Ep33 日常に飽きても面倒事には巻き込まれたくない
それは帰り道での出来事であった。
・・・
人が倒れている!?
白衣を着て、髪はぼさぼさで・・・見た感じは研究バカな男性ってところか?
これは何かの事件なの?急いで110番を?
いや、その前に119?
いやいや、まずは本人の状態確認?
「あの、大丈夫ですか!?」
揺すってみると少し反応があった。
生きてはいるみたいだ。
「今救急車を呼びますから!」
「そん・・・と・・・」
小さいながらも声が聞こえてきた。
「どうしました!?」
「そんなことより・・・食べ物を・・・」
「ふー、助かったよ、ありがとう!」
「いえ、無事にゃらなによりです。」
やったことといえば近くのコンビニで10秒メシと水買ってきただけなんだけれども。
10秒メシにしたのはただ単に元気がなくても口に入れやすいという配慮だったのだが・・・
というかこんなに元気があるなら別に助けなくてもよかった気がするんだけど。
「それじゃあ私はこれで。」
そういって立ち去ろうとする、が
「ってよく見たらウッチー君じゃないか!」
・・・
オレの知り合いにこんな人いたっけな?
いや、顔だち的に同年代っぽい気がするから元同級生とか?
いやいや、今のオレを見てわかるなら少なくとも女の子になった後の知り合いなはずだよな・・・
いやいやいや、君付けってことはやっぱり元同級生?
・・・考えても思い出せない。
「えっと、ごめんなさい、どなたでしたっけ?」
「そういえばこの時はまだ君とは会ったことなかったか。自分は九頭竜星矢。普段は佐藤圭太として活動しているが、実は未来から来たエージェントなのだ!」
まさかの未来人発言!?
・・・いや、ただの厨二病だよな。
そして、オレの知り合いにこんな厨二病な奴はいない。
「で、何でそんな未来のエージェントさんが私のことを知っているわけですか?」
「聞きたいか?」
得意げな顔でそんなことを言ってくる、うざったい。でも理由は知っておきたいし・・・。
「まあ・・・。」
「ならば教えよう。未来において自分と君とは互いに誓いの契約をし合った仲なのだ。」
・・・
「いつ、そして契約って何?」
「すまないが、タイムトラベル法によって未来のことを詳しく話すことは禁じられているのだ。」
まあ未来のことはわからないもんね。
「じゃあこの時代の佐藤君は何をしているの?」
「学生に紛れて日々この時代の観察を行っている。」
「もしかして、私と同じ学校?」
「ああ、そうだとも。」
「にゃるほどね。」
それならオレを知っているのも納得がいくな。
学校内の人なら噂程度には耳にしているだろうし。
「他に質問はあるか?」
彼はそう聞いてくるが・・・
「もう特には。ということでこんどこそ私はこれで。」
そう言って立ち去ろうとした。
「ちょっと待った!」
・・・
「まだ何かあるんですか?」
「いや、君は自分があそこで倒れていた理由を聞いたりしないのか?」
「別に他人を詮索するような真似はあまりしにゃい主義なので。」
ただ単にこれ以上関わりたくないだゲフンゲフン。
「これは数日前・・・いや、この時代から言えば数日後のことだった。」
あっ・・・




