、体がショック状態を起こして痙攣する。

 しばらくすると落ち着きを取り戻して静かになり、俺の中のクトゥルクが次第に封じられていく感覚があった。

 それでも思考はぼんやりとしたままだが、俺の意識はまだ少し残っている。

 その耳に届く、ディーマンの声。

 ディーマンが俺の髪を懐かしむように優しく撫でてくる。


「忘れもしないこの白銀の髪、その金色の竜眼、そして額にあるクトゥルクの紋様。

 ──皆の者、よく見るが良い。これがKの中に隠された正体じゃ」


 さきほどとは反応の明らかに違う動揺の声。

 希望と歓喜に満ちた兵士たちのクトゥルクを呼ぶ声だった。

 これは……なんの涙だろう。

 俺の目から無意識に流れていく一筋の涙。

 その気持ちはまるで死の宣告を受けた死刑囚のような気分だった。

 ディーマンが言葉を続けてくる。


「経典第2節65──。クトゥルクは新たな肉体を手に入れて復活し、再び我々の元へと戻ってくるであろう。不死鳥が蘇るこのオリロアンの大地で。

 さぁ。神殿へと戻りましょう、クトゥルク様。

 全ては万民を、闇の勢力から守るために。

 新たな体で神祭の儀を急ぎ済ませなければなりませぬな」


 そう俺に告げた後に、ディーマンがどこかへと声を投げる。


「【帝都の神殿】へのゲートを繋ぐがよい。急ぐのじゃ。ブラック・シープがここを嗅ぎつけてくる前に」


 その指示を受けて、魔法の呪文がどこからか紡がれる。

 そして──ゾン、と。

 どこかでゲートが開く嫌な音が聞こえてきた。

 俺の意識も次第に限界を迎え始める。

 だんだん気が遠のいていく中で、動かなくなった俺の体をディーマンが抱き抱えて肩に担ぎ。

 力なく身を預けて眠りに落ちようとする俺の中で、あいつが──前クトゥルクが激しく何かを喚き散らしながらおっちゃんの名を呼んでいる。

 どうせ、おっちゃんにはその声は届いていないんだろう。

 届いていたならば今頃助けに来ていてもおかしくないはず。

 来ないということは、きっとそういうことだ。

 眠りが深くなってきたことで、俺の見る物全てがスローモーションのようにゆっくりと動いていた。


 ディーマンに連れられてゲートの中へと入っていこうとするその瞬間さえも。

 おっちゃんがいつの間にか俺の目の前に居て、そしてディーマンから俺を激しく引き離し、ゲートから引っ張り出すその瞬間さえも──……。

 2025/05/05 04:51

主人公が食べたのはゲロ味のお菓子です(え

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